物を手放すのがつらいので、お別れグッズを作ってみた
ここ3年くらい、わりとよく部屋の片づけをしているのですが、
物手放すの全然なれね~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!
全然慣れません。
3年もやっているので少なくない量の物を処分してきたのですが、
用途が思いつかない物や必要じゃないと思った物でも捨てようか決断するときは未だに
「まだ使えるかも」「もったいない」「なんか申し訳ない」「うわ~ん」etcってなります。
(
実際捨てずにとっておいた結果役に立ったこともあるので、何でもかんでも捨てるべきとは思いませんが、全然必要ない物とか使わない物を放置して手放し渋る(英語でいうとtevanassible)のは、生活をよりきれいで過ごしやすく変化させることと逆方向の動きな気がします。
)
物を捨てようか悩むとき、その物に対して「捨てるのが申し訳ない」「かわいそう」「別れがたい」というような、人と別れる時と似た思いが浮かぶことがあります。物に思い出があったり、歴史があったりするとなおさらです。小さいときから使っている毛布やぬいぐるみをそういう理由でなかなか手放せないって人も多いと思います。
大学生時代に調べたことがあるのですが、ものに意識を感じる感覚は多くの人が抱く感覚で、
また物には魂が宿っているという考え方をアニミズムというそうです。
「申し訳ない」「かわいそう」「別れがたい」という気持ちは、そういった、ものに意識を感じたり感情移入することで起こる感情なんだろうなとおもいます。
片付けで有名なこんまりさんは、片付ける前は家に挨拶したり、
捨てるものにはお礼を言ってから手放すそうです。
ものに気持ちを感じたり感情移入するんだとすると、
ものをうまく手放したい時、お礼をするとかお別れを言うっていうのは、自分自身の気持ちを切り替えて物を手放す手段としていいのかもしれません。
でもなんか家で一人で「ありがとうございました!さよなら!」って言うの恥ずかしいし...だるくない…?
なので
上手く物を手放すための「お別れアイテム」を作って使ってみよう!
手放す辛さを減らして上手く物を手放すための便利アイテムを考えてみようと思います。
まず今回手放そうと思っている物がこちら。
パンツ
大学の課題作品
水筒
デンタルフロス
USJで買ったエルモのマグカップ
小学校で使ってたバインダー
全く使っていなかったり、同じ用途の物を他にも持っているといった為に今回これらを手放そうと思いました。
アイテムを使ったらゴミ袋に入れていきます。
それではお別れアイテムを考えていきます!
アイテムを使うことで物を手放しやすくなるか
感謝の気持ちを形にできているか
誰にでも使いやすいか、真似しやすいか
アイテムを考える上で以上の事を評価基準にしようと思います。
1つ目!ハンコ
一つ目の案はこれです
ハンコ!HANKO!
言葉でいう代わりに「いままでありがとう」や「さようなら」などのお別れや感謝の言葉を彫ったハンコを押せば、気持ちも上手く切り替えられるんじゃないか…?
他の理由等もまとめると
インクを付けることが物理的なけじめになりそう
押す動作が気持ちの切り替えるきっかけになる
メッセージを伝える道具としてなじみがある
だれでも簡単に扱える
ドン!って思いっきり押すとスッキリして吹っ切れそう
学校の先生とかが「いいね!」と書かれた可愛いキャラクターハンコとか「よくできました」の花ハンコを使っていたりしますし、メッセージをあらわすのに最適なのではないでしょうか。
それでは作っていきます!
ハンコ用のゴム版やトレぺ100均で買ってきた。
これらを、これから手放すものに押しまくってから手放していって、つらさを解消して捨てる事ができるのか検証していきます!
パンツ(ズボン)
状態 : 綺麗。使わない。
思い出 : ちょっとある
捨てづらさ : ★★☆☆☆
これは数年前にユニクロで買った内側がちょっとフワフワしててあったかいパンツです。冬の寒いときに裏起毛の暖かいものを探してこれを買いました。今冬全然着なかったのと
それじゃあ押していきます!
うす~~~い
インクが全然乗りませんでした。
「アリガトウ」ならいけるかな?
アリガトウもダメでした。
インクと生地との相性が良くなく、あんまり「押したった感」がありませんでした。
結果:「これじゃ気持ちよく捨てられない~~~!(やらないよりはいい気がするけど同時に何やってんだって気持ちになる~~)」
次行ってみよう
大学の課題制作物
状態 : 綺麗。使わない。
思い出 : ちょっとある
捨てづらさ : ★★★★☆
次は、大学生の時に課題で作った作品。
上のダイヤルをグルグルしたり、下のわっかをガチャガチャして使います。別に取っておいても全然使わないし手放したいのですが、大学時代それなりに頑張って設計した作品なので捨てがたいです。
おせわになりました
捨てます(新たに作った)
新しく「捨てます」ハンコを作って押しました。
頑張った制作物なのでより強い言葉でけじめをつけないと思ったので。
思い切って強い別れの言葉、そして感謝の言葉を刻んだことで、今回はしっかりインクが付いたことで、より強くけじめができた気がします。また、感謝をしたんだという事実が罪悪感を軽減している気がします。
結果:課題制作物クン!ありがとう!さよなら!
水筒
状態 : まだ綺麗で使える
思い出 : 普通
捨てづらさ : ★★★★☆
次は水筒です
急に手放す精神的ハードルが高くなってきました
数年使用したとはいえ、まだ物もしっかりしてて綺麗で全然使えるので捨てるのが勿体なく思えてきます。ですが水筒はもう一本持っているので、持て余してしまうのです。
手放す行為に直結する言葉の「捨てます」「おせわになりました」を押すのがつらいので、事実に近い「ありがとう」を押します。
「はにわん」も押してみました。
はにわんは、埴輪+わんこのキャラクター。
埴輪には死んだ人がさみしくならない為に一緒に埋められるという用途があるそうで、処分されるものの供養の意味で埴輪にしました。わんこはかわいいから。
インクでぐちゃぐちゃになった水筒。
わんちゃんが踊ってて楽しいね。
あとインクが定着しないので、こすれて服にインクが写ってしまいました。カス!
ハンコを押してみた結果
手放しやすさ ★★★★☆
感謝の気持ち ★★★☆☆
使いやすさ ★★★☆☆
真似しやすさ ★★☆☆☆
物の素材との相性が悪いと、文字が薄くしか残らなかったり、擦れて色移りしてしまって「刻んだ感」「押した感」に欠けるようです。一方でしっかりインクが残せると、その分手放しやすくなりました。ハンコの制作にはちょっと時間がかかるので真似しやすさは★2でした。
以上ハンコでした!
2つ目の案はラッピング用紙!
2つ目はラッピング紙です。「役割満了」とプリントされた紙で包んで捨てます。本来ラッピングするときはお祝いの気持ちやキリっとした気持ちになると思います。その気持ちの動きと物の手放しを組み合わせることで、上手く気持ちを切り替えて手放すことができるのではと思いました。
これが作ったラッピング紙です!普通にA4紙に印刷して作りました。
「役割満了」をいくつもプリントして、切り取って手放す物のサイズに合わせて使えます。これで物を包むことで「役割満了したんだな」って気持ちになって手放しやすくなるのでは!
それでは使います!
フロス
状態 : 中身が9割残ってる
思い出 : ない
捨てづらさ : ★★☆☆☆
次は使い方がむずすぎて使用を断念したフロスです。ほとんど使用していないですが、持ち手のあるフロスに買い替えたことと、100均で買ったため手放す難易度は低めです。
裏面をテープで閉じてラッピング完了です。
なんか一枚しか印刷しなかったので一回しか使えませんでした。
ラッピングした結果
手放しやすさ ★★★★☆
感謝の気持ち ★★★☆☆
使いやすさ ★★★★★
真似しやすさ ★★★☆☆
割といいかも!テープで閉じたことでより包んだ感がしました。
しっかり包まれたことで、「役割満了」したんだなと思えました。
今回は手放す抵抗感低めのものに使ったのですが、思い出のものを捨てるときなどを包んで使えば、「鼻かみティッシュと思い出のものがゴミ箱の中で一緒になる嫌さ」も軽減されるかもしれません
3.シール
ハンコの、インクと物との相性問題を考慮した結果、シールにするのはどうだろうと考えました。
調べたらローソンとかファミマのプリンターで自分で作ったシールを印刷できるみたいです!めちゃよくない??(一部プリンターではできないかも)
ハンコ同様、感謝の思い等を含めてデザインしたものを、ローソンのプリンターで作りました。
127mm × 178mmの大きさで一枚 300円でした。
スペースが余ったので、トイレ洗剤のスプレーとかに貼るシールとか、自分で描いた良い感じのロボットの絵のシールも作りました。
これもいいよね。
これをカッターで切り抜いていきます。
切り終わりました。
BYEとじゃれました。
コップ
状態 : 綺麗。まだ使える。
思い出 : ある
捨てづらさ : ★★★★☆
中学校の修学旅行の時にUSJで買ったもので、ずっと使っていましたが、コップは複数もっていて整理したかったので今回手放すことにしました。
シールを張っていきます。
エルモ~~
BYE
なんか結構いい感じ!
バインダー(かんさつばっぐ)
状態 : 汚れている。使おうと思えば使える。
思い出 : ありあり。小学校の時に使っていた為歴史を感じる
捨てづらさ : ★★★★★
これは僕が小学校の時に使っていた、学校から配布されたバインダーです。
紐がついていたり、ノートや文房具が収納できるようになっていて、これを肩からぶら下げて「せいかつ」の時間などに学校外に自然を観察しに行ったり、絵を描くのに使っていました。ちっちゃい頃から在る物って、より人生の一部って感じがして捨てづらいです。
中には当時「せいかつ」の野外観察の授業で使っていた絵日記ノートが入っています。
今見るとしょうもなさすぎる
あと多分、バスケットボールのいれるところだろうけど、当時はドッチボール以外のボールをよく知らなかったのかもしれない。
力技すぎる
今度は力尽きるの早すぎる。
これすごくないですか?
マス目の中で2の頭を指示しているの画期的すぎる。アナログ記述の強みがここにある気がします。
以上。
そんなせいかつノートが入っていたバインダーにシールを貼っていきます。
(せいかつノートは普通に面白かったのでしばらく捨てずにいようと思います)
よりシールが貼りやすい裏側に、
ほっ!
thankyou~!役割満了だよキミは。
面積に対してシールが小さい気もいます。
捨て…
ます。
すこし感謝の気持ちをもって捨てられた気がします。
シールした結果
手放しやすさ ★★★★☆
感謝の気持ち ★★★★☆
使いやすさ ★★★★★
真似しやすさ ★★☆☆☆
なんか結構よかったです!ちゃんとデザインしたのが良く効いた気がします。アイテムのクオリティが気持ちの切り替えに影響していると思います。真似しやすさについては、シール印刷が一枚300円なので、物の処分に対して高めかなとおもったので★2です。
以上!!!!!!!!!!!!!
まとめ
アイテムを使用してことで一貫して、罪悪感が軽減されたと感じ、
またアイテムのクオリティが気持ちの切り替えに関係するなとも思いました。真似しやすさも含め改良の余地があるかもしれません。
皆さんも思い出があって手放しづらいものがあったら、お礼とかしてみてはどうでしょうか。この記事がその手助けになったらなと思います。
ありがとうございました!
今回ラッピング紙やシールに使った画像を置いておきます。
ご自由に印刷して使ってください。
(2022/5/10追記:本記事を試す際はお住いの自治体の処分ルールに気を付けて下さい)
ホームページでも配布する予定です。http://sugar2201.php.xdomain.jp/
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