【World of Coffeeコペンハーゲン】 参加レポート ~海外コーヒー屋巡り#5~
どうもどうも、火星とコーヒーの研究をしているShungoでございます。デンマークのコペンハーゲンで開催されたWorld of Coffee Copenhagen 2024 (以降WoCと略します)に参加してきました!!
ということで今回は訪問したコペンハーゲンのカフェとWoCのレポート記事になります。
ブリュッセルからコペンハーゲンは飛行機で1時間半で着きます。やはりヨーロッパはお手軽に近隣国に移動できていいですね〜。飛行機の値段と宿代等を考えて一番安くなった6/26(水)夜〜6/29(土)の3泊4日旅行にしました。
1日目
Coffee Collective Torvehallerne
まずコペンハーゲンに着いて最初に向かったのは、Coffee Collective Torvehallerne店。コーヒー好きなら誰でも知っている超有名店ですね。飛行機が18時頃に着いて、この店が20時まで空いていたので駆け込みました。
Coffee collectiveはコペンハーゲンにいくつか店舗があるのですが、WoC期間は特別に店舗毎にある国にフォーカスしてコーヒーを提供しているそうです。この店舗はエチオピア担当で精製の違うエチオピアの豆が全てラインナップされていました。
物価にビビりつつ、ひとまずバッチブリューのwashedを頼みました。ちなみにこの時1Kr=23円なので、バッチブリューで800円、ハンドドリップで1400円です。(高いけどコーヒーなる許せる)
外の席でいただきました。いやー美味い!!!
クリアでエチオピアの華やかなフレーバーが最高です。。。
ナチュラルの豆を買って帰りました。
Next house Copenhagen
NextHouse Copenhagenというゲストハウスに泊まりました。ドミトリーでさえ、3泊で2万円。高いねー。部屋は基本的に綺麗で1Fに共用の遊べるスペースやバーが併設されています。屋上にもバーがあります。ベッドに仕切りのカーテンだけ付けてくれれば星10です。
夜ご飯はローストポークを食べに行きました。狙ったわけではないけど、しげ旅と同じゲストハウス同じレストランに来ていた。せっかくなのでデンマークのビールも一緒に頂きました。これでたしか4-5000円くらいです。高い、、、でもちゃんと美味しかったから良し。
2日目
Prolog
WoCに行く前に早朝にPrologへ。ここもコペンハーゲンで有名なコーヒー屋さんですね。
行列だったので、店員さんとあまり話できませんでしたが、ケニアのバッチブリューとクロワッサンをサクッと注文しました。ケニアの弾ける明るい酸がキマってました。朝食のクロワッサンも良いですね!
ちょうどTerasaki Coffeeの方々もいて、絶対WoCに来ている日本人だと思いつつも、話しかけるをためらいました。(次の日にWoCのブースでゆっくり話せました)
海外行った時に日本人に話しかけるか迷いません?ど田舎とか秘境にいる場合は驚きですぐ話しかけますが、コペンハーゲンくらいの都市だとそこそこ日本人いるので迷いどころです。笑
April
お次はAprilです。ここも大人気のコーヒー屋です。特に最高品質のコーヒー豆を扱っているのでなかなかの値段します。
せっかくなので、エルサルバドルのハンドドリップを頂きました。もちろん美味かった。
World of Coffee Copenhagen
そして、やってきました!World of Coffee Copenhagen!
ワクワク感でずっとニヤニヤしながら入場しました。
中には数えきれないほどの企業のブースが並んでいます。コーヒー器具、生豆商社、生産者国、ロースター、コーヒー系のサービス、研究機関などコーヒーに関係する全ての団体が集結しています。1日で回り切れない
ほどありました、、、すげー
この企業は液体CO2を使ったカフェイン抽出方法を開発しています。超臨界CO2ではなく液体CO2は知らなかったので、勉強になりました。味も普通のコーヒーと分からないくらいのクオリティに仕上がっていました。
このClubhouseはマグカップを作っている企業ですが、目の前のお兄さんと世間話をしたり、今作っている焙煎モデルの話で盛り上がって、インスタ交換してきました。コーヒーオタク同士で仲良くなれるのもコーヒーの良いところですね。
焙煎の世界大会会場です!ひとまず世界の頂きは見てきました!何年後かは分からないけど、参加者として帰ってくるぞ!
この企業は電気式の完全赤外の焙煎機を作っている会社です。
この焙煎機は排気の温度湿度を計測しています。ちょうど私含め仙台の焙煎研究チームでも、排気の温度湿度データから焙煎機内の水蒸気量変化をリアルタイムでArtisan上でプロットできるようにしたところだったので、このデータについても議論してきました。いつもの国際学会のようで実りある時間になりました。(焙煎機内の水蒸気量の可視化について興味のある方はご連絡くださいね)
コーヒー焙煎モデルの現状はこんな感じです。
3日目
La Cabra
ここも最高に美味しいカフェです。WoC期間ということもあり、すごい賑わいでした。
フィルターコーヒーばっかり頼んでいたので、ここではミルク系のmediumを注文しました。mediumというのはミルクの量で自分の好みに合わせて選びます。mediumは大体flat whiteくらいだそうです。個人的にはこの出し方は非常に良いと思いました。
ラテ、カプチーノ、フラットホワイトの違いってよく分からないじゃないですか。大体の定義は決まっているけど、店舗によって違ったりするし、曖昧な部分が多い。こうやってミルクの量を選ぶスタイルにすれば自分の好みに合う濃度を探せるし、ドリンク名も覚えなくていい。
ちなみに、ミルク量だと、ラテ>カプチーノ~フラットホワイト(この定義は店によって違う)なので、ミルク多めが好きな人はラテを、コーヒー濃いめが好きな人はカプチーノかフラットホワイトを頼めばOkです。
WoC 2日目
2日目は回り切れなかったブースとコーヒービレッジを回ってきました。Leaves CoffeeとTerasaki Coffeeの皆さんとも話せました。せっかくの機会なので焙煎モデルも紹介してきました、、、
ビレッジはSCAJほどの行列がなくてよかったです。
Out of the Box
La marzocco主催のOut of the boxというイベントにも参加してきました。楽しみにしていたTim WendelboeのTim, CollectiveのKalus, KoppiのAnne, AprilのPatrikの創業者4人のパネルディスカッションも最前列のど真ん中で聞くことができました。やはりこれだけのコーヒー屋を作る人はみんな素晴らしい信念を持っていてカッコよかったです。それぞれのコーヒーとの出会い、創業ストーリー、創業後の苦難、そして今後のビジョン等盛りだくさんでした。
全員にに共通していたのは、コーヒー豆の透明性へのこだわりや、生産者への還元をめちゃくちゃ大事にしていること。あとは、ちゃんとお客さんとの対話が出来るようなお店作りを大事にしている。この観点は分かっているつもりだったけど、自分もお店作りではもっと意識しないといけないと改めて感じました。
次のセッションでは、コーヒーのサステナビリティに関するパネルディスカッションでした。ここではコーヒー産業がどれだけ複雑なのか思い知らされました。
今回は気候変動という文脈におけるサステナビリティかと勝手に認識していたのですが、どちらかというと生産地の貧困問題に関する問題に帰着することが多かったです。というのも、生産地で気候変動に対する取り組み(CO2排出量や森林の観測など)を実施するにも結局生産者の生活を保障できないままでは始まらないでしょう、という話です。気候変動対策とか言われてもそれは単なる消費国側の押しつけにしかならない。気候変動に取り組むためには、それなりに投資が必要でその投資をするためには、やっぱり生産者還元しないと投資ができないっていう構造になっている。コーヒーは複雑ですね。それでも、ここにいるみんなが自分のいる場所でできることを必死に取り組んでいる。
自分もロースターとしてできることを考えてみると、まずエンドコンシューマーにコーヒーの複雑なバリューチェーン、生産者、気候変動問題のことを伝えることが第一歩かと思いました。コーヒー好きの皆さん、一緒に頑張っていきましょう!!
最後はトップ画像と同じコペンハーゲンの港の様子です。カラフルで北欧らしい風景!
こんな感じで今回は終わりにします。コペンハーゲンは穏やかで美味しいコーヒーに溢れている街でした!次はコーヒー業者として来ます!
ではまた!!
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