悲しいフォーク

きっと
そのケーキを食べ終わる頃に、私は泣くのでしょうね
きっとクリームの山積したフォークを口に運ぶときに私は幻だったんだと
夢から覚めてしまい、

人が死んだときに骨だけ残るみたいに
皿にはケーキを包んでいたセロファンだけが残るのでしょう


悲しみは悲しみしか生まないね、と笑って君が言ったこと
私は忘れないし、忘れたくない


怒りが怒りしか生まないみたいに、笑いは笑いしか生まないと思ってたけど
私の笑いがあなたの怒りになったこと
世界が変わったこと、私は知った

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