【トレキャOBOG訪問 vol.6】「一億総マーケター」の時代へ。マーケター / 田中 準也さん
こんにちは!
女性マーケティング集団【Trend Catch Project(トレキャ)グループ】PR担当のゆっか、とうこです🐈🐾
社会で活躍されている人生の先輩方にOBOG訪問をして、学生に向けて発信する「トレキャOBOG訪問」!👏
第六弾は、株式会社インフォバーン 取締役COOの田中準也さんにお話を伺いました!✨
田中 準也さん プロフィール
田中 準也さん
1990年クレディセゾン入社。
その後ジェイアール東日本企画、電通、トランスコスモス、メトロアドエージェンシー、電通レイザーフィッシュ(現電通アイソバー)を経て、2015年インフォバーン入社。2017年に取締役に就任。2019年より取締役COO 兼 DIGIDAY[日本版]エグゼクティブアドバイザー。
マスからデジタルまで精通し、オフラインとオンラインを横断する総合的なコミュニケーションデザイン及び、新規事業開発・推進が得意。
スマートフォンデバイスアプリケーションのプロデュースから、Web番組企画などのエンターテインメント領域、B2Bサービスデザインまで幅広く手がけている。
一般社団法人マーケターキャリア協会 理事。
誰かの役に立っていることがやりがい。積極的に真似して自分のものにしたい
ー 田中さんが現在の業界で働くことになったきっかけは何ですか?
学生時代から、テレビや漫画などのエンターテインメントが好きな明るいオタクでした。人を楽しませたかったんです。
趣味でバンドをやられているそう。
エンターテインメントというと、放送局や映画会社など様々な選択肢がありますが…。広告業界なら色々な業種の仕事ができると思い、エンターテインメントに触れながらも、多くの人と出会える今の業界を選びました。
ー 田中さんの「人を幸せにしたい」という気持ちが強く伝わります。お仕事をされている際のやりがいや、原動力になっていることがあれば教えてください。
自分のやっていることが、誰かの役に立っていると実感した時にやりがいを感じます。自分の携わったプロジェクトが売上などに良い影響を与えたり、何かムーブメントを作れたりすると嬉しいですね。
「アート」と「デザイン」は違うと思っていて。僕の考えるデザインの定義は、誰かの役に立つこと。世の中をより良くするため、人の役に立つために、アートにとどまらないデザインが必要なんだと思います。
また、大人になって自分の武器が分かってきました。僕の武器は、人との繋がり。それを自分の子供たちに残したいという気持ちも、仕事のモチベーションになっています。
ー 田中さんが仕事をするうえで大切にしていることが「人の役に立つ」ことにフォーカスしていると感じるのですが、田中さんの座右の銘はありますか?
「我以外皆我師」です。
「自分以外のすべての人は自分の先生である。」という、この言葉に出会って、改めて自分は一番ではないと気づいたんですよね。だから、今でも新人や若手から教えを乞うこともありますよ。良いと思うものは積極的に真似して、自分のものにしています。
仕事は「面白くするもの」
ー 田中さんにとって、マーケティングとは何ですか?
「マーケティング=Market+ing」
市場(マーケット)を継続的に創っていく行為全般、と考えています。英語の~ingが、「〜すること、〜している」を表していることから、僕は「継続」を強く意識しています。ブランディングも同じ。顧客との間にある価値を、どれだけ継続して創っていけるかがブランディングだと思っています。
ー COO(Chief Operating Officer)という”会社の中のまとめ役”としての立場において、田中さんが意識されていることはありますか?
僕はCOOという役職を、「チーフ・お仕事をおもしろくする・オフィサー(おっさん)」と言っています。社内にはあまり浸透していないんですが(笑)。
面白くない仕事を、どうやって面白くするのか工夫することを意識していますね。「この辛い仕事の先には良いことが待っている」と思ってやるよりも、プロセスの部分を楽しくしていくことが重要だと思うんです。
ー トレキャにもマーケティングを学びたい女子学生が多く在籍しているのですが、田中さんの思う、マーケターに向いている人の特徴、必要な素質はありますか?
僕の思う魅力的なマーケターの特徴として、3つあります。
①具体と抽象を行き来できる
②冷静と情熱
③利己的でないこと
まず、①について。会話の中でも、「それ具体的には?」とすぐに具体化したがる人が多いのですが…。抽象的なものを、抽象のまま言語化することも大切だと思うんです。
②については、ホットな状態・クールな状態を持っておくべきだと思っていて、その冷静と情熱のコントロールが上手な人が魅力的なマーケターに多いと思います。
最後に、③について。これは自責の念を持つということであり、誰かのせいにしないということです。マーケターになりたい動機が「有名になりたい」等だけだと伸びにくいかな、と思いますね。
ー マーケティングに挑戦したい学生に向けて、アドバイスはありますか?
マーケターキャリア協会で実現したいことは、マーケターの価値を明らかにして、トップマーケターの地位を向上させること。
日本の事業会社などでは、人事異動でマーケティング部門や宣伝部門に配属になったことがきっかけで、マーケターという職業を意識するパターンがまだまだ多いと思います。また、クリエイターに比べて、マーケターの専門性が理解されていないのか、よく分からない存在になってしまっている。
一方で、マーケティングはビジネスに不可欠なものだと僕は信じています。マーケティングできる人が増えれば、国力が上がると思うんです。
だから、Top of the topを創りながらも、同時に「一億総マーケター」の時代を創りたいですね。学生のみなさんも、ぜひ身近なもののマーケティングから初めてみると、ビジネスからコミュニケーションまで色々なことが学べると思います。
子供たちが誇れる姿でありたい
ー 田中さんが、今後のキャリアでやってみたいことはありますか?
現在は、マーケティング領域・コミュニケーション領域で企業のビジネスを支援するのが主な仕事ですが、今後はアート・作品作りにも挑戦してみたいですね。
イラストを描くことも得意だそう。実に多趣味!
結局は、子供たちが大きくなった時に恥じない仕事をしていたいです。
ー 最後に、この記事を読んでいる学生へメッセージをお願いします!
今、この記事を読んでいる皆さんは、マーケティングや将来のキャリアなどに興味がある方々ですよね。少なくとも、その時点で僕よりも優秀なので安心してください(笑)。
自分を信じて突き進めば大丈夫。応援しています!
まとめ
田中さんと一緒に、トレキャポーズ!
自分を信じて、失敗を恐れずチャレンジし続けることを大切にされている田中さん。ビジネスにおいて、ターゲットを知ることは必要不可欠。
「一億総マーケター」の時代も、そう遠くないのではないか、と感じました!
「広告業界、マーケティング職に興味がある」という学生のみなさんにとっても、参考になる点が多かったのではないでしょうか👀✨
田中さん、トレキャOBOG訪問へのご協力、ありがとうございました!🐈🐾
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