ハーディング裕子

オーストラリアの弁護士資格を持った現役・弁護士。 小さい頃から海外が大好きで、アメリカ語学留学、スウェーデン移住を経て、現在オーストラリア在住27年。

ハーディング裕子

オーストラリアの弁護士資格を持った現役・弁護士。 小さい頃から海外が大好きで、アメリカ語学留学、スウェーデン移住を経て、現在オーストラリア在住27年。

最近の記事

起業10周年まであと半年!

本日、2021年12月27日。ハーディング法律事務所、これはビジネスネームであって、会社名はYH Legal Pty Ltdを設立して9年半が経ちました。 豪州弁護士になって18年。地元のオーストラリア人の法律事務所で9年下積みして独立開業。あれから9年半。 順風満帆に見えるかもしれませんが、正直、弁護士になって1年目、そして5年目に転職しようかという絶体絶命(大袈裟ですがその時の自分の心境から)の危機がありました。 1年目はバジェット(ノルマ)達成ができず、これからど

    • 兄の命日に残しておきたいnote

      あの日、私はスウェーデンへ発つ予定だった。出発を楽しみにして寝ついた夜。ただ、今でも覚えているのが夜中に悪夢を見て飛び起きたこと。 早朝4時過ぎ電話が鳴った。 「警察ですが、富田宏さんのお宅ですか?」 「はい。」 「事故に遭われました。早急に警察署まで来てください。」 どういう容体かという問いには答えずただ早急に警察に来てくれと言う。両親を起こして、とりあえず事情がわからないため、父だけ警察に行くことになった。 その後父から電話があり、兄が交通事故で即死したと言う

      • Reduce, Reuse, Recycle!

        2021年9月10日、ゴールドコースト市役所が定期的に開催しているリサイクルセミナーに参加して来ました。 ここでは、市民に役所のリサイクル活動についての情報提供をし、市民からより良い意見を集める場として活用されています。 ゴールドコーストの一般家庭、一家庭が出すゴミの量は、年々増えておりその数字も出ていました。 ゴミ廃棄場のビデオを見て、改めて人間が出す大量のゴミとその行き場について考えさせられました。 ゴールドコーストには、世界でも稀なこんなカラフルなRecycle

        • 東京オリンピック豪州選手団凱旋パーティーに出席して

          2021年9月4日、クイーンズランド州首相ご臨席の下、東京オリンピアン凱旋帰国&ブリスベン・オリンピック決定祝賀パーティーに出席して来ました。 クイーンランド州出身のオリンピアン、過去のレジェンド選手達、政治家や各界著名人を含む1000人イベントに、州首相は「Biggest party in the Nation!」とスピーチを締め括りました。確かに、現在ロックダウン中のシドニーやメルボルンでは想像出来ない大イベントです。 金銀銅獲得のオリンピアンのよるスピーチはさすがに

          7ヵ月前に始めたYouTubeが面白くて

          去年6月の投稿以来、随分ご無沙汰しています。 その理由は、去年5月に始めたFBライブ→YouTube移行で、YouTubeにはまってしまったからです(https://www.youtube.com/channel/UCwkhhVoHY7OxdpJsZa5e8xg)。 6月スタート時は不定期にやっていましたが、去年9月からはほぼ週2動画アップ、2021年1月からは質重視で週1動画アップにしています。 何しろ私はITが普通にできる程度で、機械系は説明書を読まずにまずあれこれ

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          現役:豪州弁護士の時事Vocabulary  その14 Sustainabilityの大切さ

          「日本の資本主義の父」と云われる渋沢栄一氏の思想の現代意義とはSustainability(サステナビリティ)である。 ー と唱えるのは渋澤健氏(渋沢栄一氏の玄孫)。 昨年、WAOJE(世界で活躍する日本人起業家のネットワーク)のGlobal Venture Forum 2019 Gold Coastで、念願だった渋澤健氏の講演を最前列で聞くことができた。 事業を「道徳経済合一」によりSustainabilityに導くこと。私もこれを肝に銘じたい。 今日のVocabul

          現役:豪州弁護士の時事Vocabulary  その14 Sustainabilityの大切さ

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary  その13 Be modestは果たして?!

          私は日本で大学まで行って、その後、スウェーデン、そして今オーストラリアに住んでいる。2国での生活年数が、日本にいたそれを超えてしまった今でも、生まれ育った日本の習慣や癖は簡単には消え去らない。 しかし-The West vs the East.  スウェーデンとオーストラリアで暮らしていて、特に欧米人と仕事をしていて良く思うのがこの違い。 欧米人は、もちろん職種にもよるだろうが「自信満々」、またはそれを誇示することが大事。どんなに自信がない時でも、弱音は吐かない、誇示を怠

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary  その13 Be modestは果たして?!

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary その12 Administration は深い

          今日の英単語は、簡単そうですが実はいろんな意味や用途があって意外と難しい単語です。 多分、日本では、ヴァージンオーストラリア航空が破綻・破産した(=Bankrupt)と思われていると思いますが、実際は、Under AdministrationですのでBankruptではありません。 Virgin falls into voluntary administration. ヴァージンオーストラリアは任意管理手続(=日本の民事再生手続)に入った。 つまり、再生の可能性はあり

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary その12 Administration は深い

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary その11 例外編ScoMo

          オーストラリア人は、英単語の短縮を好む国民。例えばVegetableをVeges、McDonaldsをMacca’sなど。 これは面白いと思ったのが今日の言葉。単語ではないので今回は例外編です。 ScoMo (スコモ)さてこれは何でしょう? 答えScott Morrison誰?オーストラリアの首相です。 コロナで最初は毎日のようにテレビのBreaking Newsで会見をやり、ScoMoを見ない日はないくらいでした。 ここ最近はテレビで見るのも週1ー2回くらいになり

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary その11 例外編ScoMo

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary  その10 Stimulusって?

          最近の時事英語というと、コロナ関連になってしまいがち(仕方ないです)。今回もそうですが、これはリーマンショック等経済難の際出てきた単語で知っておくと便利です。 例えば、現在オーストラリア政府が打ち出しているStimulus packageとは景気刺激策。政府が国民や事業主に対して援助金を支給することで経済を回そうという策です。そうでもしないと、経済が止まってしまいます。 今日のVocabularyStimulus(スティムラス) 意味刺激、激励 例文1. Foreig

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary  その10 Stimulusって?

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary  その9 Vulnerable

          今日の単語は、私の中では、日本語発想ではない英語発想の言葉で、英語圏ではよく使う言葉と思っています。 今日のVocabularyVulnerable意味傷つきやすい、弱点のある、攻撃されやすい 例文1. Elderly people are vulnerable members of society. 老人は社会で弱い存在です。 2. Small companies are vulnerable in a recession. 小企業は不景気で弱い存在である。 3

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary  その9 Vulnerable

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary その8 Sceptical思考のススメ

          物事はScepticalに捉えて考慮すべきーと私は思う。あくまで肯定的に。 正しいのか否か、自分の目で見て確かめて判断すべきであって、人から聞いたことをそのまま鵜呑みにするようなことは決してしたくない。 コロナのニュースに限らず、メディアに出ていることや人が言っていることをそのまま鵜呑みにして、「こうらしいからダメ」「ああらしいから良い」等、他人杓子で自分の意見を出す人がいたりする。 私は、Sceptical思考主義。でも否定的とは全く違う。 英語Scepticalの

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary その8 Sceptical思考のススメ

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary  その7 Mount

          今日のニュースを聞いていて、これは!と思ったのが今日の時事Vocabulary。 今日のVocabularyMount意味皆さんよくご存知の通り、Mountainは「山」、Mountは「(山に)登る」ですね。 でも今日の時事Vocabularyでは、あえて動詞で「増える、高まる」として参考にして頂きたいなと思います。 例文1. The pressure mounted as the crisis continued. 危機が続くにつれプレッシャーが高まってきた。 2

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary  その7 Mount

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary その6 目指せ!Be sophisticated

          コロナを機に、今後の「弁護士・クライアント関係」について考えるところがあります。 私が望むと言うのは奥がましいですが、正直なところ、今後はこの関係も今までと違うもの、いや、私が望むクライアント作りを目指そうと思いつきました(決して偉そうに言ってる訳ではありません)。 事務所のブログにも書きましたが(こちら)、クライアント契約をする前の最初の時点で、私がどういう事をする・提供する/できるのか、そしてクライアントは私に何を求めるのか、お互い求めるものをしっかり理解・共有してお

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary その6 目指せ!Be sophisticated

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary その5

          新型コロナウイルスの各国感染者が減少傾向にある中、当然出てくるのが責任問題。 アメリカのWHO非難をはじめ、オーストラリア政府も、中国やWHOの対応についてIndependent Review(独立した検証)を求めました。将来を考えると、非難よりも原因究明が必要かと思います。また検証が何の影響も受けずIndependentであることは重要です(しかしそれも中々難しいでしょうね)。 今日のVocabularyIndependent意味 独立した 英語圏弁護士はよくInde

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary その5

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary その4

          オーストラリアの大学の法学部の勉強は(オーストラリアは英国法を引き継いでいるのでおそらく英国も同じ)、最初に勉強する科目に'Torts'があります。 Tortsは「不法行為」という意味で、注意義務、過失、権利侵害や不法侵入等の勉強をします。法学生には有名な1932年の Donoghue v Stevensonの判例から始まり、山ほど判例を読まされます! さて、コロナ関連では、オーストラリアでは決められた自主隔離措置やソーシャルディスタンスを守らなければ違反(Breach)

          現役・豪州弁護士の時事Vocabulary その4