マッサージ素材

知っていますか?意外と知らないマッサージの種類と方法

皆さま、マッサージと聞いて最初になにを思い浮かべますか?
ほとんどの方々はてもみんや、ほぐしや、りらくなどのリラクゼーションマッサージでしょうか?

実はマッサージにも沢山あり目的によって呼び名が違ったり、方法が違ったり、文化によっても様々なアプローチがあります。 
今回は、私が知っている限りのマッサージについて書いて行きます。

大きく分けて5つの種類のマッサージが考えられます。

1)医療マッサージ
  治療マッサージ(リハビリテーションの一貫として)
  看護マッサージ(リンパドレナージュ、乳房マッサージなど)
2)保健マッサージ(健康維持増進など)
3)スポーツマッサージ(スポーツ選手や運動愛好家など)
4)産業マッサージ(従業員の福利厚生、健康管理など)
5)美容マッサージ(ブライダルエステやアンチエイジングなど)

医療マッサージはその名の通り治療のためのマッサージです。
筋肉の機能を改善させるために行なったり、関節可動域を広げたり、血流を改善させ早く治るために行うマッサージです。

またこれはあるあるな質問ですが、マッサージスポーツマッサージのちがいってなんですか?とよく聞かれます。

僕は目的が違います!と答えることが多いです。
手技がそこまで違うかというとそうでも無いことが多いです。
「スポーツやってます!」とクライアントが言っても、スポーツ愛好家(趣味)の方からプロスポーツ選手まで運動レベルや頻度が様々だと思いますので、その方々に行うからスポーツマッサージですと言われても。。。と思います。リラクゼーションで受けるマッサージとは違いますよ。と言う事です。
また、基本的にはスポーツマッサージと名はありますがマッサージ以外にもストレッチやトレーニングも一緒に行うことが多いです。


マッサージとスポーツマッサージの違い
目的の違い
○マッサージ(産業、美容、健康)
リラクゼーションとして、リンパの流れを良くして老廃物を除去し、血流促進し筋血流量を改善し、自律神経の調整を行なう。
それにより人々の健康やアンチエイジング、ロコモティブシンドロームも改善する目的がある。
○スポーツマッサージの特長
コンディショニングとして、筋や関節の状態をチェックして障害や外傷を予防したり、運動前の神経を興奮させたり、または運動後の興奮を沈静化させたり、反射を利用し内蔵機能を回復させ、浮腫や腫れなどを誘導して改善したり、障害外傷後の拘縮を強擦(強めにさする)し関節を矯正する。
1) コンディショニング
2) リハビリテーション
3) 障害予防
4) 傷害の治療
5) 疲労回復

では、スポーツマッサージについて世界に目を向けましょう。
基本的に海外のフィジオやマッサーと言われる方々が行なっているのは、オイルマッサージが主流です。特にヨーロッパの方では多いです。
中国は独特な推拿という手技があります(中国チームはいつも不思議なことをしているのでどれがどう言う意味の手技かわかりませんが。。。競技前はかなり叩いてるイメージです笑)

世界のスポーツマッサージ
基本的にアロマオイルやパウダー等の潤滑剤を使う事が多い
ヨーロッパのsport massage スウェーデンが有名
1) エルフラージュ(軽擦法)
2) ペトリサージュ(揉捏法)
3) プレッション(圧迫法)
4) フリクション(強擦)
5) バイブレーション(振戦法)
6) タポートメント(叩打法)

方法については興味があれば名前をYoutubeなどで調べると出てきますのでそちらで確認すると良いと思います。今回は割愛させて頂きます。

では、たまたま知り合った方から教わったベルギーのマッサージ。
ベルギーでは自転車競技が盛んでツールドフランスなどに出るサイクリングチームが有名だそうで、やはりオイルマッサージがメインだそうです。
手技自体はスウェーデン由来の流れですが呼び方が変わったり少し手技が違う印象です。


ベルギーのsport massage
1) ストローキング(軽擦法)
2) ニーディリング(鋸状揉捏法)
3) パーカッション(叩打法)
・カッピング (拍打法)
・ハッキング (切打法)
4) ロッキング&シェーキング (錐揉状揉捏法&振戦法)
5) スピンドル(指髁軽擦法)
6) フリクション(強擦法)
その他:ニーディング(Kneading)、リンギング(Wringing)、リフティング(Lifting)、ローリング(Rolling)

さて、日本のスポーツマッサージですが服を着たまま、服の上から行うことが多いです。海外では男女共パンツ一丁になって受けることが多い様ですがこの辺も文化の違いなんでしょうかね。ちなみにですがスポーツアロマと言うスポーツ選手のためのオイルマッサージを受けられるところもあります。

日本のスポーツマッサージの方法
1)軽擦法 (なでる)
2)揉捏法(揉み捏ねる)
3)圧迫法(指 圧)
4)強擦法(強く摩る)
5) 叩打法(たたく)
6) 振せん法(ふるわす)
7)伸展法(伸ばす)
8)運動法

基本的に流れはこんな感じです。
あれ?どの国もほとんどがすべて同じ様な流れですよね?
手技の流れは全世界共通でしょうか?面白いですね。

日本には、按摩マッサージ指圧師と言う国家資格があります。
じゃあそれぞれ何が違うの?と言ったら歴史が違いました。

日本独自の資格と歴史
・按摩(古代中国由来:抑えて撫でると言う意味、奈良時代に日本へ伝来)遠心性 衣服の上やてぬぐいを使用して行う
・指圧(日本:古法按摩、導引、活法などを組み合わせて大正時代にアメリカの整体術なども取り入れた一点集中法)衣服の上から行う
・マッサージ(明治時代にヨーロッパから伝来、フランス語だがギリシャ語で揉むマッシー、ラテン語で押すマス、ヘブライ語で触るが語源)求心性 皮膚に直節

如何でしたでしょうか?なかなか手技の名前ばかりでどんなことかわかりづらいかもしれませんが、基本的には海外はオイルを使うことが多い!日本は服の上から行うことが多い!と言うことですね。

今回はマッサージについてでしたが、その他にも他の国ではストレッチやオステオパシー、整体、テーピングなどがスポーツ現場で行われています。
そちらの紹介はまた今度。

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