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アドベンチャーワールド x NICIのパンダぬいぐるみがあまりにかわいいので、アドベンチャーワールドの人に開発秘話を聞きました

かわいすぎるパンダぬいぐるみが、ある

こんにちは~~。

アドベンチャーワールドをご存知でしょうか。ご存知ですよね。特に関西人は全員知っており、ほぼ全員が行ったことがあります。

そう、和歌山県は白浜町にある、動物園・水族館・遊園地が一体となった、一大テーマパークがアドベンチャーワールドです。

では、そのアドベンチャーワールドと、世界中で愛されるドイツのぬいぐるみブランド、NICI(ニキ)がコラボして作られた、オリジナルのパンダぬいぐるみがあるのはご存知でしょうか。

そのオリジナルぬいぐるみがとにかくかわいいんです。見てくださいこのフォルム。

赤ちゃんのお顔したはる
頭身かわいすぎ
手足には爪がちゃんとある

大胆にデフォルメされた頭身。そしてかわいいだけではない、パンダの生き物としての息づかいを感じさせる爪。
まるでパンダのぬいぐるみを新たにデザインし直すかのような大胆さ。

アドベンチャーワールド x NICIのオリジナルぬいぐるみはなんでこんなにかわいいのか?
そもそも、和歌山県のアドベンチャーワールドと、ドイツのNICIがどのようにしてコラボに至ったのか?

そうだ、アドベンチャーワールドの人に聞いてみよう。

ということでダメ元でメールを送ってみたところ、アドベンチャーワールド スタッフの國本さんが特別に答えてくださいました。
ビッグ感謝…!!


アドベンチャーワールド スタッフさんにインタビュー

・NICIコラボのきっかけ

動物園が、ぬいぐるみブランドとコラボしてオリジナルぬいぐるみを製作するのって、全国的に見てもとても珍しい例だと思います!

しかもコラボしたぬいぐるみブランドのNICIはドイツのブランドですよね。どういった経緯で、NICIとのコラボが実現したのでしょうか?

アドベンチャーワールドでは、コラボぬいぐるみを作る前からNICIジャパン(当時)と取引があり、NICIの動物ぬいぐるみを販売していました。

なので当然、NICIのパンダぬいぐるみも販売していたのですが、当時のラインナップにあったパンダぬいぐるみは結構、個性的な顔立ちだったんです。

個性的。

はい。「日本に合うかわいい顔だったらいいのにね」の一言がきっかけとなって、オリジナルぬいぐるみを作れないかとNICIに相談しました。

なるほど。コラボをもちかけたのはアドベンチャーワールド側からだったんですね。

そうですね。それが2013年頃の話です。
当時のNICIの担当さんが尽力してくださり、パークオリジナルのデザインでパンダのぬいぐるみを製作できることになりました。

NICIとコラボした当時は、パンダのぬいぐるみと言えば、メーカーや工場は違えど、どれも似た印象でした。

わかります…!

パンダって動物としてあまりにかわいすぎて、ぬいぐるみにするときにアレンジできる幅が少ないんですよね!元のデザインが完成され過ぎてて。

結果、パンダのぬいぐるみってどうしても似たり寄ったりのデザインになりやすいというか…!!(熱弁)

そこでアドベンチャーワールドがNICIとコラボすることで、他にはないオンリーワンのかわいいパンダぬいぐるみができるのでは、と考えたんです。

パーク内のショップ「ユーランド」。
様々なサイズのオリジナルぬいぐるみが並ぶ。
(画像は公式サイトより)

・どんな人にも愛される表情

オリジナルのパンダぬいぐるみを作るうえで、アドベンチャーワールドとしてはどのあたりに特にこだわったのでしょうか?

一番こだわったのは表情です。
性別や世代に関係なく、普遍的に愛されるパンダぬいぐるみのお顔にするのが目標でした。

たしかにオリジナルぬいぐるみのパンダのお顔はほんとうにかわいい…!

美形

生地の手触りや手足の長さ、胴体と手足のつなぎ方など、従来のNICIのぬいぐるみの良さはそのまま活かしつつ、他にはないアドベンチャーワールドオリジナルのかわいいパンダを作ることができたと思います。


・オリジナルぬいぐるみに込められたこだわり

お顔以外にも目を向けると、オリジナルのぬいぐるみは手足のかわいらしい爪も魅力だと思います。パンダのぬいぐるみに爪があるのがとても珍しいなぁって。

手足の爪がとってもかわいい

この爪のようにこだわりがいっぱいのオリジナルぬいぐるみには、アドベンチャーワールドのスタッフの皆さんのアイデアが取り入れられているのでしょうか?

はい。ただ「かわいい」だけでなく、飼育スタッフ目線の動物の特徴を再現しながら、動物の魅力を身近で感じていただきたい。
そういった思いでオリジナルぬいぐるみを製作しました。

2018年にアドベンチャーワールドで誕生した、メスの「彩浜」。
彩浜の手足にも爪があるのがわかる。
(画像は公式サイトより)

たしかに。毎日本物のパンダと触れ合って、パンダのことを知り尽くしている人たちが作るパンダぬいぐるみだから、説得力が違いますよね。

そうなんです。「飼育スタッフの意見やアイデアを取り入れられる」という点がアドベンチャーワールドのオリジナルぬいぐるみの強みだと思っています。


・スタンダードデザインと仔パンダデザイン

NICIパンダは豊富なサイズ展開がありますが、サイズごとに顔つきが微妙に異なるような気がするのですが…?

実はNICIパンダには2つのラインがあるんです。

ええっ!!!!!

(ぜんぜん知らなかった…)

ひとつは2013年に発売開始したスタンダードデザイン
スタンダードデザインは15㎝、25㎝、35㎝、80㎝の4種類のサイズ展開があります。その中でもデザインの基準になったのは25㎝です。

スタンダードデザインは、サイズが違っても基本的に同じお顔です。
大きさの違いにより、表情が違って見えるのかもしれませんね。

なるほど~!お顔は同じなんですね。

そして、もうひとつが2016年に発売した仔パンダデザイン

仔パンダ!!

こちらは18㎝、25㎝の2種類があります。

ふむふむ。25cmは、スタンダードでも仔パンダでも共通でラインナップにあるんですね。

あの、ヤングの家にいるオリジナルぬいぐるみも25cmなのですが、このぬいぐるみは…?

25cm

こちらはお顔が仔パンダですね。なので、仔パンダデザインの25cmです。

なるほど!たしかに赤ちゃんのお顔したはる…!!

ちなみに、仔パンダデザインの発売は2016年で、スタンダードデザインの3年後なんですよね。仔パンダデザインを新たに製作されるにあたって、なにかきっかけがあったのでしょうか?

仔パンダデザインは、2016年9月にアドベンチャーワールドで生まれた結浜の誕生がきっかけになって製作されたんです。

子どもらしさを強調した2.5頭身が特徴で、スタンダードデザインと比べて子どもらしい表情になっています。

先日8歳の誕生日を迎えたメスの「結浜」
(画像は公式サイトより)

この結浜めっちゃ良い写真~!


・NICIコラボのこれまでとこれから

公式サイトによると、アドベンチャーワールドには実に120種、1600頭の動物たちが暮らしているそうですね。

アドベンチャーワールドで暮らす動物たち
(画像はいずれも公式サイトより)

パンダ以外にも、アドベンチャーワールドの多様な動物たちのぬいぐるみをNICIコラボで製作される予定はあるのでしょうか?

実は以前は、

  • ペリカン(2013年)

  • ペンギン(2014年)

  • ポーラーベア(2019年)

  • レッサーパンダ(刺繍用)(2019年)

といったぬいぐるみをNICIとのコラボ、パークオリジナルで製作していたんです。

ええっ!!!!!

(ぜんぜん知らなかった…)

現在は、パンダ以外の動物グッズの展開は予定していません。ただ、今後の再コラボの可能性はあると考えています。

今後のコラボにも期待したいと思います!

今回はインタビューにお答えいただき、本当にありがとうございました!!!

絶対またアドベンチャーワールドへ行くぞ

インタビューは以上です!

NICIとのコラボで製作されたアドベンチャーワールド オリジナルのパンダぬいぐるみ。
そこに込められた、パークで働く皆さまのこだわりが伝わってくるお話でした。

個人的には、インタビューを申し込んでおきながら「スタンダードデザイン」「仔パンダデザイン」の2つのラインがあることを全く知らず、お話を聞いて衝撃でした。

「次にアドベンチャーワールド行ったらスタンダードデザインのぬいぐるみも買うぞ~!!」と、決意を新たにしています。

(勝手な希望ですが、過去のオリジナルぬいぐるみもぜひ復刻してほしい…!!特にペリカンが気になる…!!)

さて、記事は以上なのですが、最後にヤングが前回アドベンチャーワールドへ行った際に撮った写真を見ていただき、お別れしたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

白浜駅からアドベンチャーワールドへ行くバスの中には、
オリジナルぬいぐるみがたっぷり詰まったケースがある
みっちり詰まってかわいすぎ
アドベンチャーワールドでめちゃめちゃ寝てた「結浜」
(もしかしたら同じ施設で暮らす「楓浜」かも…)
これはアドベンチャーワールド関係ない、
白浜駅ホームの柱のなんかいいライオン

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