古今東西シャープペンシルの種類 その3 / (オマス Omas)
今回はイタリア オマス(Omas)社のシャープペンシルです。
オマス社と言えば、イタリアの老舗万年筆メーカーとして有名だと思います。12面体の軸や、きれいなマーブル模様が特徴的な万年筆を製造しています。1925年、イタリアのボローニャに設立されました。
シャープペンシルも万年筆とセットで、オマス エキストラ(Omas EXTRA)というモデル名で1932年から製造し始めています。クリップの先端にローラーが付いていたり、ボディに雷文(ラーメンどんぶりの模様)のバンドが付いていたりと、オマスの製品に特長的なデザインになっています。
万年筆同様、きれいなマーブル模様の軸もありました。
セルロイド軸のシャープペンシルもありました。
この時代、パーカーやシェーファーと同様、女性の手にも合う短いタイプのシャープペンシルもバリエーションとして販売していました。短くゴロッとしたフォルムで可愛らしいペンシルでした。
1936年にはボディのバンドが細い3本のリングになったタイプも販売されました。
第二次世界大戦後も筆記具を製造し続けており、1948年にはペン先が少ししか出ていなく、両面書きができる万年筆 オマス361を発売していました。この時代も万年筆とセットとして、色々なタイプのシャープペンシルが出ていました。
1970年代から1980年代にはスレンダーでシンプルなシャープペンシルが発売されていました。
1980年代からは、伝統的な12角軸や、ボディに雷文のバンドを用いたシリーズを発売する一方、革新的なデザインのシリーズも取り揃えてきました。
また、数多くの限定品も発売しています。
オマスのシャープペンシルは、戦前の物は特になかなか手に入らないですが、マーブル模様のゴロっとした小さいタイプは可愛らしく、つい集めてしまいたくなるシャープペンシルのひとつです。
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