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まちづくりをしない“まちづくり”(イスタンブール)


”まちづくりをしない”ことが究極の”まちづくり”なのではないか...



目次
・まちづくり
・イスタンブールの街
・究極のまちづくり




まちづくり


ハワードの”田園都市”,コルビュジェにる”輝く都市”,アレグザンダーの”パタンランゲージ”は日本の建築家や都市に大きな影響を与えた.

日本では“まちづくり”という言葉が主流になり,
地域おこしやまちおこしなどという言葉が出てきた.”まちづくり”は一言で概念を表すことは難しいが,建物や活動など,ハード・ソフトの両面からまちを考えることが,ざっくりとした”まちづくり”なのではと考えている

トップダウンのまちづくり
ユニバーサルデザインや自治体が条例を作成するなども,まちづくりの手段の一つではないだろうか.
これらは自治体や国がルールを決めて,それに従うことでまち全体がある程度住みやすい街ができるといったトップダウンでのまちづくりである.
ボトムアップのまちづくり
またアーティストがまちへ介入したり芸術祭などを開催し,街全体がアートのまちづくりを推すものや,ボトムアップのまちづくりも世界各国で見られる.


しかし,イスタンブールへ2ヶ月間滞在し
“まちづくりをしないまちづくり” があるのではないかと考えた.


イスタンブールの街

地元民が集まる砂浜のない海

移動屋台が公園や街中,様々なところで見る事ができる

ボードゲームをする人たちでストリートが埋まる

普通考えられないような急斜面に即興テラスが並ぶ


これらの写真から

”今あるものの使い方がうまい”

ことでがわかる.これは
自治体に促されてボードゲームストリートを作ったわけでもなく,
テラスを作れと言われたから即興テラスを作ったわけでもない.

もちろん規制が厳しいからできないという考えもありそうではあるが,
小さいことは気にするな感がトルコには溢れている.

楽しい空間を今あるものだけから生み出していく

これらの集積がまちづくりになるのではないのか
トップダウンやボトムアップのまちづくりなど以前に
どうすればお金を稼げるのか
どうすれば人を集められるのか
どうすれば楽しい空間が作れるのか
を個人個人が考え,そのエゴが集まると,
結果として,まちづくりと同じことをしているのではないか.

ボトムアップの考え方に近いが,まちづくりをしない
個人のエゴを集めることでまちづくりになるのではと考えを整理した.


#まちづくり #note  

大学院で複数のプロジェクトを通してまちづくりを勉強中 まちあるきや実践を通した感想や,シェアハウスをしながら賃貸住宅のこれからを考えるなどの考えたことを発信 フォロー返します