先日発表された超党派「石橋湛山研究会」

先日発表された超党派「石橋湛山研究会」戦前帝国主義を完膚無く否定し、アジアの一心独立を支援する象徴として満州、台湾、朝鮮、樺太などの放棄とアジア唯一の列強として自由貿易圏の盟主となれば、米英のアングロサクソン連合に対抗できろ上、それが原因で万が一戦争となってもアジア各国の支援は間違えない、それが「一切を棄つるの覚悟」であった。今、輝きをひときわ放つこの思考。

「ジャーナリストとして活躍していた石橋湛山が、1921 年のワシントン
会議を前に発表した「一切を棄つるの覚悟」の一部である。これを読んで、下記の設問A・
Bに答えなさい。
仮に会議の主動者には、我が国際的地位低くして成り得なんだとしても、もし政府と国
民に、総てを棄てて掛るの覚悟があるならば、会議そのものは、必ず我に有利に導き得る
に相違ない。たとえば(1)満州を棄てる、山東を棄てる、その他支那(注1)が我が国から
受けつつありと考うる一切の圧迫を棄てる、その結果はどうなるか。またたとえば朝鮮に、
台湾に自由を許す、その結果はどうなるか。英国にせよ、米国にせよ、非常の苦境に陥る
だろう。何となれば彼らは日本にのみかくの如き自由主義を採られては、世界におけるそ
の道徳的位地を保つに得ぬに至るからである。(中略)ここにすなわち「身を棄ててこそ」
の面白味がある。遅しといえども、今にしてこの覚悟をすれば、我が国は救われる。しか
も、こがその(2)唯一の道である。しかしながらこの唯一の道は、同時に、我が国際的位地
をば、従来の守勢から一転して攻勢に出でしむるの道である。
(『東洋経済新報』1921 年7月 23 日号)」 #どうする家康

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