なぜ日本人は外空間を使うのが下手なのか
イスタンブールでの人の屋外空間の使い方からの考察
目次
□日本の現状
□イスタンブールの外空間の使い方
□これからの日本人のために
□日本の現状
現在日本では,ソトノバなどのタクティカルアーバニズムなど,
公園や川沿い,様々な公共空間で社会実験を通して
屋外空間(特にストリート)の使い方を示している.
有楽町など代表的な成功事例など,
いくつかは日常利用されるような風景も見られるものの,
“誰が運営するか”・“ちゃんと利益は出るのか”
など課題は多くあるのも現状である.
□イスタンブールの外空間の使い方
イスタンブールは坂の多い街として知られ,メインストリートから
1歩外に出ると急激な坂がいくつも伸びている.
そんなイスタンブールの風景は写真のようである.
一見デメリットに見えるような都市構造でも日本では見ない素晴らしい風景
歩道は広く基本的にカフェは歩道まではみ出しながら
おじさん達がゲームをするストリート
1本の変哲もない道がすごく楽しげな雰囲気になる
日陰の使い方○
グランドレベルの田中元子さんが言う
“グランドレベルはまちづくり”
と言う理由を実感できる.
もちろんイスタンブールの日の長さや経済レベル(エアコンを使わない?)などの理由も大きくあるが,イスタンブールのまちは日本のストリートより人情味があった.
グランドレベルは店舗内だけではなく,
その道沿いが面白くなければ,まちとしての面白さに欠ける.
日陰を作る・ベンチを置くだけでもストリートは変化するかもしれない.
□これからの日本人のために
こっちに来て驚かれるのは,やはり日本人の平日の過ごし方である.
Q:仕事終わったら何するの?
A:疲れてるから家に帰るか週末は居酒屋とかかなー?
くらいしか,自分の中に候補がないことにまず驚いたが,
海外の人は仕事後の選択肢が日本人より多いと感じた.
ジムに行ったり,友人とスポーツをしたり,本を読んだり,
それぞれ趣味を持っていて仕事後だろうがそれを楽しむ.
この選択肢の多さを日本の何気ない場所に挿入していくことで,
より楽しい街になるのではないだろうか.
日本人の屋外空間を使い方が下手な理由は
選択肢の少なさにあるのではないだろうか
その点で社会実験的な活動は,まちのポテンシャルを確認し,
その可能性を伸ばしていく上で面白い活動であると考える.
今までにそのまちになかったものを挿入していく為に
自分の選択肢をまず増やしたい.
次回は
観光客にとって楽しいまちと住人にとって楽しい街まちについて...
大学院で複数のプロジェクトを通してまちづくりを勉強中 まちあるきや実践を通した感想や,シェアハウスをしながら賃貸住宅のこれからを考えるなどの考えたことを発信 フォロー返します