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【後編】Z世代女子が “お気に入りの店” に出会うまで。Trend Catch Projectが「若年層女性の飲食店利用に関する調査」を実施

SNSを活用して最新のトレンド情報に触れている若者たちは、どの媒体で、どのように飲食店の情報を得ているのでしょうか。

ライフステージごとのニーズを汲み取り、等身大の意見を発信する女子学生マーケティング集団「Trend Catch Project」は、この度全国の女子大生・女子高生を対象に、「若年層女性の飲食店利用に関する調査」を行いました。情報収集方法が時代の流れとともに変化している現代ではありますが、本調査の結果が飲食店集客の一助となれば幸いです。

本記事は、「若年層女性の飲食店利用に関する調査」の後編となります。飲食店利用において特に多い、3つのシーン「女子会」「デート」「団体・サークル」における若者の動向を、カスタマージャーニーマップで発表しています。

前編記事では、調査結果をもとに、若年層女性が飲食店利用の接点となる媒体や選定基準を考察しています。ぜひ、後編記事と合わせてお読みください。

▼「若年層女性の飲食店利用に関する調査」前編はこちら

※調査結果をご紹介いただく際には、「Trend Catch Project 調べ」と注釈を記載ください。

1.女子会での飲食店利用におけるキーワードは「長時間滞在・インスタ映え」

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<認知>
友人のSNS投稿がお店を知るきっかけとなることがあるようです。検索の特徴としては、「〇〇カフェ」「〇〇グルメ」など、地名を入れての検索が重要視されているように考えられます。

また、女子会の特徴として食べ歩きをするという選択肢も加味されるため、YouTubeで地名を含めた検索ワードで発見する場合もあります。

<興味関心・比較検討>
友人との食事では、雰囲気よりもコスパを重視する傾向にあります。その他には、「長時間話せるかどうか」「写真映えするか」などの条件も比較検討において重要視されている点であると推測できます。

<予約>
予約をしないで来店する人も一定数いますが、多くが事前予約をして来店に至っているようです。予約するツールにおいては、半数以上がホットペッパーグルメを利用するという結果になりました。女子会では、サークル・団体ほど大勢ではないものの、3人以上での集まりでは予約することが多いようです。

<来店>
比較検討の条件にも挙がっていた「コスパの良さ」と「写真映え」を前提条件に、「メニューの豊富さ」といったプラスαの条件に当てはまる飲食店を選択する傾向にあります。

<再来店>
自身のInstagram上の投稿を見た別の友人が、飲食店に来店するといった事例から、来店客のInstagramでの投稿は口コミレベルでの拡散力が見込めると考えられます。

また、LINEやDMでのクーポンのお知らせを受けたことで、再来店のきっかけになるという行動も見られました。

2.デートでの飲食店利用におけるキーワードは「雰囲気・良質な口コミ」

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<認知>
主に、SNSでのハッシュタグ検索、友人・インフルエンサー等による投稿、Google Map、ネット検索から飲食店との接点があるようです。

SNS上のハッシュタグ検索では、女子会での認知行動で多かった「〇〇カフェ」「〇〇ランチ」に加え、「〇〇デート」というワードで検索する行動が見られました。また、女子会と比較して「食べ歩き」に関連する単語が見られないことも特徴的でした。

<興味関心・比較検討>
興味関心に繋がるきっかけとして、「Instagramの投稿や口コミ上での評価が高いこと」「雰囲気が分かること」といったポイントが目立ちました。そのため、Instagramで店名を検索した際の投稿数が少ない場合には、違和感を感じ検討対象から除外される場合もあるようです。

複数店舗から選定する際には、同じエリアや似た雰囲気の店舗をGoogle Map上にピン留めや保存を通して検討をする動きが見られました。

さらに他のシチュエーション(女子会および団体)と比較すると、価格設定が異なることも明らかになりました。価格設定よりも雰囲気を重視すること、相手が異性であること、金銭感覚がある程度合う2人きりであることが背景として考えられます。

<予約>
デートでの飲食店利用における主な予約手段は、「グルメサイト」「SNS経由」「HPからのネット予約」「SNSやHP記載の電話予約」となりました。返答の速度、予約手段が複数あるかどうかで、デート先利用の飲食店の選択肢から外れてしまう場合もあるようです。

<来店>
来店時には、インターネットやSNS上の写真を参考に、雰囲気をあらかじめ把握した上で来店する動きが目立ちました。料理の味やお店の雰囲気、コストパフォーマンス、接客を考慮して、気に入ればInstagramに投稿したり、友達に勧めたりといった行動に移すようです。デートの際には、「ポイントやクーポンを使用せずに会計を済ませる」といった声も見られました。

<再来店>
高い満足度に付随して、飲食店からの定期的な情報発信が再来店に繋がる傾向にありました。中でも、InstagramやLINEを介しての情報が再来店に起因することが多いようです。

3.団体での飲食店利用におけるキーワードは「店の立地・程よい賑やかさ」

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<認知>
どのツールを利用する際にも、「地域・価格帯で絞る」「地名+居酒屋・レストラン」で検索するなど、「飲食店の立地」が重要視されていることが明らかになりました。

さらに、認知の段階では、味やメニューよりも「大人数で利用できるかどうか」「アクセスが良いかどうか」を重視する傾向にあるようです。

<興味関心・比較検討>
興味を持った飲食店の詳細な情報が知りたい場合も、SNSを参考に類似情報を検索する、Google Mapで気になる店とその周辺の店を見るなど、ここでも「飲食店の立地」が重視されていることが分かります。

また、立地に加えて「個室の有無」「多少騒いでも大丈夫か」など、大人数での過ごしやすさも選定基準となるようです。

<予約>
団体での利用における主な手段は、「グルメサイト」と「電話」の二択という結果に。団体での利用では、突然来店しても入店が困難な可能性が高いため、事前予約をする声が目立ちました。

<来店>
InstagramをはじめとするSNSの投稿を参考に、どんなメニューがあるのかを確認してから来店するようです。人数が多いと食べ物の好みが分かれることも考えらえるので、メニューの豊富さも重視されています。

<再来店>
来店客によるSNS投稿や、飲食店の公式LINEアカウントからのクーポン配布といったきっかけが、再来店に繋がる傾向にあるようです。

「居心地の良さ」や「お得感」を経験すると、定期的な来店動機に繋がると推測できます。

総括コメント

<認知>

女子会・デートでの飲食店利用は、SNSでの投稿をきっかけに接点が生まれるのに対し、団体ではSNSよりも、グルメサイトでの認知が多い結果となりました。

<興味関心・比較検討>

全体の選定基準として多かった「雰囲気」に関しては、デートにおいては「ロマンチックな要素」を求めているのに対し、団体での利用においては「多少騒がしくても問題ないか」が重要視されていると読み取れます。

<予約>

団体での飲食店利用は、事前予約する割合が多い結果に。予約ツールとして女子会やデートでは「ホットペッパーグルメ」が最も多いのに対して、団体での利用は「電話」予約が多いことが分かりました。

また、団体の場合は飲食店のホームページから予約をする人も多いようです。デートでの利用では、「彼氏が予約するのでノータッチ」という声も見られました。

<来店>

来店前には、全ての利用シーンにおいて「事前にメニューをチェックする」という行動が目立ちました。一方で、シーンによって注目するポイントが違うようです。女子会では「写真映え」、デートでは「おしゃれさ」、団体では「コスパのよさ」を特に重要視した上でリサーチをしていると考えられます。

<再来店>

来店後には、満足度の高い体験をした場合に自身のInstagramでも投稿をする動きが見られました。さらには、自身の投稿を見た友人に「連れて行って」と言われて再び足を運ぶこともあるようです。
<調査概要>
調査名:「若年層女性の飲食店利用に関する調査」に関する調査
調査期間:2020年10月2日(金)~ 10月15日(木)
調査方法:インターネット調査
調査対象: 全国の女子大生・女子高生
回答件数:合計101件

【本件に関する問い合わせ先】
RooMooN株式会社 広報
メールアドレス:press@roomoon.jp

女子大生・女子高生マーケティング集団「Trend Catch Project」について

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「Trend Catch Project」は、2018年10月に発足した女子大生・女子高生マーケティング集団です。参加している学生主導で活動を行い、企業様へのマーケティング支援やトレンド発信を目的に、日々活動しています。

現在、関東・関西を中心とした高校生・大学生・短大生・専門学生が約80名ほど所属。今後さらに規模を全国に拡大し、女性のライフステージに合わせたリアルな意見を社会に向けて発信していきます。

募集一覧

【大学生部門】
▪️Trend Catch Project(関東本部)

▪️Trend Catch Project 関西

【高校生部門】

▪️Trend Catch Project JK


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