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鉄人の中の人

本記事は、「知財系 もっと Advent Calendar 2024」12/19のエントリです。
こんにちは、はじめまして、Miyaです。ヘルスケアアプリを提供するIT企業の法務部でひとり法務・ひとりマネージャーとして働きながら、「余白」という名前で個人事業主として、法務以外のお仕事をやっています。

「余白」の今年一番の大仕事は、2024/8/24に大阪・大阪工業大学OITタワーで行われた「特許の鉄人2024」のイベント企画・立案・運営でした。あまり語ることのなかった「中の人」業務について、株式会社知財塾様の許可をいただき、少し綴らせていただきます。



「特許の鉄人」とは

「特許の鉄人」は、2人の弁理士がその日初めて目にする発明品について、特許明細書の中で最も重要な「クレーム」と呼ばれる部分を制限時間内に作成。その内容の優劣を競う、クレーム作成タイムバトルです。

https://chizaijuku.com/event/iron-patent-atty

「特許の鉄人」、もともとは、日本橋知的財産総合事務所加島広基先生が考案されたイベントです。
第1回、第2回は加島先生とボランティアの皆さんによる開催。2023年の第3回から株式会社知財塾主催による開催に変更され、2024年の今回が第4回でした。
わたしは第3回からスタッフとして参画。前回は一部を切り出してのお手伝いでしたが、今回はプロジェクトをまるっとお任せいただく大役を仰せつかりました。


やっていたこと

2024年8月開催のイベント、始動は2023年12月。長いプロジェクトでした。
会場の確保、会場担当者との調整、動画配信会社の手配・調整、ケータリングの手配、SNS(X, note, togetter)を利用した広告宣伝(数ヶ月前〜数ヶ月後)、備品の手配、出演者への連絡、関係者向け資料作成、進行台本制作、当日会場でお手伝いいただくスタッフの配置、現場監督。
これらのタスクと全体の進行管理を、全部ほぼひとりでやっていました。
(LP制作やチケット販売、集客、出演者集めなどは別の方々にご担当いただいていました。これも全部ひとりだったらさすがに無理だったと思う)。

今回は、初の大阪開催。過去の開催地である渋谷・東京カルチャーカルチャーの潤沢な演出(音響・映像・飲食環境)を大阪の大学の一室で再現することは難しい。なんなら大阪での「特許の鉄人」の知名度、正直そんなになさそう。集客できるか、できたとして、盛り上がるのか。

前日は単身前乗り。深夜、進行台本をギリギリまで作り、備品のテーブルクロスにアイロンをかけながら、しっかり胃を痛めていました。


梅田で起きた夏祭り

わたしの前夜の絶望は杞憂に終わり、当日の現地は大盛り上がり。何もなかった大学の一室が、お祭り会場へと様変わりしたのは、ひとえにお客さまと、熱戦を繰り広げてくださった出演者の皆さまのおかげです。

当日の様子は公式イベントレポートでどうぞ(書きました)。

X上での反応も(まとめました)。


イベンターとして、大事にしていたこと

イベント開催後、毎週月曜にXのスペースで開催されている「#まんまるオモチ」に中の人として呼んでいただきました。
そのとき、どんな気持ちでイベントをやっていたか、聞かれる場面がありました。

「特許の鉄人」は加島先生が作られたイベントです。だから運営が知財塾に変わろうとも、わたしが一から企画する部分が増えても、加島先生がこのイベントを企画・運営するにあたって大事にされていたことを、見失わずにいようと思っていました。
商業的にではなく、純粋に見て「ああ、楽しい」と思ってもらえること。単純に、飲食しながらエンタメとして見て、肩肘張らずに楽しめるお祭りであること。そして、弁理士の仕事の奥深さ、面白さをさまざまな方に知ってもらうこと。
どうだったでしょうか。このコンセプトは、今後も受け継いでいければと思っています。


今後の「特許の鉄人」は…

「さあ、どうなるでしょう」というのが正直なところ。来年もやるのか、どこでやるのか、どんなお祭りになるのか…構想はまだ、わたしの中にはありません。もしかしたら上池社長の頭の中にはある…かも?

末筆となりますが、イベントにお越しいただいた皆さま・配信を見てくださった皆さま、出演者の皆さま、会場の大工大の皆さま、配信から大阪案内からめちゃくちゃお手伝いしてもらった音動の鳥山さん、そして知財塾の皆さま、発案者の加島先生に、心より感謝申し上げます。

ありがとうございました!



本日の1曲は、ジャズからクラシックに転向したアメリカのピアニストのクリスマスアルバムから。東京も冷え、ちらと雪が舞いましたね。おごそかな夜に。

明日は余白のクライアント・岡崎弁理士事務所の岡崎真洋先生にバトンを渡します。歌って弾けるすてきな先生の記事をお楽しみください。Happy Holidays!


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