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アカナラとリス
アカナラ(red oak)という楢の木がある。
北アメリカ原産で成長が早く、なおかつ木材としての価値が高いことから、ヨーロッパの各地でも植えられている。
紅葉・黃葉が美しく、公園樹や街路樹としてもしばしば植えられる。日本では北海道で流行った時期があるようで、例えば帯広の駅前広場や街路樹で見ることができる。
2年前の秋、スイスを訪れたときに、アカナラの小さな植林地を見せてもらった。スイスでも風倒木跡地などで植えることがあるそうだ。目的は被害地の復旧と経済(林業)のため。
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しかし、このとき解説をしてくれたフォレスター(担当フォレスターが休暇で不在だったため、隣町のフォレスターが代打で来てくれた)が、自分はアカナラは好きな樹ではないと言った。
何故か?
曰く、アカナラのどんぐりは大きいので、スイスのリスはこれを食べることができないらしい。だから林業には有利であっても好きではない、と。
今日、同じ場所を再訪したので、どんぐりを探してみるとたくさん拾うことができた。今年は豊作のようだ。
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大きさを確かめてみれば、確かに日本のミズナラやコナラに比べれば大きいし、ヨーロッパナラとも比較しても同様に大きい。
本当に大きすぎてリスが食べられないのかな。少しの面積なら植えてもいいでしょと考えた当時のフォレスターの気持ちもわからなくはないかな。動物たちのことを思って植える木を考えるフォレスターもいて悪くないよね。
いろんなことを、このどんぐりたちを眺めながら考えていた。