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タイでの隔離生活
隔離施設
15泊にも及ぶタイでの隔離生活が始まった。部屋は31 スクエア・メートル、約18畳。その内 1/4は水回り(風呂バスタブ有り&洗面台&トイレ)。残りの広さにシングルベッドが2つおいてあり、ベッドから寝そべってテレビを見えるように置かれていて、その長テーブルに椅子があってデスクワークや食事ができる。
1人だから狭いとは感じないし、日当たりも良い。小さいながらもベランダもある。窓は開けられるし、景色と言っても草のはえた空き地と高速道路くらいしか目に入らないが、ちょうど夕日が見れてキレイ。
部屋に着いて一息いれた後、荷物をスーツケースから出し、日本から持ってきた冬服をしまった。するとドアをノックする音。開けてみると弁当がドアの前に置いてある。久々のタイ飯ということで美味しい!それも量が結構あり、満腹になった。
食事はこのようにして毎日、朝7時、昼12時、夕方5時にドアがノックされる。そして朝10時と夕方4時にLineでメッセージが送られてきて、部屋に置かれている体温計で検温した写真を送る。これが毎日の日課である。
それ以外は部屋から1歩も外に出れない。赤い大きなビニール製のゴミ袋が置かれていて、食事の残りやバスタオルの交換、ペットボトルやカンなどのリサイクル資源も分け、それぞれが溜まったらドアの外に置いておく。新しいタオルや足りない物はLineでリクエストすればドアの前に置かれ、全く人と接しないようになっている。
電子レンジや湯沸かし器は常備されていて、使った食器を洗うのや掃除洗濯は自分でやる。洗剤やスポンジも部屋に置かれていた。僕はあろう事か携帯の電源に使うコードを忘れてきてしまい、スタッフに言ってセブンイレブンで購入してもらった。100Bahtを超えればコンビニからデリバリーしてくれるのである。
僕はバスタブのある部屋を選んだので、日本から温泉の元やアロマオイルを持参して、1日1度のバスタイムを楽しむようにした。冷房ばかりだと体が冷えるし、つけなければ汗をかいてシャワーするし、どうせならお湯に浸かろう。時間はたっぷりある。
タイでの隔離生活の問題点
1)海外で視聴できない会員制のネット放送
インターネットは2回線が用意されていてYoutubeなど動画も問題なく見れる。ただ日本でDAZNに会員登録して欧州サッカーを観ていたのだが、海外では一切の視聴ができない。AMAZON Primeも海外で視聴できる番組はオリジナルなど限られていた。その点、Netflixは日本で見るのと遜色なく番組数も沢山あります。
ニコニコ動画でサッカーは見れるもの、僕は我慢できずにBeinsportという、タイのスポーツ視聴番組に加入しました。月96Baht(300円強)でした。
あと大型のスクリーンのTVがあるので、パソコンや携帯と繋げるコードを持っていったら、大きなスクリーンで動画を楽しめます。
とにかく部屋から出ずに出来る事、仕事でも趣味でもいいし、体を動かす為のトレーニング・グッズでも読書する本でもいいから準備して行った方がよいと思います。
2)食事
食事は毎日、それも1日3度のことだし、暇でやる事がないと、食事くらいしか楽しみがないので、隔離生活でとても重要です。僕はタイ飯も好きだから、味や量は全く問題ないのだが、やはり毎日、脂っこいものばかりだと飽きてくるのが日本人のつね。醤油や塩、マヨネーズなど少量で日本の味を楽しめる調味料を持ってくるべきだったと後悔しました。下はある日の朝飯です。
僕は朝から肉とか無理だし、量もこんな食べれないけど、ついつい出されると食べてしまう。結局、日本からカップヌードルやお菓子などを持ち込んだが、メインの食事の量が多く、それほど食べなかった。キムチやサバ&イワシの缶詰など、さっぱりしたご飯のおかずを持ってくるべきだったと思いました。
3)外出できない
部屋から出れないというのは運動不足や気分転換が出来ずに辛かった。先にも書きましたが、僕は部屋でも運動できるような小道具を用意して持って行きました。
また1人なので、気が滅入ったりもしましたが、そういう時は友人に連絡を取ってコミュニケーションがオススメ。特に人と話すと気分も晴れてメンタルも上がる気がしました。
また1人の良い点は好き放題にできる事。最初「彼女も一緒にタイへ」という予定だったが、彼女と一緒だったらエアコンの温度設定から、掃除の頻度など色々とぶつかっていたかもしれない。この狭く閉じられた空間に、ずーっと2人というのはきつい気もしますね。
隔離生活に持っていくと良いもの
・日本の調味料(塩、醤油、マヨネーズ)
・サバやいわしの缶詰など、さっぱりしたおかず
・スマフォや ipad などの動画視聴ディバイスから大型TV画面に接続するケーブル
・マッサージ用品、ハンドグリップなどの運動用品
・温泉の元、アロマオイルなどのお風呂グッズ
・Netflix
タイでのPCR検査
隔離されて5日目に1回目のPCR検査を受けた。片方の鼻の穴に綿棒を入れられグリグリされた。日本での検査は唾液検査だったので、初の鼻グリグリだったが、それほど痛くなかった。次に喉にも綿棒を入れられグリグリ。こちらのほうが違和感があり痛かった。結果はその日の晩に出て陰性だった。
1度目のPCR検査で陰性ならホテル内のプールサイドなど、外に出れると思っていたのでホテルに問い合わせたが、外に出れるのは2回目の検査後だと言われた。
「タイへきて隔離されている日本人のYoutubeなどでは1回目のPCR検査の後に外に出れたという話だけど」と聞いても、これはタイという国で決められた事です。と取り合ってくれなかった。1回目の検査終了後(8日目以降)は、1日1回プールサイドなど外に出れるという隔離ホテルもあるようなので、早めに外に出たい人は、 ASQを予約する前に、それぞれのホテルに確認した方が良いでしょう。
結局、僕が外に出れたのは2回目にPCR検査の結果が出た後。実に14日目のことであった。それもこんな狭いスペース、、最後の2日間、1日に30分だけでした。
最後に
ちなみにこのHotel de Trojanは満室だといいます。タイの入国制限は緩くなってきている上に、ヨーロッパをはじめ冬を逃れたい人が数多くやってきているので、ASQの予約は早めにされた方が良いです。
では皆様のタイへの入国がスムーズにいき、少しでも充実した隔離生活を送れることを祈って、僕は明日、出所します。