製造現場の工程管理って何?
はじめまして。ものレボ株式会社の橋場です。
ものレボは製造業向けに工程管理を中心に受発注管理や在庫管理のアプリをSaaSで提供しています。
さて、今回はものレボが提供しているサービスで中核を担っている製造業向けの工程管理について話をしたいと思います。
製造業を取り巻く環境
まずは近年の製造業全体の環境について話をしたいと思います。
近年では、市場ニーズの多様化やライフサイクルの短縮といった流れにより少量多品種化と多品種化と短納期化の要求が高まってます。
イメージしやすいものとしては、私たちが使っている携帯電話とかパソコンとか見ても、今では多種多様な製品に溢れかえりながらも、メーカーが毎年のように新製品を発表する流れが普通になってますよね。
昔の量産時代から少量多品種化の流れに変化しつつも厳しいコストと納期の要求を遵守する必要があり、特に中小製造業において負荷が増加しています。
なんで今、工程管理が必要なのか
少量多品種かつ短納期で製造しているため、なかなか工程の標準化や納期管理を徹底することが難しく、製造業の多くが下記のような環境下にあります。
■ 納期の変更は残業時間でカバーする
■ 進捗確認はいつも生産現場を見るか製造部に問い合わせる
■ 社内の負荷状況に応じて計画変更が頻発する
■ 受注のたびに生産計画の作成・変更に多くの時間を要する
これらの問題を解決し、次のようなことを実現することこそが工程管理の目的になります。
■ 納期の変更に柔軟に対応する
■ 納期に対して社内の進捗状況を常時把握する
■ 設備や担当者の負荷を考慮した生産計画を作成する
■ 特急案件にすぐに対応する
製造業では売上・発注管理や在庫管理に対してIT化を行う企業は多いのですが、工程管理は売上に直結しにくいイメージがあったり、現場を巻き込む必要があることから投資が後回しにされる傾向にあります。
受発注管理や在庫管理に対してシステム導入している企業でも製造現場の工程管理はエクセルやホワイトボードに頼っていることが多いのが実態です。
工程管理の方法とは
では工程管理とは具体的に何をすれば良いのか。
ものレボが考える工程管理は下記の2つです。
■ 納期に間に合う生産計画を立てる
■ 計画に対する進捗を管理する
エクセルやホワイトボードなどでも良いのですが、実際の製造現場では特急案件や取引先からの納期変更、作業遅延などにより計画変更が日常的に頻発するため、アナログ管理ではかなりの手間やコミュニケーションが必要になります。
社内でVBAを扱える担当者によってエクセルで作成しても、属人的な運用になったり、メンテナンスができない、そもそも社内で共有化できていない、というのはよくあるケースです。
そこで、ものレボは複雑な機能を除いて少量多品種向けの工程管理に特化させることで製造現場でも簡単に利用できるアプリを提供しています。
IT化とDX化
さて、最後に少しだけものレボの紹介をさせてください。
今では世の中にいろんなITソフトがありますが、忘れてはいけないのはIT化することが目的ではないということ。(あくまで手段!)
最近はあちこちで耳にする「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉ですが、IT化とDX化の違いを私は次のように考えています。
● IT化 :デジタル技術やデータ活用により業務を効率化
● DX化 :デジタル技術やデータ活用により製品やサービスに変革を与える
つまりIT化は現在の業務を効率化するもの、DX化はさらに社内の仕組みを変化させ、プロダクトやビジネスに変革を起こすものと考えてます。
ものレボのサービスも単に業務を効率化することが目的ではなく、製造現場の仕組みを変えるものとして提供しています。
例えばものレボを利用すると、
・運用するだけで勝手にトヨタ生産方式に沿った管理が行える
・自然と現場改善という文化が醸成される
ことが思想としてサービスに埋め込まれています。
ものレボを利用することで仕組みを変え、最終的に取引先へ提供する価値を向上させることを目的に開発しています。
これを実現するために利用前からお客様の課題事項や現場の運用方法を徹底的にヒアリングし、利用後の運用方法のサポートまでシームレスに繋げていきます。
製造業のDX化ってよく言ってるけど何したら良いかわからない?自分の現場は特殊だから工程管理は難しい、という人たちにも丁寧にサポートしています。