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宇都宮〜八戸〜十和田〜猪苗代〜郡山

今回の一番の目的地は十和田市現代美術館。滞在は八戸に2泊です。東北新幹線の沿線ということで、行きは宇都宮に立ち寄って、帰りは郡山で途中下車し、猪苗代の方にも行くという旅程。

1日目 宇都宮〜八戸

朝8時頃、池袋から宇都宮に向かいます。宇都宮線で、小金井で乗り換えか、時間によっては直通もあります。

10時頃、宇都宮駅着。駅前からバスに乗って、栃木県立美術館へ。乗り場が多く初見では分かりずらいので、駅前の交番で聞くと教えてくれました。
美術館HPより「西口バスターミナル6番・7番乗り場から、関東バス[作新学院・駒生行]で約15分、[桜通十文字]バス停下車すぐ」

10時半頃、栃木県立美術館着。企画展「ウェザーリポート」と常設展を見ました。
ロバート・スミッソンの「スパイラル・ジェッティ」が大画面で見られたのもよかったですが、川上澄生の版画と、その影響で絵画から版画へと方向性を変えたという棟方志功の20代の作品もよかったです。

12時半頃、美術館を出て、事前に調べておいた肉屋まで歩き、地元のコロッケを目指します。行ったのは2店舗、行動エリアは拡大せずに、駅方面に徒歩で20〜30分くらいの範囲。大浦精肉店野中精肉店の2店舗を訪問。どうやら栃木牛が有名らしく、精肉店も多い印象でした。駅近の松井精肉店は行けなかったので次回。

その後バスで駅に戻り、13時半頃駅着。宇都宮まで来て餃子を食べないわけにはいかないだろうということで、駅近で2店舗をはしご。
味噌屋がやっているらしい青源 パセオ店では、青ネギたっぷりの味噌ダレ焼き餃子を。言わずと知れた名店の名を冠する、宇都宮みんみん ステーションバルでは、スタンダードな焼き餃子と水餃子を。ハーフみたいなのがなかったので2店舗で一皿6個を3皿(+ビール)、意外といけました。

(写真は順に、大浦精肉店、野中精肉店、青源 パセオ店、宇都宮みんみん ステーションバル)

14時半くらいの新幹線に乗り八戸へ。途中、仙台で乗り換え。自動券売機で目的地を入力すると、乗り換えも自動的に計算してくれるのでまず安心です。
そこから約3時間かけて滞在地の本八戸に到着します。新幹線が止まるのは八戸駅ですが、中心地はそこから八戸線で二駅の本八戸。さらにそこから15分くらい歩き、市役所などを横に見ながら市街地に入ります。

滞在はドーミーイン。全国展開のチェーンですが、施設、サービスもしっかりしていて、なんといっても温泉の大浴場があるのが最高です。あと、夜鳴きそばという夜食を無料で提供してくれます。
18時頃に一度チェックインした後、街を散策しました。
パン屋のTAKAでおやつと、その後会う地元在住の友人へのおみやげを買って、八戸ポータルミュージアム はっち八戸ブックセンターなどを訪問。
その後友人と合流。飲み屋街がとても充実していて、週中の夜だというのに、どこもにぎわっていました。連れていってもらった店では日本酒飲み放題(下、写真)をやっていて、地元の味とともに堪能。さらに、料理メニューが充実している二軒目にも連れて行ってもらいまいした。


2日目 八戸〜十和田〜八戸

八戸市街地は一通の大通りが二本走っていて、そこに分散する形で複数のバス停が「八戸中心街」のターミナルとして配されています。「八戸中心街」発着となっていても路線によってバス停が異なるので、自分の行きたいエリアへはどのバス停から行けるのか、事前にチェックは必須です。
八戸ブックセンター正面の「六日町」から十和田方面のバスが出ています。八戸駅も経由して、約1時間半。(時刻表にはないですが「六日町」にも止まります)

9時ちょっと前の便に乗り、今回の最大の目的地である十和田市現代美術館へ。バスを降りて5分ほど、美術館は官庁街の通り沿いにあります。10時30分頃着。バス会社のHPには主要バス停しか出ていないので、最寄バス停などは、美術館のアクセスを参照してください。
美術館の企画展では「スゥ・ドーホー:Passage/s パサージュ」をやっていて、一応それ目当てで行ったのですが、やや展示は少なめ。しかし常設展が知覚に働きかける感じの作品が多くておもしろいです。現代美術だけど誰でも楽しめそうな美術館でした。美術館の正面には、草間彌生らのパブリックアートの立ち並ぶ公園もあります。
(本当は一つ前の企画展、ラファエロ・ローゼンタール展に行きたかったんですが。。。)

お昼は、美術館の近くの食堂で、十和田の名物だというバラ焼きを食べました。(下写真、ここから自分でひたすら焼いていきます。)

バスの時間まで、十和田のメインストリートと思われる通りを少し散策。


13時半頃、八戸方面のバスに乗車。それからまたバスで約1時間半、今度は八戸駅で降りて、そこから八戸線で海方面に向かいました。電車に乗るには八戸市街地へ戻るよりも、八戸駅で降りるのが便利です。(しかし、十和田までバスでの往復3時間移動はなかなかきついので、次回来る時はルートの再考が必要そうです。。。)

次の目的地は、蕪島神社。海に突き出た岬の先にある神社で、うみねこの繁殖地として、国の天然記念物に指定されている場所です。残念ながら数年前の火事のため現在再建中で社まで上がることはできませんが、そのすぐ下までは行くことができます。
最寄駅は鮫駅、八戸駅を15:15発、約25分ほど。

蕪島はそこから10分くらい歩いて到着。
神社は工事中ですが、うみねこには関係なし。無数のうみねこが飛び交う様子は圧巻です。(ぼくはなんとか「落し物」には当たらずにすみました。傘推奨。レインコートを着て写真を撮っている人もいました。)

そこから帰途へ。蕪島の案内所で鮫駅近くのスーパーの前のバス停(鮫小学校通り)から市街地方面の始発が出ていると聞き、駅方面へ戻ります。
スーパーみなとや 鮫店、ここでバスを待つ間お買い物。もちろんコロッケを、と思ったのですがどうやら売り切れで、種類が豊富だった鶏の唐揚げ(とビール)をいただきます。店内の放送を聞いているとどうやら八戸市民のソウルフード、だということ。そういえば途中立ち寄ろうとした肉屋でも(コロッケ買おうとした)、唐揚げあります、って書いてあったのを思い出します。もっと食べ歩けばよかった。

17時少し前のバスに乗り、20〜30分で市街地に戻ります。電車の本数が少ないことや、本八戸駅から15分くらい歩くことを考えると、バスでの移動が便利に感じました。
その夜はまた別の友人と会って一杯
二晩とも八戸の楽しい夜をありがとう。


3日目 八戸〜猪苗代〜郡山

朝は地元でも有名なみなと食堂へ。ここも市街地からバスで行くのが便利です。最寄はJR陸奥湊ですが、平日は駅行きのバスがないので、中心街の八日町バス停から、上柳町か湊本町を通るバスで行って歩けます。
7時半くらいのバスに乗り15分ほど、バス停から5分くらい歩く感じです。
土日には行列もできるらしいのですが、この日は雨がちな平日の朝ということもあってか、並ばずにありつけました。食べたのは平目エンガワ半々漬丼。

8:33発でJR陸奥湊駅から八戸駅に、9時ちょっと前に到着。そこからすぐに新幹線に飛び乗ります。ここ、あまり時間がないので、切符を買うのに手間取るとあせります。(結構並んでいたりする、、、)

そこから南下。やはり仙台で乗り換えて郡山で下車。次の目的地、はじまりの美術館へと向かいます。郡山からさらに磐越西線に乗って猪苗代駅まで。
郡山11:39発、猪苗代12:25着。名前の通り、猪苗代湖への玄関口の駅です。が、今回の目的地は湖とは反対側に20分ほど歩いた美術館。
途中、お昼を食べにまるいち食堂に立ち寄りました。駅前の食堂に出ていた看板からも察していたのですが、どうやらソースかつ丼がこの地域の推しメニューらしいので、それをいただくことに。

厚切りの豚肉と薄めの衣に甘辛いソースがよく合う逸品でした。おいしかった!(中華スープが付いてくるのも地味にうれしい)

そして、はじまりの美術館。アールブリュットを中心に扱う小さな美術館ですが、今回の企画展「無意味、のようなもの」がおもしろそうだったので、この機会に行ってみることにしたのです。この展覧会は「アールブリュット」の作家だけでなくいわゆる「現代アート」の作家も出品していて、表現することそのものを問うような感触がとても刺激的でした。
それから、靴を脱いであがる床は木の質感を直接感じられるものになっていて、とても気持ちよかったです。

そこから駅に戻ります。と、その前に、美術館近くに肉のおおくぼがあるのをちゃんとチェックしています。コロッケを食べるべく立ち寄ります。しかし、お昼を過ぎた時間帯で残念ながら売り切れ。。。
行きとは少しちがうルートを通りながら駅に15時半少し前に到着し、郡山行きの電車を待ちます。時間があれば一目でも猪苗代湖を見ていこうと思ったのですが断念。
(駅に戻った時に気付いたのですが、駅前の観光協会にレンタルサイクルがあるっぽく、1日500円で借りられるようでした。これ使っていれば、湖も行けたはず。。。)

郡山駅に16:19分着。ここから駅周辺を少し散策。
コロッケ店と、郡山のソウルフードだというクリームボックスというパンの店を、歩いて行ける範囲で訪問しました。

コロッケで行けたのは源平食肉店。もう1店舗、浅源精肉店はコロッケが売り切れ、ここもまた次回。

クリームボックスは、

ふたばやと、

大友パン店の2店舗行けたのでまず満足です。こうやって食べ比べられるのはなかなか楽しい。

そしてブックカフェGo Go Round This World! Books&Cafeでひと休み。知らなかったのですが、奈良美智さんともゆかりの深い店のようで、蔵書の寄贈や、チャリティー缶バッジ(買いました)への絵の提供などかなり交流があるようでした。で、ほんとにたまたま奈良さんのTシャツを着ていたので、お店のひとにも「奈良さんお好きなんですね」と、声をかけてもらったりしました。

そこでしばらくゆっくりして、帰りは郡山から18:30の東京方面行きの新幹線に乗り、20時半頃に自宅に到着。

いつも旅程を詰め込みがちなので今回はゆっくりいこうと思っていましたが、結局は動きどおしの3日間でした。しかし、美術展以外に街を楽しむことにも結構時間を取れたのはよかった。今回行けなかったところもあるし、また行きたいところもあるので、こっち方面の旅もまた計画したいと思います。

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