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中高年のスタートアップへの転職を推奨する記事を日経が書いたのであえてブレーキをかけるようなことを書いてみる

noteで中高年の転職に関する記事が増えてて、日経のこちらの記事に行き着きました。

スタートアップに行くとやりがい・・・というかダイナミズムはたしかにあります。1週間で状況がコロコロ変わるため、特に管理系の職場だったりするとスタートアップの1週間は大企業の1四半期くらいに感じるかも。

「出向」「転籍」が減ってきたのかな・・・?

私の父は製鐵会社に勤めていました。
「出向」「転籍」という話はそこら中に転がっていて、父は技術系の職場でしたが、最終的には転籍する人、多かったみたい・・・父も最終的には転籍してました。

私は別の業種ですが、転籍先ないな、とは思うし、転籍する人を嫌がるという記事もよく見かけます。転籍から転職へ、といった感じなのかな?

本題はここから、私も40歳くらいで1回スタートアップに転職しましたが

40代~のスタートアップ転職は会社幹部含みです・・・だと思います。うまく行く会社ではきっとそれは実現します。給料も上がるし、ストックオプションという話も。それは一つの話として・・・


その人が持っているものを使ってある程度業務が立ち上がったら、その人はいらなくなることもあります。もしくはかなり下駄を履かせて幹部にしたものの思ったほどの動きがなかったとか。
長い目で育てる若手と違って、40代以上は、まず2~3年を立ち上げる部品。その後どれくらい使えるか選定される。早ければ半年くらいで見限られます。

仕事を1から自分で定義して構築できる人じゃないと務まらない

リソースはないし誰かがリソースを作ってくれるわけでもないので、全部自分で構築です。まあ幹部クラスなので当たり前ですが。大企業だと・・・部長でも与えられた役割でやってるだけの人はいっぱいいる・・・事業部長?・・・は既に立ち上がった事業を引き継いでるケースもあるし・・・将来社長になれそうなレベルのやり手の事業部長、くらいのマインド・・・かもしれません。部下少ないんで人間関係の気苦労は大企業の事業部長と比べて圧倒的に小さいですが。

それができないと・・・早ければ半年くらいで(以下略)

起業できる社長は、良い意味でひどい人

私は会社のナンバー2の人に引っ張ってもらって転職したのですが、その方ともよく話してましたが・・・創業社長は別物です。

会社は自分のものですべてリスクを背負っているので・・・

ある日感謝してもそれはそれ、これはこれ。で、2~3か月後には別件で解雇したり。自分は王様、くらいの感覚でないととてもじゃないけど背負えないんだろうな~、ナンバー1とナンバー2の違いは圧倒的にでかい、し、適性が全然違うと思いました。

・・・本当はこれを数十倍下品にした話で聞いているんですが💦

「カリスマ性のある愛すべき人でなし」

全部そうかは分かりませんが、私が行った先のスタートアップの社長はそんな感じでした。同じ景色を見る人は多いかもしれません(^O^)

大企業と同じ人材は期待するな!

実は戻ってきた大企業もそれほどではなかったのですが・・・

スタートアップの現場は人を選べません。人はみんな事情を抱えています。大企業の技術とか、職場に必ず一人はいる「エース」はいません!・・・といってもいいと思います。

強いて言えば社長が「エース」でした。

それをガタガタいう人間とそれに自分のレベルを合わせてしまう人間は短期で去りました。

次々と新しいおもちゃが補充・・・

スタートアップって成長のため、もしくは現状打破のために、次々に採用します。現場よりも幹部クラスの方が次々と・・・
つまり、社長にとって「新しいおもちゃ」が次々に補充されます。

実はこれと「早ければ半年くらいで見限られ・・・」が同じ意味を持っていて、

新しい幹部候補は3ヶ月くらい温かい目で見てもらえますが、そこで思ったパフォーマンスがない、自分で居場所を立ち上げられなかった、ちょっとフィットしない、となると、少しずつ周りが冷たくなり、頼みの綱の社長も次の新しい人に目が行き・・・鳴り物入りで入って去ってった人もいます。

解雇って簡単

国の制度はあったはずですが・・・「ないものはない」には勝てない!

平均勤続年数、5年あったんだろうか?

名指しで解雇

役なしって目立たないから目を付けられにくいですが、幹部は目立つので名指しで解雇来ます。貧すれば鈍す

幹部クラス、例えると
「戦隊ものの悪の組織」
でした。当てこすりや足の引っ張り合いは当たり前。まあこれは普遍的なのかもしれませんが・・・

提示された給料はあくまで数字

幹部クラスには「給与カット」があります。給料目あてだけで転職して業績が良くないと、あっという間に心折れますよ。

私は大丈夫!という方

行く前に、会社研究、業界研究はもう1回徹底し直した方がいいです。「同じ業種だから」といっても、大企業とスタートアップでは見る景色が違います。あと、いくら幹部クラスとはいっても、自分ひとりで売り上げと利益は立てられません。営業なら商品を作る人、商品を作る人なら営業・・・他にも品保や管理などなど。

機能ブロック的には自分ひとりで何とかしないといけなくても、全体としては自分ひとりで何とかなりません。

すべてのリスクと引き換えに得られるダイナミズム

これを大企業で得るには、相当出世して、中小企業で幹部クラスになるのとは桁が違う努力で頭角を表し、すべてを追い落とさないといけないかもしれません。そういう意味ではダイナミズムを経験する機会として貴重です・・・ただそれは他所で活かしてこそなので、人生最後のチャレンジがこれというのはどうかと。

個人的おススメは30歳前後で1回スタートアップに行っとく

現場の主軸から管理職を見据えて、くらいで行ければ理想。自分が会社を回してる感。育てられる感。会社の幹部へ。すべて体感できるだろうな・・・

新卒から数年は大企業

大企業とスタートアップ、教育環境に雲泥の差があるので、大企業がいいです。例えばスタートアップに行っても、大企業相手に大きくやろうと考えると、大企業と同じ常識レベルにはいとかないと、何かやらかしそうで危なっかしい人材にしかなりません。これは大学とかでどうこうなるレベルじゃないので。

ファンタジーだけど理想はこの人

※Amazonアソシエイトに参加しています

いろんなところに行っていろんな事業の立ち上げに関わっています。
本当は大企業でこれができれば理想ですが、そんな立場に立てるのはほとんどいない。どこかで道を間違えると。
だから、自分がルートを外れた、と思った瞬間にスタートアップに移れるといいですけどね。

こんな人はうまくいく

自分の果たせる圧倒的な強み、機能を持って転職する人。
それが事業のメインで貢献できる人。

そこがスタートラインであとは運かな~

エグゼクティブ転職以外でいい例って寡聞にしてなかなか聞かない。

止めはしないしチャレンジはいいことだけど

特にスタートアップはリスキリングする余裕とか全くないので、まずは転職時に設定された機能で圧倒的存在感を出すこと。トップから見て結果を残すこと。これができないといつの間にか消えます。

大企業でエグゼクティブかつエキスパートになったけどトップには届かなかった・・・という人にはおすすめかもしれない

少なくとも上手くいってそうなケースはそれです。日経に載ってた人もそんな感じでした。

#転職 #シニア #スタートアップ


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