見出し画像

明日、春がきたら

(最初しばらくは仕事の愚痴だよ~ファッションは一番最後の見出しからどうぞ~~~)


もう涙も出ないよほんと

おだまきさんは一介の、企業に所属するビジネスヒューマンなので割といろんなことに振り回されることが多い。
まあ所属している企業の規模の関係もあるし、小回りが利く働き方は自分に合ってるからいいよね~と思ってはいた。

だがしかし、所属部署の管轄が技術寄りから経営寄りに変化したことによって一気に考え方の変化を求められることになった。
以前から継続して作っていたコンテンツを更新するためにも根拠になる数字を並べた会議を開催することになった時には煙を吐きそうになった。
私はある程度のことなら平均かそれ以上、まあ70-80点を手堅くとれるタイプだと自負しているがとにかく数字と金勘定が苦手である。
ビジネスにおける重要点が苦手だから技術者になったというのに、逃げた先でも金勘定を考えることになるとは。

中途採用枠ではあるが、年次や経験値でここ数年でそれなりの位置までプッシュされたことはありがたいと思っているが、管理職目前の立場でなぜか研修受講と会議参加だけは管理職扱いを受けることになった時には理不尽を覚えたし(なんせ扱いを受けているだけなので管理職手当をもらってないし、無論給与テーブルだって一般社員のままだ)
管理職と経営層との週一回の会議では週を経るごとに経営層の顔を見てしゃべれなくなる自分がいることに気が付いていた。

そしてまあ、経営層と週一回話す機会を設けることで気づいたのは「頭がいいとか悪いとかじゃなくて、そもそも頭がいかれてらっしゃる」ということに気づいたことだった。
技術側のトップの指示に従っていた時は、それなりに自由裁量で動けていた。技術トップの思い付きで新規開発がスタートした時はぶーぶー言っていたが、なんやかんや小さく始めた開発案件は今はうちの中でも重要な商材になっているので達成感はある。

私が直接被害にあったわけではないが、経営層が適法かどうかわからない理由で雇用契約をどうこうしようとした時には倒れそうになったし
その流れでどう考えても法令違反の手段を取ろうとしていることをわかったときにはあまりのあほさに本当に泣きそうになった。
(実施しようとしていた手段について恐る恐る検索したらAIによる要約で、でかでかと「違法です」と書いてあったのをチャットに張り付けて送り返してやろうかと思った)

ちなみに、年が明けてからの2か月で会社を去る人は片手を軽く超えている。

犬は人に付く

じゃあなんでそんなところで働いているのか、と言われたらそれまでなのだが、私は自分の上司がとても好きなのだ。
今の会社に入社するきっかけも面接の際に対面した上司(になる人)がとても素敵だったことだけで見切り発車で決意したぐらいだ。
知見も技術力も深く、業界のトップランナーで、周りに目を配り気遣いが隅々にわたっている。
とはいえ少し抜けているところもあって、私なんかはちょろいもんでそんなところを見ると支えたいと思ってしまうのだ。
ここ数年一緒に働く中で幾度となく起こった上司のピンチにすかさず立ち向かった時の高揚した気持ちたるや!

愛社精神というよりも、上司への尊敬の念で私は動いている。
だからまだ続けられるというところは、ある。

しかし、そんなこともいつまでも続けてもいられない。
上司は定年を見据えた話をしているし、どうやらその後も一緒に仕事はできるが、私の上司ではなくなってしまう。
それであれば今の上司以下の序列が上がるのかと思ったらそうではなく経営層がさらに関与する形になるらしい。
つまり
「会議中顔も合わせられない経営層が上司的な立ち位置になり、序列の上昇も考えられないため私の立場はしばらくこのまま」ということが確定した。

やってられん。マジやってられん。
(なんなら私の立場でもらえる手当は減額する模様!)

…ここまで書いてきて気づいたけどどうして私はこの会社に固執をしているというのだろう?
上司が上司の立場でなくなってしまうのであれば、今いる意味は半分いやそれ以下になってしまうのでは。
ただでさえピーキーな年間スケジュールを経営層が勝手に組んだところにそれを知らない営業側がどんどん予定を埋めてくる仕事で平日の休みもままならない。

そろそろ船出の時期か、とうすうす感じながらもでもまだうまく決意できずにいる。
確かに辛酸は舐めたがいろんな経験もさせてもらえた。
自分一人のキャリアじゃ到達できなかった仕事も、上司がいたことで頑張って手を伸ばすことができた。
今の仕事は好きだし、できれば続けていきたい。
何より私は現場が苦手だが、なるべく現場から遠ざかることが出来る職種として今の仕事を選んだ。
しかし今の年齢とキャリアで同程度稼ぐには、ある程度現場に向かうことも視野に入れて働くことも考えなきゃいけない。

やだなあ。しんどいなあ。
何よりまだ若干金髪部分が残った髪の毛なのだ、何らかの面接前にはこれをどうにかしないといけない。

こころがしなない服

さて、こんな働き方をして心が擦れまくっているおだまきさんだが、冬になってからというもの本当に気分が落ちこんでしまって、お店に並ぶ服を見ても何一つ面白みを感じなくなってしまった。
とうとうファッションすら楽しめなくなってしまった…!
と、半泣きでY’sのラックを見ていたらふと気づいた。

「なんつーか…ぼそぼそゴワゴワした生地ばかりだな…」

数点所有しているY'sの服はテロテロとしたシャツだったり、シースルー素材だったり、薄く・軽く・しなやかだ。
瞬時にLIMIFeuの手持ちのラインナップを思い出す。
「薄く・軽く・しなやか」だ…!!
夏のワンピースで多用するENFOLDは…?と脳内クローゼットを開けていくと徐々に正解が近づいてくる。

「どうしよう!私冬服、きらいだ!!」

購入はしたけどなかなか着ずに断服式でお別れした服はヨウジ系だろうとそれ以外だとしても「ゴワゴワ」していた。
杉崎製作所でお願いした夏のシャツ2枚もサンプルで用意されたコットンの「ゴワゴワ」が少し気になってもう少し「薄く・軽く・しなやか」な生地で作り変えてもらうように選んでいた。

なんということだ。
心が疲れている時期だからだろうか。
私は今、生涯で最も「着た時の感覚」のよさですべてを判断している…!!
服が嫌いになったんじゃない、そもそも冬服の素材感にNOを突き付けてしまっている!

そうとわかってからこの冬最大の寒波という声もいざしらず、一番ちょうどいい素材感のY'sのシャツとLIMIFeuのスカートを着て、生足に靴下で過ごした日の満足感たるやなかった!!
そう、わたしはもうタイツも我慢ならない!!

しかし、「なんかいやだ…」で今までは過ごしていたことがどうにもならなくなった時、せめて服だけでも心をニュートラルに戻せるアイテムを用意できていたことは本当に褒めてあげたい。きちんと自問自答を経て育ったクローゼットはちゃんと私の「好き」で構成されているのだ。

ああ、なるほど、服のことをちゃんと考えていると他のことに集中ができるってこういうことか…あきやさんありがとう…と日々の擦れた心を慰めています。

そしていい気づきになったのでこのまま断服式して薄手の長袖だけど私の中の「ゴワゴワ基準」を超えられなかったアイテムは明日さっと売りに出してしまおう…ついでに春物の試着もしたいからこの前のあきやさんの記事で書いてあったりえさんの断服式後のように用事と用事の間に新宿で…と考えることが出来ていて、

あーーーーっ私めっちゃ悩んでいたことを書き出せずにいたから苦しんでいて打開もできずにいたけどこのnoteで冬の間で背負っていた苦しみを吐き出せたのでやっと「春」を迎えられそうな気がしてきました…ありがとう…ありがとうございます…。

ああ、春を、春を迎えなくては!!

いいなと思ったら応援しよう!