見出し画像

出会いの数だけ、きっかけがある。起業を加速させた Yenta

たった一つのきっかけで、思うように進まなかった物事が一気に進む。そんな経験はありませんか?今回の Yenta ユーザーインタビューは、株式会社フェアワーク 代表取締役 吉田さん。吉田さんは、Yenta を通じた出会いをきっかけに、起業、サービス開発が前進する経験をされました。そんな吉田さんのお話しをお聞きする中で見えたのは、Yenta が作り出す偶発的な出会いの価値でした。


株式会社フェアワーク 代表取締役 吉田健一
精神科医。豊洲と月島でメンタルクリニックを運営。国交相・参議院の産業医も担当。クリニック運営、産業医の傍ら、2019 年に株式会社フェアワークを設立。フェアワークではパルスサーベイサービスを提供。



会社設立にサービス開発。自身のビジネスを加速させた人との出会い

ー Yenta はいつ頃からお使いいただいていますか?

吉田さん:
3 年前からです。「医師の世界だけではなく、より広い世界ともつながりたい。ビジネスの世界に生きる方とお互いの仕事の話をしたい」という思いがありました。Wevox でアトラエ社のことを存じ上げていたこともあり、Yenta も使ってみたいと思ったのがきっかけでした。

ー 吉田さんは小松さんと Yenta で出会われて、それがきっかけで起業につながったそうですね。そのときどんなお話しをされましたか?

吉田さん:
小松さんとお話ししたときに、フェアワークが描いている未来像に興味を持っていただけました。医師の起業は医療に寄ったサービスが多い中で、弊社のように産業保健と人事の中間に位置するようなサービスはありませんでした。そこに興味を持っていただいたのだと思います。サービスの方向性と当時のプロダクトを見てもらい、「起業をして社長として取り組まれた方が良いのでは?」と、アドバイスをいただきました。

それから準備期間を経て、2019 年 9 月に会社を設立しました。小松さんとはその後すぐにコンサル契約を結び、今日までご支援いただいています。小松さんとお会いする前は開発を依頼するノウハウもなく、場当たり的に色んな人に頼んでしまっていましたが、現在ではサービス開発や WEBのエンジニアも小松さんからの紹介です。彼は Yenta をとても活用していて、様々な人と知り合い、弊社に繋いでくれています。「あの人がフェアワークの事業と相性が良さそう」「こういうスキルがあるから合うと思うのでどうですか」と紹介してくれて、それで非常に助かっています。


働く人のウェルビーイングを目指して


ー Yenta は多様な働く人が登録してくださっていて、最近は医師の方もお使いいただいています。吉田さんは医師として独立されていて、そこから起業されたのですよね?

吉田さん:
はい。医学部を卒業したのは20 年以上前で、2008年に豊洲、次に月島に精神科のクリニックを作りました。それが軌道に乗ったので、妻、私、の順に産業医の資格を取得しました。産業医として働くうちにストレスチェック制度が義務化され、中央省庁の業務を通じて国の政策に触れる機会もできてきました。そのうち海外のパルスサーベイの事例を知り、日本でもアトラエさんを始めいくつかの先行サービスが出てきました。私も以前からパルスサーベイは良い手法だと思っていたので、4 年前からサービスを作り始めました。

私は、精神科医の仕事には、人々の社会参加支援・社会復帰支援の側面があると思っています。クリニックにいらっしゃる方を支援するのが開業医で、その前段階で心身の不調を抱えながら仕事をしている方を支援するのが産業医。さらにその前、不調になる前に手を打つ支援をするのがパルスサーベイだと思います。今の世の中は、労働者本人に能力と意志があっても、様々な理由で人的資源として活用できていないケースが多いため、弊社では健康・エンゲージメント・ウェルビーイングの観点でそれを見える化して、適材適所を実現するお手伝いができればと思っています。

ー 精神科医を目指された背景もぜひお聞かせください。

吉田さん:
僕が通っていた小学校はマンモス校で、特別支援学級がありました。僕は体が大きかったためか、彼らの集団登校の先導をする機会があったんです。彼らは本当に綺麗な心を持っていたり、すごく真面目な子が多いんです。僕は幼心にも彼らをうまく支援できたら良いのにと感じていて、そんな思いや、高校生の頃にフロイトの本をいくつか読む機会があり、精神科医を目指すことにしました。

ー お話しをお聞きして、人を前向きにさせる支援をされたい意識があるように感じました。

吉田さん:
そうですね。個人が自分の人生を振り返って「良い人生だった」と思えるかは、能力に応じた社会参加ができていたか、が鍵になると思っています。いま僕はフェアワークの仕事にフルコミットしていますが、「開業医の仕事で十分稼げるじゃないか」という意見の方もいます。たしかに経済的な基盤があるのは幸運なことです。でも僕も年老いて、人生を振り返った時に「いい人生だった」と思いたい。いまこうやって生きているのも、自分の努力だけじゃなくて、幸運や出会いに恵まれたおかげです。同様に、皆が等しく幸運や出会いに恵まれる世の中づくりに貢献したいし、フェアな社会参加の仕組みが必要だ、と精神科医として働く中で強く感じたのです。

ー フェアワークの事業について、サービスの内容や特徴についてお聞かせいただけますか?

吉田さん:
サーベイでは、毎月 5 問のパルスサーベイと、年に何度か自由に組み合わせて実施するセンサスというサービスを提供しています。前者は、近年大きく変わってきている働く人と組織の関係性をまず見える化して、関係構築を支援するものです。後者は従業員が色々な業務に取り組む上で会社側がそのウェルビーイングを支援し、結果的に生産性向上に役立つ調査となっています。

今後「健康に社会参加し続ける」ことの価値がどんどん上がっていく中で、誰もが「健康かつ幸福に社会参加し続られる幸せ」を自覚できるサービスにしたいと思っています。また遠くない将来、転職の際には履歴書に記載する経歴やスキルの面に加えて、「この候補者は自社にウェルビーイングをもたらしてくれるか」もひとつのファクターになるのではないでしょうか。個人と組織の幸せな関係性を支援するサービスを、今後も作っていきたいと考えています。

ー 御社が特に重視している事や意識している事はなんですか?

吉田さん:
経営理念に「全ての人々が、健康かつ幸福に社会参加する世界を創る」を掲げており、ウェルビーイング支援が自分たちのコアだと感じています。「健康」かつ「幸せ」で「社会経済的」にも良い状態、という意味ですね。

他社サービスとの違いに関して言うと、身体的ウェルビーイングの基盤として健康診断など生体反応も併せて分析しようとしている点は弊社の特色だと思います。「心身相関」という考え方を耳にしたことがあるかと思いますが、精神科医・産業医の観点からも非常にしっくり来ると感じます。ストレスチェックとパルスサーベイなど各種従業員調査の結果と、健康診断など生体反応の経時的変化が、今後ますます重要なデータになると思います。

タレントマネジメントサービスと弊社の事業はどこかで接点が持てるのではないか、と感じています。僕らは AI を使ったり産業保健の知識をベースにサービス展開を目指していて、サーベイと生体反応に基づいたウェルビーイング支援の世界を描いています。先ずは、健康経営や SDGs、ウェルビーイング等に力を入れたいと考えている企業に使って頂いて、価値がある事を感じてもらいたいです。


人と出会い、話すことは、自分への投資

ー Yenta のお話しに戻りますが、 Yenta 以外の方法で小松さんと出会うことができたと思いますか?

吉田さん:
お互い全く違う世界で生きてきたので、yentaなしでは出会いのきっかけがなかったと思います。小松さんは、Yenta でのプロフィールの書き方、魅せ方も上手でしたね。彼はかつて、とあるテーマパークの経営を任されていたのですが、私は数週間前にたまたま家族でそこに行ったばかりでした。こんなに面白い公園を作った人が私よりも若く、今は独立して新しい会社を立ち上げた、とのプロフィールを読んで、ぜひ会ってみたいと思いました。まさにセレンディピティですね。

ー 違う世界の人とは、出会ってから打ち解けることにも難しさがあると思います。小松さんとは、最初に会ったときにどんなお話をしたいと思っていたのでしょうか。

吉田さん:
小松さんとの初対面は、手頃なコーヒーチェーン店でコーヒーを飲みながらフランクにお話ししました。小松さんが Yenta をとても使いこなしていたのと、いい意味で人たらしなので、警戒心を持たせない所が良かったんでしょうね。

ー 今後も Yenta を使いたいですか?

吉田さん:
はい、是非使いたいです。私は無料プランから使い始めて、途中から有料プランに変更し、毎日使っています。

Yenta は本当にカジュアルな意見交換ができますし、全く違う属性の方と利害関係のないマッチングも成り立つ世界なので、この人はちょっと面白そうだから話を聞いてみよう、ということができるサービスだと思います。

ー それは自社サービスの潜在顧客を探すよりも、自分の知らない世界の話を聞いてみたいという事ですか?

吉田さん:
Yenta で自社サービスの売り込みをすることはまずないです。それよりも、上場したての企業の経営者や執行役員の方たちにどんな苦労があるのか、どんな想いで職歴を重ねてきたか、などを伺いたいです。お相手からも「起業した医師として、産業医として今の社会状況をどう見ていますか」と、質問を頂けるので会話が弾みますね。

ー 最後に、Yenta をまだ使っていない人たちにメッセージをお願いします。

吉田さん:
Yenta のおかげで人生が変わったというと言い過ぎかもしれませんが、なんとか事業の輪郭がはっきりしましたし、「自分がアプローチして話を伺いたい方々とつながることができるメディア」としては Yenta が一番だと思っています。これからも使い続けていきたいです。

Yenta での出会いは非常に勉強になるし、自分自身の視野や人間関係を広げてくれます。そうした出会いが月に何人あるだけでとても価値がありますし、そのための費用として月額 5,000 円はすごく安いと思います。もし起業したて、あるいは経営層と話をしてみたいという人にとっては、非常に良い投資だと思います。

吉田さんの特性診断

吉田さんのストーリに関するリンク

Yenta について


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?