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【保存版】M&A業界へ転職を目指す人へ

今回は人気職業であるM&Aコンサルタントを目指す人へ向けた記事を書こうと思います。ご存知の方も居ると思うが、国内でのM&A件数は年間約4000件ほどで国が目指す年間5〜6万件の10分の1以下しかされていないのが現状だ。この大きな理由は業界に従事する人材が不足していることにある。各社この拡大するマーケットでシェアを獲得するため人材確保に奔走している。

そもそもM&A仲介ビジネスって?

M&Aと聞くと、上場企業同士が株式を秘密裏に買い込んでいていつの間にか経営権がファンドや別の企業へ渡ってしまうという敵対的買収を思い浮かべる人が多いのではないか。(ハゲタカによる乗っ取りなどど揶揄される)これはバブル崩壊後、外資企業により割安になった日本企業が買収されたことがドラマや映画になり広まったことでマイナスのイメージを擦り込まれたものだと思う。
しかし、昨今、耳にすることが多くなった事業承継は中小・中堅企業を対象として非公開企業であることからほぼ100%有効的なM&Aとなっている。そして、その対象企業となっているのが売上規模数億〜数十億のレンジになる中小企業だ。日本は法人全体の99.7%が中小企業で占められており、M&Aの規模が小さい点と、国民性として譲渡企業と譲受企業の直接交渉が難しい点からM&A仲介業という独自のビジネスモデルが出来上がった。(海外は譲渡企業、譲受企業双方にFAと呼ばれる専門家が付き担当企業の利益最大化を目的として交渉する)
M&A仲介業のパイオニア的存在は(株)日本M&Aセンターだ。創業は1991年であり現会長の分林氏が30年以上前から企業オーナーの
相続税対策として事業承継を行う必要があると考え、その方法としてM&Aが最善の方法であると提唱してきた。現在は事業承継のみならず、M&Aを企業の成長戦略として利用されるようになった。

どんな人物を求めているの?

では、どんな人物がM&Aコンサルタントに適しているのか?
以下各社の人事担当者からのフィードバックを元に箇条書きにする。
・地頭の良さ(質問に的確に答えられているか)
・雰囲気(オーナー社長や役員と商談している場面を想像してもらえる)
 清潔感、身だしなみ、話し方…
・泥臭く営業できるか
・愛嬌が良くて可愛がられる存在か
・M&A業界への志望理由が明確か
・中途の場合、即戦力になり得るか
・業界理解はできているか
【歓迎スキル】財務会計知識(簿記2級)、現職や前職での圧倒的な営業成績

転職をするための準備?

・応募したい企業の企業研究(上部だけでない深掘りした内容、他社比較も)
・業界理解をする上でインプットを行う(※下記おすすめの本を掲載)
・これまでの実績を定量的に分析・説明できるよう言語化しておく
・再現性のアピール(仮説と戦略を立てられれる)
・自分の思いや考えていることを素直に伝えられるようにする(飾る必要なし)
・M&Aを大好きになる/絶対この仕事でなければならないまで意向を高める
 ここまでくれば自然と熱意が相手に伝わり、志望動機が明確になる。

最後に

M&A仲介業は日本トップレベルの年収を稼げる仕事であり、それだけ求める人物像も高いと言える。しかし、東京六大学出身以上、前職が金融・保険・商社・有名企業出身者ばかりが採用されるわけではない。商談相手が企業オーナーであり、扱う対象が会社となる。それだけ責任重要な職務に携わるので、そこに思いや熱意がなければならない。未経験からの転職者も多い業界であるため、全ての人にチャンスがある業界とも言える。M&Aを通して日本をより良くしていきたいと考える人はぜひ上記を準備万端にしてチャレンジしてもらいたい。一社でも多く素晴らしい企業が未来へ続いていくために…

M&A業界理解に役立つ資料
【本】
■まんがでわかる オーナー社長のM&A
■中小企業M&Aの真実
■日本型ブリッツスケールメソッド
■M&Aアドバイザーが新入社員に教えること
■どこと組むかを考える成長戦略型M&A
 -「売る・買う」の思考からの脱却と「ミニIPO」の実現

【各社のIR情報・決算資料】
上場企業であれば会社のHPからアクセス可能。また上場準備している企業も会社HPに掲載されています。

【YouTube】
■高野匠のM&A業界転職講座

■株式会社日本M&Aセンター 


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