人生30年目
今年、30歳になった。
コロナの影響で自宅勤務が続き、時間をたくさんとれる今だからこそ、これまでの人生と、これからの人生をちょっと考える時間を取ってみようと思う。
10年前、20歳
日記を読み返してみた。
20歳の誕生日は、朝起きてお母さんと愛犬のお散歩へ。地元でちょっと有名なケーキ屋さんでお茶をして、誕生日ケーキを購入。
姉からプレゼントでもらった素敵なノートに日記を書き、1日を振り返り家族の愛を実感する日を過ごしていた私は、「ちゃんとした大人になろう。あとは素直になる。行動力をつける。本をたくさん読む。よく考える。映画をいっぱい見る。早起きする。ちゃんと大学へ行く。英語の勉強に力を入れる。人を大切にする。みんなが大好きです。たくさんの愛をありがとう。」誕生日はいつもまわりからの愛と、自分がこうして暮らせていることに感謝できる日。
夕食は、お母さんと一緒に作って少し恩返し。最後は、そのときものすごーくはまっていた韓国ドラマ「華麗なる遺産」がバイトとかぶっていて見れないと嘆いていた笑
恋、そして恋
20歳の私は、恋い焦がれていたサークルの先輩とのお別れを悲しんでもいた。そのときから、少し変わった人が好きだったなあ。その先輩は、いつもラルフローレンで(「ポロシャツ着るなら、本物のPOLOが着たい」という理由)、サッカーが上手で、好きな時間は「野菜の千切りをしている時」という変わり者。結局、私は一緒に電車に乗って帰るくらいしかできない、純な子でした。その先輩は地元の役所に勤めるため、地元に帰って行きました。きっといまごろ結婚して子どももいて、メインストリームな暮らしをしているんだろうと想像できる。
前年にイギリスへ夏季留学へ行ってから、国際交流を積極的にするようになり、夏の3ヶ月間アメリカの大学生と交流するプログラムに申し込んだ私は、そこでも恋をしていた笑 カナダ人の優しい青年でした。帰国間際になって一緒に会うようになり、ドキドキしていたら「今日後で、XX(私の名前)は本当にいい友達だと思う。時間があったら違うことが流れたかもしれないがやはりfateだね」というメールが届き、fateという意味を知らなかった私はパニック…!このころは、相手の気持ちもわからなくて、自分にも自信がなくてたくさん不安になっていたなあ。懐かしい、というか恥ずかしい過去。
20歳〜24歳くらいの私は、大学のゼミの先輩にも恋焦がれていたり、留学に一緒に行ったメンバーの1人にも隠れた恋をしていたり…。IrishのNにも恋をしていた。Nとはいいとこまでいったんだけどなー・・・。
この続きは赤裸々すぎるので、末尾に飛ばします。
就職、はじめての経済的余裕
大学を卒業間近で、大学の職員の空きが出て就職が決まった。それがなかったら、きっとアルバイトをして生計を立てていたんだろう。そのくらい、「働く」ことに関心はなかったし、無理やりみんなと同じ道に進まなくても大丈夫と思える環境にいれた。就職に悩んでいた時に、お父さんにも「30歳まではどうにかなるよ」って言ってもらったことが救いだった。
仕事は単調で、9時から5時。5時10分には電車に乗って6時ごろには家に帰れていた暮らし。夏休みも長かったし、ボーナスも出て、快適でした。上司以外は。
ストレスはあったものの、休みとお金に余裕が出て、姉と姉の彼のいるバルセロナに行ったり、そこで暮らし始めた姉に会いに毎年行ったり、私の大好きなイギリスへお母さんと行ったり、海外の暮らしに深く触れる年が続く。この経験で価値観がだいぶ変わった気がする。もっと自分に自由になれたり、人生を楽しむことを肌で感じた経験になった。
でも、このまま死ねない
「ここにいたら自分がダメになる」という思いがずっとあった。
大学はどんどん国際化に力を入れていて、私はそれを横目で見るしかないのだ。この後悔を取り戻すべく、この先の人生がある。そう思いたい。しかし、すぐ身動きの取れない環境に足をつっこんでしまっているのが現状。
私のように片足が”就職”にうまってしまったら(有難いことだが)、無条件に自由に、やりたいことはできない。だからといって、「学生」と「社会人」で区切る人生はごめんんだ。やりたいことにリミットはないのだ。
私は、おばあさんになっても、新しいことを学ぶ意欲を忘れずいたい。「社会人」になったからって、旅行をあきめたり、本当にやりたいことを断念したくはない。安定を求めたくはない。
今は我慢の時。決意だけ固めて書き記していこう。
やりたいことは、まだまだたくさんある。むしろ、卒業してから増えたのだ。それは、1つは卒論を通して出会った「生きる」ということに対する自分の思い、そしてもう1つは、1人旅で出会った「人の生き方」から刺激をうけた。”私はどう生きていきたいのか”これが、ここのところずっと考えていること。そして、それと関わって”どんな仕事をライフワークとしたいのか”。その答えを探すために、今いっぱい動いて、いっぱいもがいて、いっぱい我慢していこう。
いまは我慢のとき。お金を貯めて、仕事を覚えて、少しは旅に出て、そうした現実とバランスをとりながら過ごす時期。(2012年9月20日)
「後悔だらけである」で始まったこの日記。この年に初めて、スペイン・イギリスへの1人旅をした。スペインでは姉と一緒にいたけど、イギリスはすべて1人でロンドンから南東を巡った1週間のバックパック旅だった。そこで出会った人の生き方に相当刺激を受けたんだと思う。そして、明日死ぬかもしれないのに、時間を無駄にしているような仕事をしていて、とてももどかしかったんだと思う。
3.11を経験して、人はいとも簡単に死んでしまうことを実感した私は、「いつ死ぬかわからない人生、後悔なく生きたい」と思い続け、いつしか異国の地で一人で挑戦してみたい、と願うようになっていた。そして、働いていた3年で貯めたお金でイギイス留学を決意。会話レベルの英語をもっとアカデミックレベルにしたかったので、現状で行けるコースを選び、6ヶ月のロンドン生活を送ることに。そこから私の人生の第二幕とも言える生き方がはじまりました。
*恋に関する部分はこれ以降に記載しています。お恥ずかしいので有料設定です。
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