受け取る力
投稿コンテスト【#はたらいて笑顔になれた瞬間】の受賞作品を読ませていただきました。
どの方も、共通して「出会った人やコトから、大切なモノを受け取って、意義を見出している」点が、とても印象に残っています。
人は誰でも小さな出来事から、ちゃんと意味を受け取り、それを自分の糧に出来る。改めて、そう信じさせてもらいました。書いてくれた皆さん、ありがとうございます!
プロフィールにある通り、僕は今年の4月から自宅のある千葉を離れて、名古屋に単身赴任しています。
コロナ禍の最近二年間、あまり自宅で仕事モードになれない僕は、在宅ワークの日に、数時間、近くのカフェで仕事をすることが多くありました。
すると、やっぱり顔馴染みになる訳で、カフェですからコーヒー豆の産地の違いや、淹れ方のこだわり、好きなコーヒーの話などを、店のスタッフと話すようになります。
時には、複数のスタッフさんが、それぞれに好みのコーヒーを小さなカップに入れて持ってきてくれて、気がついたら机に5つカップが並んで笑われた事もありました。
それは、僕にとっては、ごく普通の会話でした。
3月末、これから名古屋に出発する、という朝、そのカフェに挨拶に行きました。
その時、一番若いスタッフから渡されたのが、この手紙です。
その子は、手紙を渡してくれる際に泣き出してしまいました。
いつものカフェに、ちょっと顔を出しておくか、くらいに思っていた僕はビックリ。
彼女は、こんなオジサンとの、何気ない会話から、
「働くことが好きになった」
と書いてくれています。
僕は彼女に働く楽しさなんて教えてません。ただ、彼女との会話を楽しんだだけなんです。
でも、彼女は、そこから、自分自身の力になる何かを、ちゃんと受け取ってくれた。
人には必ず「受け取る力」がある。
そこを出発点にして、これからも、丁寧に、いろんな方と、向き合って行きたい。
そう、思ってます。