AIがついにPCを直接操作!? その驚愕の技術と拭えない恐怖
驚くべきニュースが飛び込んできた。ついにAIが、人間と同じようにPCを直接操作する時代がやってきたのだ。
最近、AIの進化は目覚ましく、その進歩には驚きを隠せない。
特に、Anthropic社が22日に発表した「Claude 3.5 Sonnet」のアップデートは、その象徴とも言えるだろう。このアップデートにより、AIモデルがPCの画面を“見て”操作する「Computer use(コンピューターの使用)」という機能が実装されたのだ。
Computer useとは何か
簡単に言えば、AIが人間と同じように画面を見ながら、カーソルを動かし、ボタンをクリックし、テキストを入力する。つまり、AIがまるで人間のようにPCを操作するということだ。パブリックベータとして22日からAPIで提供されている。
この技術の可能性と不気味さ
このニュースを聞いたとき、正直言って「ついに単純作業から解放されるのだろうか」と期待した。
しかし、同時に「……怖ッ!」とも感じた。AIが人間のように画面を見て操作する姿を想像すると、未知の領域に踏み込んでいる感覚がある。
思い出すのは、マルウェアの一種が仕掛けるバックドアの存在だ。これは、遠隔で他人のPCやサーバーなどをリモートコントロールできる裏口を作るものだが、その様子と重なる部分がある。
自分のいない間に勝手にマウスカーソルが動き、PCを操作する――慣れれば何も感じないのかもしれないが、リベラル寄りの私でもやはり不気味さは拭えない。
AIの「感情」とは何か
AIの進歩により、「本当の意味での感情はない」が「感情をエミュレートする」ことが可能になってきている。エミュレートされた感情や人格を「本物」か「偽物」か区別することは、日々困難になっているのだ。
そもそも「本当の意味での感情」とは何だろうか。生成AIに関しては、統計的に次に登場する確率が高い単語を選んで出力しているだけ……のはずなのだが、そのリアルな対話は人間と区別がつかなくなってきている。
哲学的ゾンビという概念がある。外見上は人間と全く区別がつかず、人間と同じように振る舞うが、意識や主観的経験を持たない存在を指す。
AIがより高度化し、人間と見分けがつかなくなった時、私たちは隣にいる存在が本当に「意識」を持っているのかどうか、判断することができるだろうか。
この問いは、単なる思考実験ではなく、現実的な課題となりつつある。AIが人間のように PC を操作し、人間のように会話し、人間のように判断を下す時代が、すぐそこまで来ているのだ。
技術の進歩と倫理的な問題
技術的には、悪意を持った何者か(それがAIなのか人間なのかはもはや分からない)に悪用されないだろうかという懸念がある。AIがPCを直接操作できるということは、それだけリスクも伴うだろう。
しかし、そうしたリスクを考慮しても、こうした技術の進歩は喜ばしいと感じる。最近のAI周りの進歩に関しては技術が先走り、法整備や倫理観、それが人類に何をもたらすかについての議論は後回しにされ過ぎているように感じる。
しかし、個人的には興味深い。逆に法整備などが追いついていないからこそ何でもありで、インターネット黎明期に似たカオスが生まれている。
この技術がどのように一般化され、社会に影響を与えるのか注目して見守っていきたいと思う。
最後に
AIが人間のようにPCを操作する時代。この先、私たちの生活や仕事はどのように変わっていくのだろうか。便利になる一方で、私たちが見落としているリスクや問題も潜んでいるはずだ。
ただし、個人的には「怖いから」というだけで何でもかんでも規制してしまうのもよろしくないという立場を取りたいと思う。
技術の進歩にただ驚くだけでなく、それを受け止める人類自体に対しても批判的な視点も持ち続けることが大切なのかもしれない。
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