アカネイロ
アカネイロ
歌いたいこと 伝えたいこと
特になかった あの日の僕は
追いかけること 戦える理由
溢れるくらい どこで落としたのだろう
忘れるように 日々は泡沫
薄めて溺れる 透明な意識
夢が破れて 恋は解けた
ここは空っぽ だから
僕だけが聞こえる
そんな音を奏でていたんだ
やがて空は朱音色
サヨナラのオルゴールをつれて
それはすべての答えで
意味もなく 美しく染められた 情熱の痕
ともに生きていこう
嘘が得意で だから歌っている
作り笑いでも 優しくいれる
正しさを捨て 間違いもない
灰色だけど きっと
誰かに誇るでもない
幸せを抱けるから
いつも空は朱音色
誰かの涙も染め上げて
街は縷々と暮れていく
僕たちはいつまでも
豊かさを分かち合えるのかな
そっと祈るように
儚い落日の前
やっと気付けたんだ
仄かに揺れる鼓動と
寄り添うような音楽に
そして空は朱音色
サヨナラのオルゴールに寄せて
それはすべての答えで
麗しく 斑紋に染められた 小さな暮らし
ともに生きていこう
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かんたん な かいせつ
2014年頃、最初の四行しかなかった歌に
2021年の秋辺りに友人のギガ子さんから『アカネイロ』という単語をもらって全体図が出来て、
2023年の7月4日に『儚い落日の~』から始まるCメロを完成させた曲
アイディアというものは、自分の中から降りてきたり捻り出すモノではなく
誰かや何かとの繋がりや組み合わせの末に生まれるものだという定説を
実感させるような出自を持つ音楽になった。
背中を押してくれたギガ子さんにはとても感謝しています。
Cメロを作る直前の配信ライブに来てもらったおかげで、より前向きに創作に取り組むことが出来た気がします。
そういった意味では『機械仕掛けのクジラ』に次ぐ、ギガ子さん由来の二曲目なのかも知れません。
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音楽が好きで、
だけど結果は残せずに、胸を張れない
そんな『子供』の自分とも手を取って生きていこう
そんな感じの歌です。
最近はちょっとわかりませんが、
僕が小学生の頃は夕暮れ時の17時になると、小学校からドヴォルザークの『新世界より』のオルゴールが聞こえてきていました。
それが鳴ったら友達とは解散。
楽しいことの終わりの合図というか。
家に帰ったら温かい夕飯が待っていてくれるので、普通に幸せなのですが。
センチメンタルでノスタルジックな、そんな雰囲気が出てたら良いな
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おまけ の はなし
2023年に出すアルバム『RED』の一曲めのつもりです。
(2023-07-05時点)
僕がその前に作ったアルバムは『REALIZE』というタイトルで、
そこにはタイムマシンって曲が収録されていたのですが、
アカネイロはタイムマシンと同じキーで、
ところどころ同じアレンジをしています。
自分のなかでバトンをつないで先に進むようなイメージです。
完成したら聞いてください。
読んでくれてありがとうございます。
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