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【1,000円でずっと読み放題】長編官能小説集

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長編官能小説集です。どれもボリュームがあり読み応え十分、作品数もどんどん増やしています。 全く同じ作品を、電子書籍書店でも一冊300~500円で販売していますが、こちらのnote…
長編官能小説集です。どれもボリュームがあり読み応え十分、作品数もどんどん増やしています。 全く同じ…
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2023年9月の記事一覧

【長編官能小説】君のことが好きだから…片思いの彼女に打ち明ける想いと結ばれる夜

 毎週月曜の夜になると、僕は家から少し離れたところにあるコンビニへ、週刊少年ジャンプを買いに行く。  少年ジャンプを読むようになったのは、年の離れた兄の影響だ。僕が小さい頃から、家の中には少し前の号のジャンプがたくさんあり、僕はそれを読んで育った。そして毎週、兄が最新号を買ってくるのが待ち遠しかった。  で、今はその兄も地元を離れて生活しているので、自分の小遣いの範囲で買っている。大学受験も近いので、勉強に追われる日々でも、週に一度ジャンプを読む習慣があることでなんとか我慢す

【長編官能小説】月夜の美術室は僕らの聖域…同級生のあの子と放課後エッチ

 僕と花梨(かりん)が、初めて付き合い始めた時のことを書こうと思う。  今では彼女と誰よりも「深い仲」になっている僕だが、最初はまったく口も利かなかったし、付き合い始めたのも唐突な出来事がきっかけだった。そう、驚くほど唐突だった……まさか、真面目で清純だとばかり思っていた花梨が、こと恋愛に関してはあそこまで情熱的で、そしてエッチだとは思ってもみなかった。  花梨も僕もその時は高校三年生で、単なる美術部の同級生という関係だった。  もともと僕らはクラスが違っていたのであまり交流

【長編官能小説】セカンドヴァージンは不倫で卒業!欲求不満解消と同時に手に入れた真実の愛!!

 結婚生活わずか二年目にして悲劇は始まった。  夫とは二十八歳の時に知り合い、三十歳を前に結婚。恋愛時代はデートするたびにセックスをしていて、結婚してからは毎晩のようにしていた。別に二人とも好きモノという訳でない。だって夫はセックスがそんなに上手くなく、夫婦の義務として淡々と応じていたみたい。それに対して私は、早く子どもを産みたかったから。欲しかったんじゃない。友人たちの多くが二十代のうちにママになっていたので焦っていたため。  そして、結婚半年目にして妊娠。そして、三十一歳

【長編官能小説】「甘え知らず」だった私が夫のおかげで甘いおねだりセックスに目覚めるまで

 私は三十歳を前に結婚することができた。夫は婚活で知り合った八歳年上の人。四十前で初婚だし、イケメンではなく平凡な人だけど、公務員という安定した仕事だったので結婚を決意した。私にとって、平凡や安定というのはとっても憧れの言葉。なぜなら、それまでの人生は苦労の連続だったから。  私は四人姉妹の長女。早い時期に父を交通事故で亡くし、病弱な母の代わりに三人の妹たちの面倒を見てきた。そのため高校卒業後はすぐに就職し、妹たちのために学費を稼ぎ、大学や専門学校に進学させることもできた。そ

【長編官能小説】桜の木の下で結ばれる僕たち…憧れの女子先輩と二人きりのラブラブお花見

 去年のお花見での出来事を書こうと思う。  僕は高校二年生で、休みの日になると部屋で映画のDVDを観るのが好きな、どちらかというとインドア派の人間だった。  中学二年からずっと付き合っていた彼女はいたのだが、それも違う高校に進学して疎遠になるうちに自然消滅。それ以降は、学校で授業を受けて、放課後になるとときどき部活動の映画研究会に顔を出して、あとは家に帰るだけ。それだけの毎日を送っていた。  退屈ではあったが、そういうものだろうと思っていた。それこそ映画のような、ドラマチック