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咄嗟に言えたほうがいい言葉 #1
「そんなことないよ」
人なので、弱ることがある。「わたしなんてXXだから」という弱音に対して、「まあ確かにXXなのは事実だよね…」と客観的に思うことはあるし、正直「そんなことないよ」待ちですよねあなた、と思う人もある。なんなら自分だって「そんなことないよ」を期待すること、ある。人なので。
けれど、咄嗟に「そんなことないよ」を挟むだけで、相手の気持ちは少し楽になる。XXであることを伝えなきゃいけない場面でも、相手を否定する意図はないことを前置きできるんじゃないだろうか。
「とんでもないです」*
相手から感謝やお褒めの言葉をいただいたら、「ありがとうございます」の前にこの言葉を一度挟んだ方がいいな、と一周回って思う。感謝やポジティブな評価をもらって謙遜しすぎるのもよくないけれど、「ありがとうございます」だけ返すと、その人の態度によっては「ありがとうございます(まあ当然ですけどね)」が見え隠れする場面に何度か出会った。自分もそうならないようにしたい。
*昔は逆の意味で使う言葉で、「とんでもないことです」「とんでもないことでございます」が正だったけれど、今は「とんでもないです」で大丈夫です。
*これは「こうしたほうがいい」ではなく「わたしはこうしている」の一例ですが、目上の方や関係性のまだ浅い方、フォーマルな場では「とんでもないです」ではなく「恐れ入ります」「滅相もございません」を使っています。
面接で聞かれたこと
ここまで書いて、いつぞやの某社の面接で、「あなたが尊敬する人、一緒に仕事をしたいと思う人はどんな人ですか」と聞かれたのを思い出した。
わたしは、「『ありがとう』と『ごめんなさい』がちゃんと言える人です」と答えた。文字に起こすと幼稚な感じがするけれど(そして当時の面接官が意図した答えとはずれてた気も今となってはするけれど)、わたしがこれを言ったのは、わりと最近のこと。
どれだけ歳を重ねても、知識や経験や機会に恵まれても、目の前にいる相手と誠実に向き合って、ちゃんと気持ちを伝えられたらいいな、というのが、今日言いたかったことです。
本日の1曲は、やさしい声で。フレンチ系かなと思ったらアメリカのデュオ。YouTubeの映像もまた美しいのですよね。