yenta がつくりだす偶発的な出会い ~ yenta でお会いする人は、みんな先生 ~
yenta で多くの出会いを経て、個人としても会社としても成長の可能性を得た株式会社Surpass の石原 亮子さん。石原さんの出会いがどんなものだったのか、お聞きするなかで見えてきたのは、 yenta がつくりだす偶発的な人の出会いでした。
違和感を探しに行く
イェンタさん:
石原さんの自己紹介をお願いします。
石原さん:
株式会社Surpass の代表取締役社長をしております。女性を中心とした営業アウトソーシング事業を展開し、営業を仕組み化するソリューションを提供しています。お客様は歴史のある大手企業が中心で、男性の年長者が多いです。一方で、女性活躍を牽引する企業にもなっているので、我々のビジネスとは相性が良いです。
イェンタさん:
これだけの規模で女性が 8 〜 9 割いらっしゃる会社は珍しいですよね。そこに行き着いた背景をお聞かせいただけますか?
石原さん:
20 歳で起業を意識し始め、28 歳の時に起業しました。学生時代にテレアポのアルバイトをしたことから営業に関心を持ち、就職後は個人営業・法人営業、営業の仕組み化支援を経験しました。その中で、BtoB 業界に女性が全然いないことに気づきました。会社の風土や体質も男性の価値観で 9 割できているといっても大げさではありません。これまでの流れで女性の業界、男性の業界が出来上がり、女性が男性の業界で働くことはミスマッチと判断されてしまいがちですが、実は逆なんです。社会課題としても女性活躍が進まない現状もあり、雇用のミスマッチを解き、ソリューションとして提供したいという想いがありました。
イェンタさん:
一見女性から縁遠い BtoB 業界に、女性が適しているというのはどういうことですか?
石原さん:
女性は社会的意義を大事にするので、社会に必要不可欠な業界での仕事はやりがいを感じてもらうことができます。実際にプラントに惚れ込んで、詳しくなる方もいらっしゃいます。女性活躍の文脈では、女性側の活躍ばかりが注目されますが、女性がキャリアを持ち、自立した人が増えれば、男性も生きやすくなる。そういった不均衡をあるべき姿に持っていきたいです。
イェンタさん:
女性は特に営業未経験の方を採用して、育成もされているんですよね?
石原さん:
はい。もともとは営業経験者を採用していたのですが、なかなかうまく機能せず社内の雰囲気が良くない時期がありました。やり方を変えてみようと思い、新卒を採用しました。新卒なので営業は未経験なのですが、地道にコツコツ仕事に取り組んでくれました。私たちは支援事業なので優秀な営業よりも小さなことを着実にできる人たちが向いていると気づくことができました。その経験から元々あるスキルよりも可能性に着目したいと思うようになりました。人材不足ってミスマッチが起きているだけなんだと思っています。
イェンタさん:
石原さんが yenta を使い始めたきっかけを教えてください。
石原さん:
2017 年の年末に Facebook で見てからです。経営者はどうしても経営者同士で集まる傾向があって、立場の違う人や会ったことがない異業種の人と情報交換をしたくて使いはじめました。
イェンタさん:
その時はどのような課題感をお持ちだったのですか?
石原さん:
皆さんがどういう価値観でお仕事をされているのかを知りたかったんだと思います。特に自分の対局にいる人のお話は学びが多く、可能性になると思っています。社員に対しての理解が進んだり、組織作りにも役立つと思っていました。
イェンタさん:
実際に yenta をご利用いただく中で、実際に仕事で気づいたこともありましたか?
石原さん:
仕事する上で違和感を感じることを大事にしていています。アウトソーシングはまさに異文化の注入で、違和感を発生させ、融合できた時に小さなイノベーションが生まれると思っています。そういった面では yenta を始めたのも違和感を探しに行ったのかもしれません。 yentaで出会った方々から、違和感の種を受け取ってたくさんの学びや成長の機会をいただきました。 yentaで会う人はみんな先生ですね。
ネットでのマッチングだからこそ実現できる、偶発的な出会い
イェンタさん:
yenta で会う人は先生って良い言葉ですね。yenta を使う中で、どんな方にお会いできましたか?
石原さん:
若い異業種のエンジニア何人かとお会いできました。私はアナログとデジタルの両方を知りつつもアナログ寄りの世代で、時が経過するにつれてデジタル化は加速しますし、若い人との距離もできてしまいます。人は自分と違うタイプの人を否定しがちですが、それは知らないが故の怖さからだと思います。普段から違和感の種をいただける方とお会いすることによって、知らないが故の否定がなくなります。それ以外にもお会いした人達のモチベーションも聞けましたし、エンジニアリングや IT の動向を教えていただけました。
イェンタさん:
若い人やエンジニアの価値観を知ることができたんですね。その他にどんな方にお会いしましたか?
石原さん:
私たちの仕事は泥臭いってよく言われますが、yenta でお会いした外資コンサルの方からアウトソーシングの文脈で、理解していただけることがあります。“セールスイネーブルメント” という言葉も yenta でお会いした人から 2 年前に教えていただきました。
イェンタさん:
行動としては既にやられていたことを言語化していただけたんですね。
石原さん:
私たちの研修事業のきっかけになる出会いもありました。 yenta で出会った方から 7 つの習慣のフランクリン・コヴィーのトレーニングを営業に対しておこなっているお話をお聞きしたんです。その後、私たちが研修事業を検討しはじめた時に人をつないで頂いたり、その方のご意見をいただいたりして、今の研修事業の基盤ができました。
イェンタさん:
バラエティーに富んだ領域のコミュニケーションがあり、広い意味で yentaから可能性広がっていったんですね。
石原さん:
リアルな紹介じゃない、ネットでのマッチングだったからつながれた人脈だと思います。人脈の作り方を教えてくださった方もいました。Twitter の活用をお勧めしてくれました。その結果、Twitter で出会って入社した社員もいます。 yenta で出会う人からヒントをもらって、自分の中になかった選択肢の種を植えてもらった感覚ですね。
等身大の自分を試せて、成長できる場
イェンタさん:
変わった経験などはありましたか?
石原さん:
普段は決裁権をもっていると動きにくい面もあります。社長は専門知識とか情報が必要なんですが、教えてほしくてスキルが高い人に接触するとヘッドハントと勘違いされてしまうことも多々あります。 yenta では社会を良くしたいと思っていて自分にもスキルにも自信がある人と仕事や立場関係なく気軽に出会えます。 yenta で会う人はみんな先生みたいな感じで使うと気楽に行けるし、そこまで自分がへりくだるれる場所って大人になると少ないと思うんです。お互いを教えてくださいと言って 1、2 個のスキルや情報をお土産に持って帰ったら Win-Win ですし、 yenta の価値にもなると思います。
イェンタさん:
yenta ならではの良さはどんなところですか?
石原さん:
SNS よりも気軽に等身大で、自分を試すことができます。SNS は自分で考えて発信しなきゃいけないので、内面を試されます。それに表現が上手い人が評価される場合もあります。yenta にはそれがない。会ってから真価が問われるんです。審査制であることで安心感は yenta が担保してくれています。お会いする人と対等にお話する人が評価されやすいプラットフォームになっているように感じます。お話するとみんな志が高くて、すごく前向きな気持ちになれる。モヤモヤしたり、視野狭くなっちゃった時にサイコロ投げる感じで、気分転換にやるのもいいのかなって思ってます。もしかしたらその時に出会った人は今の自分が引き寄せた人で、なにかメッセージをくれたり、意味があると思うと耳を傾けやすいです。
イェンタさん:
まさにセレンディピティですね。今後はどのような展望をお考えですか?
石原さん:
今当社では、女性以外にも海外人材も視野に入れています。日本人の視野の狭さに危機感を感じています。今は働きにきてくれる外国人に日本人みたいになってくれって言うお声もまだあります。ただ、世界視点では日本人もマイノリティーな存在です。日本に興味を持った外国の方が今のように働きに来てもらえくなる時代もすぐそこです。日本人が海外の人と共存することを当たり前にして行きたい。
イェンタさん:
最後にまだ使ってない人へのメッセージはありますか?
石原さん:
井の中の蛙にならないことが必要だと思いますが、その入り口として yenta はすごく良いと思います。会社の中では仕事ができても、社外で戦えるかはまた別です。30 歳以降で自分の位置を社内と社会で知ることは大切です。社内で頑張って管理職になっても、求められるスキルは外とのネットワーク力です。SNS は疲れる人も多いけど yenta は自分のペースで自分を試せます。シンプルに自分を成長させたい時に使い始めてみてください。
石原さんの yenta の使い方
石原さんのこれまでのマッチング数、興味ありされている人数
どのような人を右スワイプ (マッチングしたい) しますか?どれぐらいの確率で右スワイプしますか?
商品やサービスをご紹介いただくことが明確な場合以外は、ほぼ右スワイプです。
どれぐらいの人に yentaで会いますか?
月 3 ~ 4 人です。
マッチングした後はどのようなアクションをしてますか?
最初はその人に合わせてメッセージを書いていました。今は、相手からご連絡いただいた場合にお会いすることが多いです。
今後どのような人に会いたいか?
リクルーティングのサービスを作ってみたいです。あと海外人材の採用や研修サービスを強化していきたいと思っていて、経営層や人事責任者の方にサービスをお伝えしたり情報交換もできると良いです。シナジーの高いビジネスの人との出会いも作っていきたいです。