ドイツvol.1 建築・まちづくり

エアランゲン(Earlngen)

エアランゲンというドイツ南部のニュルンベルクから電車で15分ほどのエアランゲンへ訪れた.なぜエアランゲンかというと,ドイツの地方都市はなぜクリエイティブかという本に載っており,”自転車道”,”緑”が多く整備されており,規模は小さいにも関わらず,暮らしやすい街と聞いたからである.


自転車の街

とにかく自転車が多かった.1970年終わりから,前市長が自転車道を整備し始め,現在では道路の半分は自転車道が整備されているようである.日中は子供から老人まで自転車が行き交い自転車の普及率の高さが伺える.
自転車道は基本的に”赤”で舗装されており,歩道もありみんながそれに従って歩いていた.

また自転車も日本では,子供を前かごや後ろカゴに乗せるのが一般的であるが,バイクの後ろにつけるサイドカーのように自転車の後ろに荷物や子供を乗せてそれを引っ張る形になる.

街中に自転車道が整備されているため,危険はない.
これだけ自転車が普及しているる理由として,自転車道の整備だけではなく,10万人都市のメインストリートの長さが550メートルというコンパクトシティも聞いていると感じる.

まちに本棚,公園に卓球台

中心駅から出たとこに街の本棚がある.
好きに持っていって,好きにおいておくような仕組みらしいが,×ベンチ,×樹木の効果もあって5回ほど前を通った際には毎回2〜3人の人が利用していた.

卓球が盛んということを初めて知ったのだが,公園には石製の卓球台がある.使う人はラケットとボールは持参らしいのだが,これもまたほとんど使われている状態であった.

公園に関しては,子供が使用する遊具周りは砂浜のような砂が敷き詰められ,水道から流れる水も砂場へと流れるようにデザインされていた.
人がいかに使うのかということが(割と当たり前ではあるが)前提になければこのようなデザインはないだろうと感じた.
子供の頃にここに住んでいたら面白いだろうなと素直に感じた.

デザインの力

デザインとアートの違いは
アートは99%の人に理解されなくても1%に理解されれば良いが,デザインは99%の人の理解がいるということを聞いた記憶がある.
”自転車道の舗装”,”公園の遊具”,”街中のサイン”
エアランゲンでは奇抜なデザインよりも,いかに人が使いやすく,いかに人のためのデザインになっているか,デザインとはどうあるべきかを再認識させられた.

大学院で複数のプロジェクトを通してまちづくりを勉強中 まちあるきや実践を通した感想や,シェアハウスをしながら賃貸住宅のこれからを考えるなどの考えたことを発信 フォロー返します