【相場概況】1月🇺🇸雇用統計後の教科書通りでないマーケット
こんにちは、投資家パパです。
🇺🇸雇用統計後の値動きが金融13年やっていても非常に学びがあったので、noteにメモしておきます。
相場概況
今週の🇺🇸雇用統計は全項目が予想を大きく上回る結果に。金利とドルが強烈に上昇して利下げ織り込みが一気に剥がれました。注目すべきはこの状況下で株が上昇したことです。教科書的には利下げ織り込みの剥がし→金利上昇→株下落ですが、そうとはなりませんでした。めずらしくgood news is good newsと素直に反応した日となりました。特に金利に弱いと言われる半導体テック関連が多い #NASDAQ が上昇したことがポイントかと。 #META の好決算などの材料はありましたが、AIの発展により、雇用の賃金上昇などの影響を受けにくい構造(人からAIへ) が進んでいるということかもしれません。今後も頭に入れておきたい🇺🇸雇用統計でした。
教科書との違い
教科書的に、株価は
株価=EPS * PER
EPSは「Earnings Per Share」の略語で、「1株当たり純利益」。EPSからわかることは、主に企業の収益性(稼ぐ力)と成長性の2つです。
当期純利益が株主への配当の原資になるため、計算には経常利益や営業利益ではなく当期純利益が用いられます。このケースでは発行済株式数が少ないY社の方が、1株当たりの利益が高いと言えます。
EPSの変動要因は以下の通り
今回は #META など好決算を受けて利益増加且つ配当金払いのニュースもあり、EPSにはポジティブな状態でした。
PERとは(Price Earnings Ratio)は株価収益率と呼ばれ、「株価が1株当たりの純利益(EPS)に対して、何倍になっているか」を示す指標です。単位は「倍」です。株価が、企業の利益水準に対して割安か、割高かを判断する目安 として用いられます。
一般的にPERの数値が高いと、利益に比べて株価が割高であり、低ければ割安であると捉えられます。
上記の場合、Z社のPERは 10万円 ÷(1億円÷1万株)=10倍 であることがわかります。
同じ条件でZ社の株価が10分の1(1万円)の場合のPERを計算してみます。
1万円÷(1億円÷1万円)=1倍
以上の例から、当期純利益が同じでも、株価が10分の1になるとPERも10分の1になることがわかります。株価が低いほう、つまりPERの低いほうが割安と判断できます。
ちなみに約10年間の日経平均のPERを見ると、15倍前後を推移していることから、国内の上場企業では「15倍」が割高、割安を判断する目安とも言われています。
PERの変動要因は一般的には、実質金利が低下するとPERは上昇し、反対に実質金利が上昇するとPERは低下する傾向にあります。よって、教科書的な金利上昇が下部にネガティブというのは、PERに与える影響からなんです。
今回、雇用統計が強くて金利が多少上がったとしても決算によるEPSの上昇圧力が、金利によるPER低下を上回れば今日のような結果となる、というのは頭に入れておきましょう!
まとめ
相場の面白さが詰まった🇺🇸雇用統計後の値動きでしたね。
テック企業の仕事がAIで代替で業績向上(EPS⤴️)→リストラ→再雇用で雇用統計の数字強い→金利上がっても株は崩れない⤴️