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ネイティブによる讃岐弁講座|入門編10選

今回は、うどん県こと香川県出身の私が讃岐弁を教えます。実用性の高いものを集めましたので、香川県への進学、転勤、旅行など予定している方はぜひ予習して行ってください。

なんがでっきょんな

直訳:何ができているの
返答例:なんもでっきょらん

これは、香川のご挨拶です。特に意味はありません。大阪でいうところの「もうかりまっか?」「ぼちぼちでんな」みたいなものです。

おもっしょい

直訳:面白い

これはただの訛りですね。面白ければ「おもっしょい」。面白くなければ「おもっしょない」。

わっせる

直訳:忘れる

これもただの訛りです。活用は「わっせん、わっせて、わっせる、わっせるとき、わっせたら、わっせろ」です。テストに出ますよ。

まっつくつい

直訳:そっくり
例文:あんたらの顔、まっつくついやなあ

実はこの「まっつくつい」は最上級なんです。
原級は「つい」、比較級は「まっつい」、そして最上級が「まっつくつい」。ポケモンみたい。

さあ、声に出して言ってみよう。ついまっついまっつくつい。

こんまい

直訳:小さい、細かい
例文:このタコ、えらいこんまいなあ

「細かい」という意味の場合もあり、お店のおっちゃんが「お釣り、こんまいんしか無いわ」とか言ったりします。

けっこい

直訳:綺麗
例文:机の上、けっこにしときや

例文の「けっこに」というのは「けっこい」の連用形です。讃岐弁では形容詞の連用形として「語幹+に」が用いられることがあります。「かしこにしときよ」とか子供の頃よく言われました。

なお「けっこい」は人にも使えます。「新しい先生えらいけっこい人やったわあ」など。

むつごい

直訳:油っぽくてしつこい、味が濃すぎる、など
例文:あの肉は脂身やきん、ようけ食うたらむつごいわ。

香川出身の人が県外に出て言い換えに困るワードNo.1じゃないかと思ってます。この「むつごい」は、ステーキにもケーキにも揚げ物にも使えます。大体は、「もういらんわ」って気分の時に使われる気がします。

お腹がおきる

直訳:お腹がいっぱいになる
例文:あー、お腹おきた。

頻出です。これはしばらく方言だと知らずに使っていました。香川のうどん屋で大(3玉)を食べたら言いましょう。

水がまける

直訳:水がこぼれる
例文:水そんないっぱい注いだら、まけるで

こちらも頻出です。関連語として「まけまけいっぱい」があります。コップなどに液体がなみなみ注がれた様子です。

ほんだらな

直訳:それじゃあね
例文:ほんだら、また明日な

友達と遊んで、帰りによく言うセリフです。類義語として「そんだらな」「ほんじゃあの」などがあります。

入門編、いかがでしたか?

今回は讃岐弁の中でも頻出のもの10選をご紹介しました。これを知っていればとりあえず香川でやっていけるでしょう。
今後気が向いたら、初級編、上級編なども紹介していきたいです。

ほんだらな。

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