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≪10/12-18開催!ヨコハマ・フットボール映画祭2024≫上映作品の見どころを一挙紹介!<前編>

世界中から選りすぐったサッカー映画を紹介する「ヨコハマ・フットボール映画祭2024」。今回も見逃せない良作が出揃いました。

みなさん、こんにちは。
ヨコハマ・フットボール映画祭note公式マガジン第95回は、ヨコハマ・フットボール映画祭2024の上映作品をご紹介します!プログラミング担当の佐藤鉄舟さんと加藤麟太郎さんに、各作品と上映後のトークの見どころをお聞きしました。

10/12(土)7600円→5500円、10/12(日)4900円→4000円
お得なシネマパス販売中!

プログラミング担当の佐藤鉄舟さん、加藤麟太郎さん


上映作品はどうやって選んでるの?

ーーどのように作品を選んでいるのでしょうか?

佐藤 作品選定チームの4~5人で選んでいます。まず、海外のフットボール映画祭なども参考にしながら、主にはインターネットで作品を探してきて、スクリーナー(作品を事前に観るためのメディア。近年はオンデマンドが主流。)を取り寄せて、みんなで観てよさそうな作品を出し合って決めています。

今回は50作品くらいの中から選びました。作品を絞り込んだら作品の権利元に上映の交渉をします。いい作品だから上映したいと思っても、料金が予算と合わなくて断念することも多々あります。チームが選手を獲得するのと同じですね。

交渉により契約が成立したら素材を取り寄せて、字幕チームと協力して字幕を付けています。日本で初めての上映になる場合は自分たちで字幕を作成しています。

ーー今回もポスタービジュアルがポップでかわいらしいですが、テーマはイングランドでしょうか?

佐藤 はい。今回はイングランド特集になっています。

テーマを先に決めてもテーマに沿った作品を集めるというのが難しいので、作品を選んでいく中でテーマを決めていくことが多いです。

今回はイングランドの良作が集まったのと、実はユーロでイングランドが初優勝しそうという期待もありました。結果的に優勝はならずでしたが、作品の良さには変わりはないのでそこは保証します。

グーナー必見!『アーセン・ヴェンゲル Invincible』

アーセナルの名監督、アーセン・ヴェンゲルのキャリアと功績を描くドキュメンタリー。
就任時、日本から来た無名のフランス人監督に対して疑念の目が向けられた。その下馬評を覆し、実施した革新的な戦術と献身、そして無敗優勝を達成した2003-2004シーズンをヴィエラやアンリなど、当時在籍した選手とともに追う。
グーナー必見の作品です!

イギリス 2021年 1時間36分 英語 / 日本語字幕 
監督:Gabriel Clarke、Christian Jeanpierre
出演:アーセン・ヴェンゲル、デニス・ベルカンプ、ティエリ・アンリ、ロベルト・ペレス、パトリック・ヴィエラ、イアン・ライト
字幕翻訳:韮澤美和
©AW Film Ltd 2021

ヨコハマ・フットボール映画祭公式WEBサイト

ーー販売開始日に早割予定枚数が終了してしまいましたが、この人気は予想していましたか?

加藤 そうですね。人気のチーム、選手の作品は毎回早く売れるので期待はしていましたが、予想以上でした。過去2回のアーセナル作品も満席になっていたので、アーセナルサポーターは行動力や熱量がある方々だなと感じています。

ーーこの作品はどこから見つけてきたのでしょうか?

佐藤 アーセナルのサポーター内で話題になっているのを、実行委員長の福島が見つけてきてくれました。スクリーナーを取り寄せてみたところ、とてもおもしろかったので、映画祭スタッフ満場一致で決定しました。

僕たちがすべてを拾えるわけではないですが、今回のように上映の機会も生まれると思うので、気になる作品があったらどんどんSNSで発信していって欲しいですね。

ーー作品の見どころをお聞かせください。

佐藤 ヴェンゲルが「何者だ?」と言われながらも、アーセナルを無敵にするまでのキャリアを、本人のインタビューやパトリック・ヴィエラやティエリ・アンリなどの当時のスター選手の声が聞けるというのはファンにはたまらないと思います。

無敵のチームを作る前にいたチームがJリーグの名古屋グランパスだというのも、オールドファンには知られていますが、今の若いアーセナルのファンにも知ってもらう機会になると思います。若いファンにもJリーグ開幕当時の空気感も知ってもらえると嬉しいですね。

ーートークショーのゲストはYFFFではおなじみの笹木かおりさんですね。どういったお話が聞けるでしょうか?

加藤 アーセナルの作品をやるとなると笹木さんしかいないということでオファーしました。アーセナルのサポーターは「グーナー」と呼ばれているのですが、笹木さんはガチのグーナーでガチグナです。

グーナーになってからヴェンゲルの最後までを見ているので、濃いお話が聞けると思います。会場のみなさんともアーセナル愛を分かち合ってもらえるんじゃないかなと思います。

ゲスト:笹木かおりさん

10/12(土) 11:40- かなっくホール
ゲスト:笹木かおり(タレント)

10/14(月・祝) 19:30- シネマ・ジャック&ベティにて追っかけ上映

審判の舞台裏に迫る!『トリオ ~セクステット』

J リーグ審判シリーズ最新作!
最高峰のゲームを司る6人のレフェリー=「セクステット」。
本作では、主審・副審・第四・VAR・AVARたちの事前準備や試合中の無線通信など、その精密かつ情熱的な六重奏を明らかにする。そして、審判の晴れ舞台やレビューも見逃せない。
最先端のレフェリングについてのトークもお楽しみに!

2時間 日本 2024年 日本語
出演:笠原寛貴、大塚晴弘、和角敏之、先立圭吾、西村雄一、唐紙学志、中村太、野村修、越智新次、蒲澤淳一、佐藤隆治、野田祐樹

ヨコハマ・フットボール映画祭公式WEBサイト

ーーこの作品を上映することにした経緯、きっかけをお聞かせください。

加藤 まず、審判に関する作品やトークイベントを毎回1本はやりたいよね。という方針がある中で、2020年に上映した『審判~ピッチ上の、もうひとつのチーム』の監督の最新作ができたので、これはもう上映するしかないだろうと。

ーー見どころはどんなところになるでしょうか?

佐藤 VARが今回のテーマとなっており、2023念のJ1リーグ 第33節 川崎フロンターレ vs. 鹿島アントラーズの試合に密着した映像となっています。試合の90分を通して、マイクセットで審判同士がどういうコミュニケーションや会話をしているかを聞けるのは、非常に貴重なので、とても面白かったです。

また審判団控室での打ち合わせの様子なども見ることが出来るので、何気ない会話から審判の方がどんな点に注意して試合に臨んでいるのかや、VARの登場がいかに審判への負荷を高めているのかなど、皆さんが知る・考えるとても良いきっかけになるのではと思います。

トークショーでは、元国際審判の家本政明さんとワールドカップ3大会に参加した相樂亨さんにご登壇いただきます。実際の審判のリアルな話を聞けるので、より理解を深められると思います。

ゲスト:家本政明さん(元国際審判員)、 相樂亨さん(元国際審判員)

10/12(土) 14:05- かなっくホール
ゲスト:家本政明(元国際審判員) 相樂亨(元国際審判員)

10/17(木) 19:30- シネマ・ジャック&ベティにて追っかけ上映

応援しているチームが消滅!?その時サポータは…『FC スカヴァティ 赤から紫へ』

ソウル郊外の街で長年活動してきた安養LGチーターズは、ある日、FCソウルと改称し首都に去ってしまう。残されたサポーターグループは自分たちのクラブを作ろうとするが、実現への道は遠い。そして9年後、新クラブ・FC 安養が誕生するが、クラブカラーにはかつての赤ではなく、「紫」に……。街とサポーターのアイデンティティに迫るドキュメ
ンタリー。上映後Q&Aを実施!

1時間41分 韓国 2023年 韓国語 / 日本語字幕
監督:ナ・バル、ソン・ホビン
出演:サポーターグループ「RED」

ヨコハマ・フットボール映画祭公式WEBサイト

ーー作品を上映することになった経緯をお聞かせください。

加藤 2021年に『我が町のサッカーチーム-城南FCを応援する人々の話-』の上映にあたってサポートしてくださった中村柱訓さんに紹介してもらいました。このご縁がなかったら日本で上映されることはなかったと思うので、作品との出会い方も映画祭らしいなと思っています。

ーー作品の見どころはどんなところでしょうか?

佐藤 サポーターにスポットを当てたドキュメンタリーなので、サッカーファンには身近に感じられると思います。

長年応援していた地元のクラブが移転してしまって、残されたサポーターたちが市議会を巻き込んでチームを立ち上げる様子を追った作品で、とても熱があります。出てくるサポーターのみなさんが個性的で親しみも湧くと思います。

Jリーグでも、つい先日大宮アルディージャが海外資本に買収されましたし、古くはPJMフューチャーズが鳥栖に移転したり、町田や鹿島に移転の噂が上がったことがあります。自分が応援しているチームがなくなるというのは身近にあるかもしれません。そういう時サポーターはどうするのかを考えるきっかけにもなると思います。

あと、監督のおふたりが韓国から来日してくれることになりました。監督とコミュニケーションが取れるのはYFFFならではなので、ぜひ多くの方に来ていただきたいですね。

加藤 映画祭の前日には、監督とサポーターとの交流イベントも企画しているので、そちらも盛り上げていきたいです。

ゲスト:ナ・バル監督 ソン・ホビン監督

10/12(土) 16:55- かなっくホール
ゲスト:ナ・バル監督 ソン・ホビン監督

10/18(金) 19:30- シネマ・ジャック&ベティにて追っかけ上映

https://youtu.be/mWnGTm-WbDE


ファン待望の再上映!『YOU'LL NEVER WALK ALONE』

“仲間とチャントを歌う歓び その先に”
第2次世界大戦前、ハンガリーで上演されたオペラ。それが、海を越え、時代を経て世界一有名なサッカーソングへと昇華する歴史を追いかけたドキュメンタリー。人々はどんな想いを繋ぎ、何を受け取ってきたのか?
多くのリクエストにお応えしまして、YFFF2019年以来の再上映!

1時間39分 ドイツ 2017年 英語 / 日本語字幕
監督:アンドレ・シェーファー
出演:キャンピノ、ユルゲン・クロップ、フリーダ・ケリー、ジョージ・セフトン、アドリアン・テンパニー
©FLORIANFILM 2017

ヨコハマ・フットボール映画祭公式WEBサイト

ーーこの作品はリバイバル上映ですね?

佐藤 映画祭で上映するにあたって字幕を付けているのですが、それを1~2回しか上映できないのはもったいない。人気のある作品は再上映もしていきたいね。という話を去年くらいからしていました。前回はできなかったのですが、今回はイングランドをテーマにするということになったので、再上映を希望する声が多かった本作を上映することにしました。

ーー作品とトークの注目ポイントについてお聞かせください。

佐藤 サッカーでは、応援する時に歌う歌のことを”チャント”と呼んでいるのですが、タイトルにもなっている”YOU'LL NEVER WALK ALONE”というのは世界で一番有名なチャントと言われています。

でも、実はサッカーの応援歌として作られた曲ではないんですよ。この曲がどこで生まれて、どのように広まっていったのか。いろんな偶然が重なって知られていった軌跡と、そこに込められた想いに触れることができます。

加藤 ゲストの眞嶋優さんはこの曲をチャントとして初めて使ったチーム、リヴァプールのサポーターです。サポーターの視点でこの曲の考え方や、作品にも登場するユルゲン・クロップというドイツ人の監督の最終戦に立ち会ったお話などをお聞きしたいと思っています。
リバプールサポーターはもちろん、FC東京やドルトムントのサポーターや普段、スタジアムで熱く応援している人にぜひ見てもらいたいです。

ゲスト:眞嶋優さん(タレント)

10/12(土) 19:30- かなっくホール
ゲスト:眞嶋優(タレント)

10/15(火) 19:30- シネマ・ジャック&ベティにて追っかけ上映


「ヨコハマ・フットボール映画祭 2024」は10/12(土)-13(日) かなっくホール(東神奈川)、10/14(月・祝)-18(金) シネマ・ジャック&ベティ(連日19:30-追っかけ上映!)にて開催します。

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