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古今東西シャープペンシルの種類 その3 / (オマス Omas)

このテーマでは、集めてきたシャープペンシルの、メーカー、年代、種類別に紹介させて頂ければと思います。

今回はイタリア オマス(Omas)社のシャープペンシルです。

オマス社と言えば、イタリアの老舗万年筆メーカーとして有名だと思います。12面体の軸や、きれいなマーブル模様が特徴的な万年筆を製造しています。1925年、イタリアのボローニャに設立されました。

シャープペンシルも万年筆とセットで、オマス エキストラ(Omas EXTRA)というモデル名で1932年から製造し始めています。クリップの先端にローラーが付いていたり、ボディに雷文(ラーメンどんぶりの模様)のバンドが付いていたりと、オマスの製品に特長的なデザインになっています。

1932年 オマス エキストラ(Omas EXTRA)のシャープペンシル

万年筆同様、きれいなマーブル模様の軸もありました。

1932年 オマス エキストラ(Omas EXTRA)のシャープペンシル

セルロイド軸のシャープペンシルもありました。

1932年 オマス エキストラ(Omas EXTRA)のシャープペンシル
(残念なことに軸が割れてしまっています・・・)

この時代、パーカーやシェーファーと同様、女性の手にも合う短いタイプのシャープペンシルもバリエーションとして販売していました。短くゴロッとしたフォルムで可愛らしいペンシルでした。

1932年 オマス エキストラ(Omas EXTRA)のショートタイプシャープペンシル(12角軸)
1932年 オマス エキストラ(Omas EXTRA)のショートタイプシャープペンシル(丸軸)

1936年にはボディのバンドが細い3本のリングになったタイプも販売されました。

1936年 オマス エキストラ(Omas EXTRA)のシャープペンシル
1936年 オマス エキストラ(Omas EXTRA)のショートタイプシャープペンシル(丸軸)

第二次世界大戦後も筆記具を製造し続けており、1948年にはペン先が少ししか出ていなく、両面書きができる万年筆 オマス361を発売していました。この時代も万年筆とセットとして、色々なタイプのシャープペンシルが出ていました。

1950年代のオマスのシャープペンシル

1970年代から1980年代にはスレンダーでシンプルなシャープペンシルが発売されていました。

1972年 リナシメント(Rinascimento)のシャープペンシル
A-2 のシャープペンシル
Prestageのシャープペンシルとボールペンのセット
Thema2のシャープペンシルとボールペンのセット

1980年代からは、伝統的な12角軸や、ボディに雷文のバンドを用いたシリーズを発売する一方、革新的なデザインのシリーズも取り揃えてきました。

1987年 Omas A.M.87 シャープペンシル(ブライヤーウッド)
1990年 Omas Italia 90 シャープペンシル
1993年 Omas Tokyo シャープペンシル
2001年 Omas Senna シャープペンシル

また、数多くの限定品も発売しています。

2011年 Omas Arte Italiana Celebration シャープペンシル( プロトタイプ)80本限定
2013年 Omas Extra Lucens Limited Edition シャープペンシル500本限定

オマスのシャープペンシルは、戦前の物は特になかなか手に入らないですが、マーブル模様のゴロっとした小さいタイプは可愛らしく、つい集めてしまいたくなるシャープペンシルのひとつです。

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