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【合格する人はここが違う】⑥情報の集約度が違う
こんにちは、山藤あるとです。
【合格する人はここが違う】シリーズ第6弾です。
今回は、受験勉強で学んだ内容をどうまとめているかの話です。
多くの受験生に最後まで読んでもらえたらうれしいです。
情報の集約度が違う
本記事でいう「情報」
本題に入る前に、言葉の整理をしておきます。
本記事でいう「情報」とは、テキストや答練などの教材そのもの、講義や答練の解説などで説明された内容のメモや自分で気付いたことのメモなど、受験勉強中に見返すことになるすべての記述等のことを念頭に置いています。
集約度は、それらの情報のつながりの程度、くらいの意味合いで考えています。
合格しない人の情報の集約度
合格しない人は、情報が拡散していることが多いようです。
講義や答練の解説の板書も、なんとなく教材に書き写しています。
メモを取るにしても、その時に使っていた教材にメモしたまま、見返す頻度も少ないです。
メモしたこと自体でちょっと満足してしまい、大事なことをメモしたということは何となく覚えているものの、肝心の内容はあまり覚えていません。
あとで見直したくなった場合も、どの教材に書いてあったか、メモしたかがパッと思い出せず、いろんな教材をひっくり返してはこれじゃないと探してようやく見つける感じです。
結果、自分でも情報の整理ができておらず、どの教材も見直さないといけないという感覚が残り、どの教材もあまり高頻度で読み込めたものがない、ということになりがちです。
合格する人の情報の集約度
合格する人は、情報が集約されていることが多いようです。
これ、と決めた教材に情報が集約できるように整理しています。
人によって違いはありますが、テキストを中心に情報を集約している人が多かった印象です。
(以下、情報をテキストに集約している前提で書きます)
講義や答練の解説の板書は、基本的には書き写しますが、すでに教材に記載されている内容と重複しているようであれば割愛するか、書き方を工夫して省略したりもします。
通信や録画の場合は板書メモももらえますが、それをテキストに書き写して板書メモを見返さずに済むようにする意図もあります。
メモを取るにしても、その時に使っていた教材にメモすることが多いのは同じですが、自分にしっかり定着していない内容であれば、何度も見返せるようにテキストにも書き写します。
書き写せる量でなければ、要点のみをテキストに書き、詳しく見直したい場合に参照できるように参照先の教材の該当ページなども合わせてメモ書きします。
あとで見直したくなった場合も、日頃からテキストに残すようにしているので、まずはテキストを見直します。
テキストを見直すだけでは十分に解決しなくても、参照先もメモしているのでどの教材を当たれば解決できるかすぐに分かります。
自然と、テキストを見直す頻度が高くなり、テキストに書いてあることはメモも含め自分の頭に定着しやすくなります。
振り返り・考察
毎度のことですが、合格しない人の説明はまさしく、合格できなかった時期の自分です。
振り返ってみると、勉強をしてなるほどと思ってメモしたことで満足してしまっていたように思います。
メモ自体でやった感がでてしまっていた、という感じでしょうか。
もっと言うと、自分の頭の中に定着させるという意識が薄かったです。
メモで情報を残すにしても、頭の中に定着しているかどうかという尺度を意識できていないため、何をメモしたらよいかという判断も少なく、機械的にメモしている部分が多くなってしまい、自然とメモの量も増えていたように思います。
それがまた勉強している感を出してしまうという悪循環でした。
これらの点に関して、自分がどうやって変わったかを思い返してみると、自分の周りの合格した人の話を聞くと、ほとんどの人がこれだと決めた教材ばかりを繰り返し勉強していることに気付いたのがきっかけでした。
どの教材もまんべんなく勉強しようとしていた結果、どの教材の習熟度も比較的足りなかった、手を広げすぎていた状態になっていた、と気付きました。
そこで、自分にとって必要な情報はテキストに全部書く、テキストの習熟度さえ高ければそれでよい、というある意味諦めというか割り切った考え方をしようと決めました。
実際にテキストを中心に勉強しようとしてみると、何をメモするか、を考えるようになりました。
なんでもかんでもメモしていては時間もテキストの空きスペースも足りないので、メモするにしても、テキストの内容を違う視点でまとめ直したものを書くといったように、メモするかどうか考えてからするようになりました。
参照先にしてもどれでも書くわけではなく、自分にとって参照先まで見返す必要がありそうな部分に絞ります。
自然と、テキストが自分にとって必要な情報が集まっている、自分にとって最適化されたような教材に仕上がっていたのではないかと思います。
これを続けていると、自分の頭の中が整理されていることに気付きました。
テキストを繰り返し勉強することになったからなのか、テキストの体系がなんとなく頭の中に枠として残るような感覚です。
テキストに集約する以前は、テキストで勉強したことと答練で勉強したことはそれぞれ別個というか、うまくつながっていなかったのですが、テキストに集約して以降は、テキストの体系をベースに、テキスト以外で勉強した内容がテキストの体系の中に取り込まれる、といった感覚を覚えました。
結果、メンテナンスが必要なのは頭の中にあるテキストベースの理解体系で、それをメンテナンスするために必要な教材もテキストのみ、という状態になっていったと思います。
まとめ
・合格しない人の情報集約度
いろんな教材に情報が拡散している
自分が見直したい情報がどこにあるか自分で分かっていないので、探す時間もかかる
どの教材もやろうとする結果、どの教材もじっくり勉強できていないことになりやすい
・合格する人の情報集約度
これと決めた教材に情報が集中している
自分が見直したい情報はその教材にあるとわかっているので探す時間も少ない
その教材を繰り返し勉強するため、その教材はしっかり勉強できる
合格できなかった頃の自分は、自分の頭の中に情報を集約して定着させるという意識が薄かったのが一番の問題点だったと思います。
(これも手段の目的化が起きていたと今になって思います)
本来勉強は、教材を見返す必要がなくなる状態を目指すものであるはずです。
一番集約させるべきは自分の頭の中です。
テキストに情報を集約することで、これが自分の頭の中に入っているか、というシンプルな視点で勉強の進捗を図れるようになったのだと思います。
まさしく、テキストの内容だけを何度も重ね塗りしていく勉強スタイルです。
また、テキストに集約するからこそ、その体系だけから思い出す目次式勉強法も活きてきます。
最終的には、試験会場にもテキストだけ持っていけば十分になります。
テキストを何度も繰り返していれば、試験休みの間の時間でも目次を見直すだけで全体をバーッと復習した状態が作れるようになります。
試験当日、手荷物が教材でいっぱい、ではなく、頭の中に情報がいっぱい、という状態で受験したいものです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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