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今日だけ「フードスタイリスト」になってみた。

※注意※
これはただのオタクのごっこ遊び楽しかったなという回顧録なので
本業の方とは大きく異なります。ご了承ください。

人に自分の作った飯を食わせたい。

という気持ちがある人はいるだろうか。
わたしはある。
めちゃくちゃある。
実家が客人に料理をふるまうことの多い家だったからか
沢山の人にご飯をふるまうことに全くの抵抗感がない。
(ここには実家の悪影響が出ないんですね!不思議!)

私は自分ができることで自信があることとないこともいくつもあるけど
その中で唯一「絶対に人に褒められる自信しかない」のは料理の腕前である。
つまりまあ私はこの禍の中で「配偶者以外の人間に私のめちゃうまご飯を食べさせられないだなんて……」とぐぬぬとなっていたのである。

ご飯が好きで食べることが好きなので食べ物の出てくる映画やドラマが大好きだ。
で、大体「これ美味しそうだな」と思うのは飯島奈美さんがフードスタイリストとして関わっている案件だったりする。

「やりてえ……あたいもこんな仕事やってみてえ……」

欲はむくむくと膨らんでいたのだが、最近オタク仲間の輪が広がったこともあり大人数で集まれる機会も増えてきた。

「今では?」
「今こそみんなを集めて私の自慢の腕を振るう時では?」
「なんなら自問自答ガールズ的には『フードスタイリスト』の服を考えてコーディネートするべきでは?」

と思っていたのを今年の正月に友人Sと初詣に行ったときに赤坂のカフェでこそっと打ち明けたのである。

友人Sの返事は「あたしずっとみんなでパフェ作りたかったの」だった。
材料をたくさん集めてグラスに好きなだけ盛り付けて自由気ままにパフェを作るのだという計画。
「人数がいなくて実現できなかったんだけどさ」
「これはもしや」
「やるしか??」

有言実行猪突猛進前倒進行でおなじみの友人Sと私のコンビはあっという間に仲間に声をかけて会場を確保しメニューを決めて会計を管理し当日の段取りを決めて本日に至ったのである……!!
(冗談抜きで仕事は早かった。いつも打合せは30分で終わり残りは雑談で1時間過ごしていたし今日の買い出しも1時間早く終わってしまったレベルだ)

ちなみに。

フードスタイリストとは、食品に関わる撮影現場のスタイリングをおこなう専門家のことです。

具体的には、食材や料理のイメージとマッチする食器・テーブルクロス・カトラリー・花・観葉植物などを選び、

被写体を最高の状態で撮影できるように空間を演出します。

食卓全体の構成や調整、彩りなどをコーディネートすることから、テーブルコーディネーターと呼ばれることもあります。

製菓・カフェ・調理専門の学校【レコールバンタン】
「フードスタイリストとは?」より抜粋


フードスタイリスト、響きでいいな、と思ったけどやりたいこと違うな?
と思いながら友人Sとの待ち合わせに向かったのだが、ちょうどその時間帯にやっていた平野レミさんの番組の実況を見て「むしろこっちだな」という感じになってきた。
「シェフじゃなくてシュフ」である。
あそこまで大胆ではないが私も一気にたくさんの料理を作ってやってやろうではないかと心を固めていざーーと向かったのであった。

結論から申し上げますと。

評判は上々でした!
というか全員にめちゃくちゃ褒められました!
楽しかったです!!!

と同時にご飯を作り終えてパフェも食べた後のわたしは燃え尽きた白い灰になっていました。

14時から18時まで台所立ちっぱなしで料理して洗い物して交代してご飯食べて料理して洗い物して。
いやマジ
わたくしおだまきは今後の人生一生飲食店の人全員に優しくすることを誓います。(今までもそうだけど)

いや飲食バイトの経験もありますけどホールだったからまだ生ぬるいもんですわ厨房は全然ちがうし出すものの順番で料理の順番決めて出す時間から逆算してあっちは冷やしてこっちはあっためて

あ゛ーーーーーー!!!(途中何度か立ち止まって脳内で叫ぶ)

片づけまで終えて飲み物片手にダイニングに座り、ごっこ遊びでは到底味わえないマジの「「はあ……」」が漏れるシェフ二人(私と友人S)
だが楽しい心地よい疲れではありましたね……。

ちなみに。

フードスタイリストのイメージで来たんだ
という私に「そのヘアバンドで説得力めちゃ出てる」と褒めてくれた友人Sは
「私は会社を一念発起して辞めて独立して吉祥寺か清澄白河あたりでカフェやっててOZマガジンの特集でページの片隅に載ってるカウンターだけのカフェのマスターの恰好」とさらりとコンセプトを言ってきたのでほんとこの女最高だな(すき)ってなりました。


ヘアバンドに全ての「フードスタイリスト」感を乗せて。

実際に「その人のような服を着てその人のような振る舞いをすること」でわかったことは
「もっと買い出しで動きやすい服にするかも?」
「料理中は火のそばにいてあったかくなるから上着は脱ぎ着しやすい服がいいかも?」
「ちゃんとしたカフェ店員らしくタオルを下げたエプロン用意してた友人Sかっけえ」
とかいろいろ反省点はありましたね……。

ってフードスタイリストが私の現コンセプトではないのですが!
それでも「その人になってやってみる」というあきやさんの提唱は楽しくかつ多面的にファッションに向き合える機会になりました!
意外と一人分そんなにお高くならずに終えられたので(スペース代がほとんどです)ちょうどよかったなー。

余談ではありますが。

本日のご飯の自慢をさせてくださいな。
「梅」にかかわるオタクたちの集まりなので梅のメニューがメインです。

友人S渾身のお品書き
大根と梅の和風アペリティフ

…大根が芝居中頻繁に出てくる公演があったこと×梅のマリアージュ

レタスとアボカドのチョレギサラダ

…参加者の推しメンバーが韓国出身なので

チキンと大根のスープカレー

…とある劇中でチキンカレーを作っていたのと先ほどの大根もここに参加。
 カレールーはスパイスから手作り!大根が入ると味しみ~のスープカレーになってとてもおいしい!

豚肉の梅酒煮

…シンプルに梅を使った肉料理

いわし梅のしょうがごはん

…梅と「しょうが島」という島が舞台になった芝居を思い出しつつ

パフェビュッフェ(ストロベリーショートケーキパフェ)

…自由気ままに作れるように材料を用意してもらったけどわたしはチョコとかキャラメルとかが食べられないのでほぼストロベリー味の最高の一杯を作りました💜

さいごに。

いやあ楽しかった……本当に楽しかった……。
コンセプトと行動を合わせてみるのもすごいよかったし学びが得られたな……。

……えっ明日仕事?!?!?!うそでしょ!!!!!!

(みなさまほどほどにご安全に金曜日をお過ごしください!!)

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