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◼️W杯アジア最終予選 中国代表メンバー紹介(11月)

◼️W杯アジア最終予選 中国代表メンバー紹介(11月)

6月27日の抽選会の結果、日本/サウジアラビア/オーストラリア/バーレーン/中国/インドネシアがC組に。
9月5日の緒戦に続き、11月19日に日中戦があるので紹介記事を書きます。

前回対戦時の紹介記事はこちら
◼W杯アジア最終予選 中国代表メンバー紹介|ZZ

■3次予選ここまでの経過

第1節(A)0-7●日本 
第2節(H)1-2●サウジアラビア(オウンゴール)
第3節(A)1-3●オーストラリア(謝文能)
第4節(H)2-1○インドネシア(拜合拉木、張玉寧)
第5節(A)1-0〇バーレーン(張玉寧)

アウェイの2敗は実力的にも順当として、前半で先制&退場者出した相手に逆転された第2節が痛すぎる。。

バーレーン戦、87分に先制される
、、と思ったらオフサイド判定
ロスタイム、汪海健→張玉寧!

■監督

ブランコ・イバンコビッチ(Branko Ivankovic)

54年クロアチア出身。アジアカップ惨敗でヤンコビッチ前監督退任後、今年2月就任。
クロアチア代表のアシスタントコーチを皮切りに、イラン代表、ディナモ・ザグレブへて09~11年山東監督に。その後もサウジ、UAE、イランのクラブ、オマーン代表など中東で長く指揮し、アジアサッカーに精通。日本代表との対戦経験は豊富。98年W杯(クロアチア代表アシスタント)、ドイツW杯予選(イラン代表監督)いずれも勝利。忘れてはならないのは、22年カタールW杯最終予選緒戦。日本はホームでオマーンにまさかの敗戦を喫した。その時の監督である。
中国代表監督就任後の評判は微妙。2次予選はでシンガポールに2-0から追いつかれ引き分け、最後は得失点差で通過したものの
3次予選では、特に第2節サウジアラビア戦では負傷者や足がつった選手いたのに遅々として交代枠を消化せず、逆転されたロスタイムに漸く交代枠を使い切るなど、様々な采配への疑問符で解任目前であったが、ここ最近の2連勝でほっと一息。
就任後多くの20代前半の若手を抜擢しているのは評価。

■予想フォーメーション

現監督の十八番は中盤ダイヤモンド型の4-3-1-2だったが、最終予選では格上相手の対戦が多いこともあり2ボランチの4-4-2多め。

      張玉寧(王子銘)
林良銘   韋世豪(曹永競) 謝文能
   李源一(汪海健)王上源(黄政宇)
楊澤翔  朱辰傑 蒋光太(蒋聖龍) 胡荷韬
       王大雷

3次予選では4-4-2主体だったが、FWに負傷者や出場停止続出で、1トップになりそう

■会場は?

日本戦の会場は、福建省厦門(アモイ)市
3次予選、これまで中国ホームが開催された大連(vsサウジ)青島(vsインドネシア)同様に、開催予定だったがゼロコロナ政策で返上したアジアカップに向けて新規に建設されたスタジアム・厦門白鷺スタジアムで開催。

23年女子五輪予選開催時

専用スタジアム/総合競技場の切り替え可能なスタジアムらしいが、過去一度も専スタとしては利用されず、今回も諸事情で専スタには切り替えず・・

W杯予選!しかも日本戦!ここで切り替えないでいつ切り替えるの??
そもそも本当に切り替えできるの・・?

XユーザーのZZ@footballさん: 「11/19のW杯予選、中国vs日本戦は 福建省厦門の厦門白鷺スタジアムでの開催決定! 22年竣工、専スタ/陸上競技場の切替可能、最大6.3万人収容。昨年女子のアジア予選を開催している https://t.co/LfMXpBDDit」 / X


■選手紹介(数字は11月16日時点)

・メンバー

11月4日に、対バーレーン・日本戦に向けた代表メンバー発表。

サプライズはFW陶強龍(武漢三鎮)MF曹永競とFW王子銘(共に北京国安)
左SBのレギュラー格、DF劉洋(山東泰山)が落選。数少ない国外組、呉少聡(ラドミアク/ポーランド)は負傷回復がまだ。帰化組では負傷の阿蘭(アラン・青島西海岸)、ノルウェー1部(2部相当)で今季得点王の侯永永(John Hou Sæter ランヘイム/ノルウェー)も選外。メンバー発表後、リーグ戦終盤&ACLでDF高准翼(山東泰山)FW費南多(上海申花)が負傷離脱(黄政宇、韓鵬飛が追加招集)。エース格のFW武磊(上海海港)も離脱。
皆ガチガチのスタメン級、痛い。

*★付きは、9月対戦時にいなかった選手

GK

王大雷(Wang Dalei) 山東泰山 国際Aマッチ出場37/得点0

89年遼寧省大連出身。長年代表で2番手だったが、監督交代後第4節から正GKに。キックやロングスローは攻撃の起点に、PKにも強く、最終ラインからチームを鼓舞する最年長。04年U16アジアユースMVP、U17W杯ベスト8、17歳で中超デビュー&新人王と早くから頭角を現しており、リーグ出場は500試合を超える。武磊欠場でキャプテン

顔駿凌(Yan Junling) 上海海港 57/0

91年上海出身。191CMの長身に長い手足を生かし、安定したセービングで18年以降代表正GKだったが、第4節から控え降格。動の王大雷と比べ、静の顔駿凌といえる。上海出身で下部組織から海港一筋。バツイチ

劉殿座(Liu Dianzuo) 武漢三鎮 4/0

90年遼寧省大連出身。上海申鑫 、広州富力、広州恒大(現広州FC)などで守護神として活躍。19年に代表初招集も、前2人の壁が高い。第3GKくらい若手を招集しろと思わないこともないが、彼自身の実力以外に、同郷&同年代の王大雷ととても親しいのが関係しているのかも。

韓佳奇(Han Jiaqi) 北京国安 3/0

99年北京出身。若い頃ポルトガル・Avesの下部組織で育った後、広州城で当時監督のストイコビッチに抜擢された。クラブ解散後、故郷北京へ。控えGKだったが正GKの負傷で24年後半戦活躍。第4GKだが、他3人の年齢が高いため未来の代表守護神と期待。22年E-1選手権で初代表も、U22代表主体のため真のA代表キャップはまだなし。

DF

蒋光太(Jiang Guangtai/Tyias Browning) 上海海港 32/1 CB

94年英国・リバプール出身。エバートンの下部組織出身で、年代別イングランド代表歴あり。祖父が広東省出身の中国系3世と判明し、19年広州恒大へ加入し、20年中国国籍を取得。コロナ禍の21年に代表デビュー。高さ、速さ、強さ、守備全般に抜きん出ており代表とクラブでDFリーダーと期待される。11月5日のACLで負傷交代し第5節は欠場、日本戦も微妙。

朱辰傑(Zhu Chenjie) 上海申花 33/1 CB

00年江蘇省蘇州出身。リッピ代表監督時代の2019年に10代で代表デビュー、2次予選全試合フル出場。今や代表と申花で不動のCB。高さもあるが、カバーリングや読みで勝負するタイプで、今後の欧州移籍を期待される。不動のCBだったが、サウジ戦の負傷で第3・4節を欠場。蒋光太の負傷で、同年齢&幼馴染&チームメイトの蒋聖龍と両CB濃厚。

蒋聖龍(Jiang Shenglong) 上海申花 15/0 CB/DM

00年江蘇省南京出身。同年齢&幼馴染の朱辰傑とクラブでもCBを組む。フィジカル活かしたパワフルな守備面に限らず、193cmの高さでセットプレーのターゲットにも。アジアカップや2次予選ではFWで起用され、3次予選ではボランチかCBで全試合フル出場中。今予選でも第2節で彼のシュートが相手オウンゴール誘い、第4節ではアシストを記録。欧州移籍期待

李磊(Li Lei) 北京国安 17/0 LB/LM

92年山東省青島出身。上海申鑫、河南へて北京国安で主力に定着。左SBのスタメン第1候補。攻撃面は劣るがクロス精度や守備の安定は上回っている印象。3次予選でも第2節以降スタメンだったが、第5節前半で負傷交代し、日本戦は欠場濃厚。
22年スイス・グラスホッパーにも在籍、写真後部の川辺駿や瀬古歩夢とチームメイトだった。


楊澤翔(Yang Zexiang) 上海申花 3/0 LB/RB 

94年広東省佛山出身。主に2部やリザーブでプレイしていたが21年申花へ。デビュー戦のファーストプレイで一発退場の鮮烈デビューも、30歳で漸くトップリーグで定位置確保した苦労人。6月のW杯予選韓国戦で代表デビューまで上り詰めた。攻撃面は控えめ、堅実なサイドバックで両SBに対応。高准翼離脱で右SBの本命だが、李磊離脱で日本戦は左か。

魏震(Wei Zhen) 上海海港 3/0 CB/DM

97年安徽省六安出身。海港生抜きで、23年にA代表デビュー。今季国内リーグで圧倒的強さを誇るクラブで不動のCBに定着していたが、終盤にポカ続出でスタメン落ちしたのが心配。
代表では控えだが、クラブで中盤経験あり第4節ではボランチで途中投入されている。

韓鵬飛(Han Pengfei) 天津津門虎 0/0 CB

93年北京出身。187CMで高さ、強さ兼ねたCB。20歳前後をポルトガル下部リーグで過ごし、16年広州恒大へ。広州では出番に恵まれなかったが、現在天津で不動の存在に。24年6月に代表初招集後継続的に招集されているが、CBの5番手で出番は難しい。第2節では終了間際に途中投入準備(遅)も、直後に失点し交代取り消し。代表デビューお預けになっている。

胡荷韬(Hu Hetao) 成都蓉城 2/0 RB/LB

03年重慶出身。U20代表や、ACL初出場決めた成都の躍進に貢献した期待のサイドバック。クラブは3バックで右WBが多いが、左右両方に対応。攻撃面が強みだが、守備面はまだ不安。第3節で代表デビューも不要なファウルで失点に繋がり批判された。第5節は李磊の負傷交代で投入され、上々の出来。日本戦は本職の右で先発予想。

王振澳(Wang Zhen’ao) 上海海港 1/0 99年 RB/LB/RM

湖北省武漢出身。10代でスペインへ渡り、その後デンマークのVejleにも在籍。帰国後大連で活躍、クラブ解散後今季海港へ。ウイング出身だが、近年は右サイドバックに定着。華奢だがそのスピードや技術が認められ6月のタイ戦でA代表デビュー。しかしその試合で負傷後長期離脱し5か月試合に出れていない。にもかかわらず李磊負傷で追加招集、彼なのか・・?

MF

王上源(Wang Shangyuan) 河南 24/1 DM/RB/CB

93年河南省出身。主に守備的MFだがマルチロール。ベルギーのクラブブルージュでプロデビュー&開幕戦ゴール決めた頃は攻撃的MF、その後帰国し広州恒大ではFW、MF、サイドバック。
近年は主にボランチだが3バック時の右CBで起用されることも。代表では中盤の守備的役割を担い、アンカー起用されることも多いが、本来はもっと攻撃的な選手であり、格上相手にはまだ不安。2次予選緒戦・タイ戦での決勝点はチームを救った。

李源一(Li Yuanyi) 山東泰山 7/0 DM/AM

93年四川省徳陽出身。早くにポルトガルに渡りボアヴィスタやレイショエスでプレイ。15年広州恒大加入も出番なく、その後天津、深圳で主力に定着。23年山東加入後リーグやACLで活躍が認められ今年代表デビューし、早く不動のボランチに定着。Box To Box型で攻守全面に貢献するボランチ。ポルトガル時代はFWで攻撃面も期待できるが、今代表では守備のタスクが多くなる。

徐皓陽(Xu Haoyang) 上海申花 4/0 CM/RM/LM  

99年四川省達州出身。申花下部組織上がりのMF。6月の2試合で初選出&先発出場。プレイ判断に優れている印象。戦術理解度が高く、中盤全ポジションに加え、今季クラブでは両サイドバックにも対応するマルチロール。左利きで、そのFKやミドルも脅威になる。

黄政宇(Huang Zhengyu) 山東泰山 2/0 DM/CB

97年広東省広州出身。地元の広州富力(広州城)で育ったが、クラブ解散で23年山東へ。デビュー当初はCBだったが、現在は守備的MF。今年に入り代表デビュー。格上相手に中盤でアンカーとして期待される。見た目やポジションやプレイ的に遠藤航に似ていると思ったが、最近ハゲてきた。

謝文能(Xie Wenneng) 山東泰山 6/1 LM/RM

01年広東省梅州出身。山東泰山生え抜き、2部へのレンタルで頭角を現し、山東ではチェガンヒ監督就任後スタメンに定着、6月のタイ戦で代表デビュー。174CMとこの国では小柄なウイングだが、9月の日本戦で遠藤航をぶち抜くなど突破力に加え、シュート精度が高くオーストラリア戦で先制点。豊富な運動量で守備への貢献もあり、不動の存在に。
バーレーン戦出場停止で日本戦に全力。ゴールパフォーマンスで時計を見る。

程進(Cheng Jin) 浙江 2/0 LM/RM/AM

95年河南省新郷出身。レンタル期間除き下部組織から浙江一筋。13年トップ昇格時の監督は岡田武史氏。2列目全般に対応する攻撃的MFだが、売りは献身性。豊富な運動量で攻守を支える。年代別代表常連だったが、今年A代表初招集され第3、第4節で途中出場。

汪海健(Wang Haijian) 上海申花 2/0 DM

00年安徽省出身。育成時代から朱辰傑、蒋聖龍、徐皓陽らと共に育ち、好調申花を支える守備的MFで、23年アジア大会出場。スタミナに加えて、ミドルや直接FKもあり、ACL川崎フロンターレ戦でミドルを決めた。第4節で途中出場し代表デビューも、クリアミスで相手にアシストしてしまい批判された。しかし第5節では張玉寧の決勝点をアシスト。

曹永競(Cao Yongjin)北京国安 1/0 AM/FW

97年重慶出身。2列目のシャドウストライカータイプ。今季国安では出場15試合8得点と高い決定力。飛び出しやオフザボールの動きが持ち味で、中国では珍しいタイプの2列目。年代別代表常連だったが、10月シリーズでA代表に初招集され、バーレーン戦で代表デビュー。

FW

張玉寧(Zhang Yuning) 北京国安 33/6 CF

97年浙江省温州出身。杭州(現浙江)時代に、当時監督のフィリップ・トルシエがトップチームデビューさせ、10代でオランダに渡り、A代表入り。国内復帰後は高さ強さに決定力も増しCFのスタメン格だったが、近年怪我が多く停滞気味。武磊、費南多、阿蘭の負傷で得点源と期待され、インドネシア戦、バーレーン戦で得点。ただバーレーン戦で負傷し日本戦怪しい
父親は彼のために不動産を8棟売ったらしい。ボンボン。

林良銘(Lin Liangming) 北京国安 15/2 RW/LW/FW

97年広東省汕頭出身。15年にレアルマドリード・カスティージャに加入、その後アルメリア、マデイラU23などでプレイ経験。20年国内復帰後大連&北京で実力証明し代表に定着。国内有数のウイングだが、182CMの高さもあり今季リーグで9得点。しかし現監督の戦術では適したポジションがなく2トップの1角の起用もあるか。

拜合拉木·阿卜杜外力(Behram Abduweli) 深圳新鵬城 7/2 CF/RW

03年新疆ウイグル自治区伊犁出身。山東泰山の下部組織出身。年始のU23アジアカップで活躍後、6月A代表初招集。188CMの長身、ウイグル族らしいフィジカルの強さやスタミナが売り。格上相手の最終予選では守備面の貢献が期待され主力も、日本戦は累積警告で出場停止。一方技術や決定力は改善の余地あり、クラブでは控えに甘んじる。早くに両親を亡くし、貧乏暮らしの中でプロ入りした苦労人。

韋世豪(Wei Shihao) 成都蓉城 AM/RW/LW 32/4

95年安徽省蚌埠出身。10番背負う攻撃の核。10代でポルトガルスーパーリーグでプレイ、U19アジアカップでは日本相手に2得点決めている。その技術、突破、FKは大きな武器だが、定期的に問題行動起こし出場停止食らうなど、精神面で未熟の評価も。最近第1子誕生、成熟して欲しい。


 
王子銘(Wang Ziming) 北京国安 CF 6/0

96年山東省青島出身。今季北京国安では外国人FWや張玉寧、林良銘の控えで出場18試合(先発1)に留まったが、6得点、約40分で1得点とスーパーサブとして面目躍如。187CMの高さに加えて決定力の高さを期待され、23年以来の代表復帰を果たした。

 
陶強龍(Tao Qianglong) 武漢三鎮 CF/RW/LW 2/0

01年安徽省阜陽出身。172CMと小柄なアタッカーだが、技術に優れ早くから「武磊2世」と期待され各年代別代表で主軸を務めた。今季クラブでは多くの時間で2トップの1角を務めながら1得点2アシストと得点力が物足りない。22年E-1選手権に出場しているが、当時はU22代表主体だったため、実質A代表初招集。プロデビューは河北(解散)、プロ初得点はマスチェラーノのアシスト。当時チームメイトのラベッシのコネクションでメッシ来中時にサイン入りユニフォームをゲットした。 

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