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クリエイティビティを発揮できる、 Yenta を通じた他者との出会い

今回の Yenta ユーザーインタビューは、株式会社メディコレ創業者兼CEO の橋本さん。橋本さんは、深い会話をしたい思いから Yenta を始められました。多様な出会いの中で持ち前の企画力を発揮し、お相手の課題を解決していた橋本さんは、アイデアの捉え方に気づきがあり、起業に至ったそうです。そんな橋本さんのお話しをお聞きする中で見えたのは、Yenta が作り出す偶発的な出会いの価値でした。


株式会社メディコレ 創業者兼CEO 橋本礼次郎

ヘルスケアコンテンツを医師に監修依頼したり、監修済みコンテンツを流用できる WEB プラットフォームサービス、メディコレWEB を提供。創業前は 、フジテレビに勤務し、記者・番組制作に従事。


中身のある会話には、豊富な知識が必要。その知識をつけるには?

― Yenta はいつ頃からお使いいただいてますか?

Yenta は 2018 年 1 月にダウンロードして、もう 3 年半以上使ってますね。使い始めた時は時間に余裕があったので、一週間で 4、5 人とお会いしました。「どんなおもちゃだろう?」と、 Yenta を楽しんで使っていましたね。

僕は仕事で出会わない人たちを優先的にスワイプして、お会いしていました。打算的にお会いするのは違うかなと感じていました。

― なぜ打算的に会うことは違うと感じられたのでしょうか?

Yenta を始めた時は、まだサラリーマンだったので採用する視点はなかったですね。営業に関しては、皆さんは営業を受けるために Yenta へ登録していませんよね。なので会話の中で自然と話題になった時に、仕事の話をしていました。

― Yenta では、どんなことを期待されたのでしょうか?

僕しゃべるのが好きなんですよ。でも中身がないことをしゃべってもしょうがない。中身を作るためには、いろんな分野の知識を持つことが必要です。その情報を身につけるには、人の話を聞くのが一番手っ取り早いと思ったんですよね。

 Yenta では、異業種の人と1時間盛り上がり切ることを自分に課していました。下調べもせず、その場でどう盛り上がれるか。それに成功すると、今日もちゃんと吸収したと思えました。お話を盛り上げることができず、お茶を飲む時間が多くなることもありましたが、有意義な時間の方が多かったですね。

― 実際にお会いされていかがでしたか?

起業した人の話を聞くと、僕もワクワクして起業にポジティブな意識を得たり、いろんな働き方があることを知り、すごく勉強になりました。

また、僕は企画脳タイプで、本業に関わらずアイデアがどんどん溜まるんですよ。でもそのアイデアいについて話したり消化する方法がなくて。 Yenta では、出会った方にそのアイデアを話して、フラストレーションを解消できましたし、盛り上がって楽しかったですね。

アイデアが形になり、活かせることの喜び

― 具体的に印象に残っている出会いはありますか?

SDGs なレトルトカレーを作られてるバトンカレーの目取眞 (めどるま) さん。彼は、豆腐屋が破棄しているおからをカレーにするなど、カレーでフード・ロス を解消しようと活動されています。お会いした時は、キャッチコピーや、事業のミッション、ビジョン、バリューが伝わりづらい文章だったので、その言語化のお手伝いをしました。会社名も僕が考えたものを使っていただいて。そうやって Yenta で出会った人と仕事をして、相手が成長されていく様を見られるのがすごく面白かったですね。

― 橋本さんのお話を聞いていると、ご自身のアイデアを表現できる場を大事にされているように感じました。そういった場に対しては、どういったモチベーションがあるのでしょうか?

アイデアはそのものにも価値はありますが、人に届けないと価値が半減してしまうと思います。自分が忙しくてそのアイデアを形にできなかった場合、他の人に先を越されて、自分のアイデアが賞味期限切れになってしまうことがよくあります。そんなことになるなら、僕のアイデアを人にお話しして、その人の事業に活かしてもらえれば、僕のアイデアが形になったり、サポートという形でお手伝いできるかもしれません。そういった実感ありますね。結局、アイデアは仮説でしかないので、フィードバックがもらえることは大事ですよね。

― ご自身の満足度につながっているんですね。

満足度あがりますね。人から認められると嬉しいですよね。SNS などネットの世界じゃなくて、リアルな場で認められるかが人生の豊かさにつながってくると思います。

また個人の時代になってきた中で、仕事以外にビジネスの話ができる場を持つことはバリューがあるんだと思います。どうしても組織の中に居ると、組織に最適化してしまう。それも一定必要なことだと思いますが、一個人として認められる場は必要だと思います。


他者と話すことで見えた、今、自分が取り組みたいこと

― Yenta での経験が、ご自身のビジネスに活きたことはありますか?

起業家のお話を聞くと、自分で使いたかったものを作るために起業したお話しが多かったんです。なので、もしかしたらメディコレWEB が僕のやりたかったことなんじゃないかなと思うようになりましたね。

メディコレWEB は、僕がサラリーマン時代にあったらいいなと思っていたサービスなんですよ。機会や応援があって、たまたま開発できるメンバーが揃ったので、起業しました。

― 橋本さんは企画力と構成力、両方お持ちなんでしょうね。加えて、楽しさを探す能力もある。

昔から変わった性格でした。僕が通っていた慶応中等部には、個性的な生徒さんが多くて、友達もクリエイティブな人たちでした。今風に言うと、昔遊びのリデザインをして遊んでいましたね。例えば、ケイドロを進化させて、警察・泥棒・ゲリラ・FBI の「KDFG」というゲームを作ったんです。最初は警察と泥棒と FBI の三つ巴。ゲリラは日陰者なので日陰でしか活動ができない。そういうちょっとひねりきかせて楽しむ下地はありましたね。

今や小学校から入塾するのがあたり前で、小さな時から型にはめられることが多い。僕は受験を一回しかしたくないという怠惰な理由で慶応の付属校を狙いました。親に受験を一回しかしたくないので中学受験したいですって言いました。

― その時期に受験のことを考えて、親を説得するのは凄いですね。

今思うと、もっと勉強したらよかったのにと思いますけどね。でも、それぐらい僕にとって遊びの時間はすごく大事だったんです。

最近とある中学校の学業発表会に伺いました。そこでは子供達にビジネスの種を見つけさせて、アイデアを実現する授業をやっていて。それを見て、子どもに対してアイデアを形にする授業を、僕の個人的な活動として今後やっていくことも意義があると思いました。クラス対抗でピッチ大会をして、実際に商売をする。バーンアウトしたら、その原因を考えたり、儲かれば修学旅行がグレードアップする。そうすると、子供たちも普段から面白おかしく考えるようになるんじゃないかなと思います。


橋本さんの今後の活動。発信する人も受信する人も安心できる世の中にしたい。

― 今も個人の活動として、今後やっていきたいことをお話しいただきましたが、会社としてはどのようにお考えでしょうか。

メディコレWEB はヘルスケアコンテンツを医師にチェック依頼したり、チェック済みコンテンツには掲載可能な医師コメントをオンライン上で獲得できる WEB プラットフォームサービスです。医師によるチェックは「エビデンス」「医療現場での再現性」「適切な表現」の 3 つのポイントで行われ、全て満足したコンテンツにはメディコレマークという認証マークを付与します。メディコレWEB による認証でとても大事なことは、正しいコンテンツではなくて「安心して見ることができるコンテンツ」というを基準だということです。なぜかというと、正しさの定義が難しいんです。科学的に 100% 正しいと言えることはあり得ないので。何年か経てば情報が更新されたり、立場によっても正しさが変わってしまいます。なので、僕たちはコンテンツに問題があるかどうかを判断しています。

これまでヘルスケア情報を危機管理する仕組みがなかったんですよ。ほとんどの方が医学のプロではないので、ヘルスケア情報をなんとなくで捉えてしまっている。そうすると、いざという時に何が本当に信用できるかわかりません。少なくともメディコレの認証マークがあれば、第三者の立場の専門医が監修した記事だと分かるので安心して情報に接することができます。
特に情報を作る側のメディアは、第三者のお墨付きがないと読者・視聴者から安心してもらえません。そうすると監修してもらえる医師を見つける必要がありますが、医師も忙しい。ひたすら医師を探すスタッフがいたりするんですよ。その時間と人のコストがもったいないですよね。
僕たちは、ヘルスケア系を専門としない方がコンテンツを作ったとしても、発信する側も受け取る人も安心できる社会にしたい。この事業の想定クライアントはメディアだけでなく、PR 会社、広告会社、事業会社、オウンドメディアの運用代行している SEO 会社やコンテンツマーケティング会社も対象だと思っています。

― ありがとうございます。 Yenta では、今後はどんな人に会いたいですか?

起業してる人たちに会いたいですね。常に新しい会社が出てくるので、どんなお仕事をしているのか、どんな働き方をしているのか知りたいですね。これから事業を軌道に乗せる時に、人材も必要なので、素敵だなと感じる人と繋がっておいて、然るべき時に声をおかけしたいですね。

― 後に Yenta をまだ使ってない方にメッセージをお願いします。

実際に前職の後輩にお勧めしたんですよ。サラリーマンをしていると、どうしても部署や仕事先との付き合いが優先されるので世界が狭くなりがち、凝り固まってしまう。視野を広げるために人とあった方がいいとオススメしたので、同じ理由でいろんな人にすすめたいですね。スタートアップの経営者ともお会いできて、起業するってどんなことかを肌感覚でわかるるので、学生にもいいと思います。
Yenta は立場を超えて話せる場だと思うので、見返りは特に求めず、そこで出会えたことにまず感謝をして、お話するのが一番だと思ってます。ご縁があったらまたその先につながると思います。


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