ふっとべ

珍しく、今の事を書く

主人と整体を兼ねて神戸に出てきていた
メンタルの落ち込みがすこぶる激しく、90分の施術で身体が軽くなった後も気持ちだけは後ろ向きで、イライラとしたまま元町商店街を歩いていた。

主人の整体が終わるまでスナップでも…と思うも気持ちが乗らず。

どこに向かうともなくアーケードを歩いていると、前方から私に向かってくる人影
アメリカンスタイルなハグで挨拶してくれたのは、長い付き合いになる友人だった。

元気？元気元気！何してんの？整体行ってて旦那待ってんねん！そかそか！またなー！

非常に短い邂逅。
これが今の私には何より効いた

必要なタイミングで適切な人、もの、場所などに巡り会えると思って生きている私なのだが、まさにそれを実感する出来事だった。
いつの間にか15年程の付き合いになるその友人には節目節目で世話になっており、今回に至っては『散歩してたら偶然出会う』形での再会

嬉しかったし、私は救われた。

必要な人には求めずとも会え、そうでない縁とは自然に切れていく
笑ってしまう程にわかりやすく、目に見える形で提示された答えだと思った。

その後の時間は軽快な気分をさらに高揚させられる場所で。と思い、久しぶりに元町のジャズ喫茶JamJamに立ち寄った

地下への階段を降りる間にも響いてくるジャズの音色、店内に入ると少し驚くくらいの音圧
より音が浴びられるように、ステージに近い前方の席へとかけ、メニューの中からシフォンケーキのセットを選んだ。
尚、お腹は一切空いていない

金髪ボブカットが素敵な女性のスタッフさんが配膳してくれた大きなシフォンケーキにはアイスとクリームがでんと乗り、少々たじろいだが軽い口当たりでペロリと平らげてしまった

なぜだか、食べながら少し涙が滲んでいた。
アイスコーヒーの苦味とピアノの音が心に沁みた