E-1 中国代表メンバー紹介
■E-1に向けた中国代表メンバー発表
・本気度→Bチーム
カタールW杯予選出場経験者は2人のみ(张稀哲,韦世豪)前回2017年同様に海外組(武磊しかいないが)は勿論国内組も主力級は不在。
そもそも国家隊でなく【選抜隊】と表記されるように文字通りのB代表。平均キャップ数は9.2(韓国18.2香港14.5日本2.4)8人が0キャップ。平均年齢は27.78歳で30代8人とそんなに若くもない。
リッピ代表監督辞任前から代行監督の李鉄(武漢卓爾監督)が指揮することが決定しており、W杯予選に向けた合宿中別途メンバー招集して合宿も行なっている。
このメンバーも中々楽しみで”1軍”とそこまで差はないかもしれないが、毎回各国がこうだと正直大会の存在意義が怪しく、A3選手権のように消滅しないといいのだが。
選手は1軍入りに向けてモチベーション高いと思うけども
・監督代行
李鉄(Li Tie)
1977年生まれ、現役時代は日韓W杯出場など代表92キャップを記録、イングランドのエバートンやシェフィールドUにも在籍し国内復帰後2011年引退。エバートン時代の怪我で約3年棒に振ったのが残念。
引退後広州恒大のアシスタントコーチとしてリッピに仕え、代表のアシスタントコーチも経験。監督としては河北華夏を昇格させ、今年は昇格組武漢卓爾を6位に躍進させ評価を高めている。空席のA代表監督の有力候補と期待される。
・展望
日本同様の「寄せ集めチーム」で、フォーメーションや予想スタメンも見えない。
逆に楽しみも多いが、開催国で準主力級を揃える韓国や2軍以下とはいえ欧州移籍予備軍を多く含む日本相手にどちらか1発入れれば御の字。
現実的には香港に確実に勝ち、日韓どちらかに勝ち点1をもぎ取りたいところ
・選手紹介
GK:
1 刘殿座(Liu Dianzuo)広州恒大1990/6/26 初
広州恒大で2ndGKに甘んじていたが、曾诚の負傷もあり2019年はポジションを奪取し代表初招集。漸く日の目を見た。2014年上海申鑫時代にも代表招集歴あるが出場はなし。
23 董春雨(Dong Chunyu)武漢卓爾 1991/3/25 初
広州恒大で長く控えに甘んじその後2部をへて今期は武漢の躍進に貢献。GK3人は横一線状態であり、李鉄と日ごろ一緒にいる強みで彼が守護神の可能性も充分ある。2014年に董蘅毅と改名しているが、協会への選手登録は以前元の名前のままになっている。
14 邹德海(Zou Dehai)北京国安 1993/2/27 初
2019年2部浙江緑城から国安に加入、控えGKと目されていたが他GKの負傷などでスタメン掴むと安定したプレイでレギュラーを奪取したのは驚き。今大会は王大雷(山東)の負傷離脱による追加招集で、立ち位置的に3番手か
DF
4 王燊超(Wang Shenchao)上海上港 1989/2/8 7試合 CB,RB,LB,DM
守備のマルチロール、今期はウイングバックで起用されACLで全北・浦和から得点を奪うなど攻撃力を発揮。中国屈指のDFだが代表ではパフォーマンスが異様に悪く、更に昨年代表戦でネックレスを付けたことで1年間代表追放されてしまった。プライベートでは宿敵申花サポの奥さんと結婚している。
https://twitter.com/guojiadui/status/1003564756043567105
22 于大宝(Yu Dabao)北京国安 1988/4/17 57試合19得点 CB,FW,MF
前回大会2得点の代表屈指のストライカーは2018年から所属クラブでCBに転向。持ち前の高さや強さだけでなくクレバーな守備を見せ今大会ではDFリーダーとして期待される。
10代でポルトガルに渡りベンフィカなどに在籍経験あり。シーズン終盤負傷離脱していたのでコンディションが不安。最年長、最多キャップでキャプテンを務める
3 梅方(Mei Fang) 広州恒大 1989/11/ 14 22試合1得点 CB,LB,RB
ロシアW杯アジア最終予選でスタメン張ったCB。大怪我で今期前半を棒に振ったが実力的には恒大でもスタメン格、コンディションさえ維持できれば1軍にいるべき選手。ユース時代にフランス・ベルギーで長期トライアル経験あり。アラン・ぺラン代表監督時代に代表定着したのはフランス語が話せるためとの噂もあった。インスタやってます
11 姜至鹏(Jiang Zhipeng)河北華夏 1989/3/6 24試合 LB
高い攻撃性能もち李学鹏(恒大)と並び中国最高の左SBと思うが、2017年W杯最終予選イラン戦でミスパスで決勝点を招きリッピの逆鱗に触れて縁が遠くなった。更に同時期に当時離婚調停中の前妻がSNS上で不貞行為を暴露するなど当時は辛かったであろう。
2 李昂(Li Ang)江蘇蘇寧1993/9/15 3試合 CB
左利きでFKの名手、クラブではキッカー務め偶に見事なFKを突き刺し中国のミハイロビッチの個人的に読んでる。身のこなしが重いのが難だが。中国では珍しい大学出身選手。
2015年アジアカップメンバー選出され期待されながらキャップ数が伸びなかった、U23代表合宿時にチームメイトの陶源が代表合宿で重傷を負った際の協会の対応に激怒し、協会関係者の不興を買ったのが原因と噂される。
12 吉翔(Ji Xiang) 江蘇蘇寧1990/3/1 9試合 RB,LB,,RM
元々はアタッカーだったが近年はSBで定着、本大会でも右SBまたが3バックの右WBの有力候補。右足の精度高くクロスやセットプレーでアシストを量産する。185cmとサイドアタッカーながら長身なのでセットプレーのターゲットとしても魅力。江蘇の躍進に貢献しACLやアジアカップで国際経験豊富な方かと。
5 杨帆(Yang Fan)天津泰達 1996/3/28 初 CB, RB
昨年まで中乙(3部)に在籍しトップリーグ未経験から、今期天津泰達ではウリ・シュティーリケの信用を勝ち取りU23選手では出場時間最多。11月シリア戦ではA代表初選出され飛躍の1年に。サイドバックも兼任でも質の高いクロスを供給する。
21 王上源(Wang Shangyuan) 河南建業 1993/9/15 初 CB,RB,MF,FW
クラブ・ブルージュでは攻撃的MFとして開幕戦でゴール決めたが、監督交代で出番失い国内復帰した広州恒大では右SBに改造されたがパッとせず。河南では3バックの一角でブレイク。于大宝同様外人に勝てない国産アタッカーがDFとして活躍あるある。前回の代表合宿で中盤起用されたようで、どこで起用されるかが不明。インスタによると今年第1子が誕生
15 明天(Ming Tian)武漢卓爾 初 1995/4/8 RB
武漢で2得点2アシストを記録、攻撃力あるサイドバック。年代別代表を経験したが今回初招集。名前は中国語で「明日」の意味で、誕生日にクラブSNSが投稿したメッセージは「明日は@明日の誕生日、みんなで明日の誕生日を祝おう。今日の明日はよりよく、明日の明日はもっとよくなりますように!」
MF:
6 蔡慧康(Cai Huikang)上海上港 1989/10/10 21試合 DM
上海上港一筋、ガタイが良い中国有数の潰し屋MFだが、昨年広州恒大との天王山に得点。今季は上海ダービーの先制点&北京国安戦の決勝点とセットプレーでの勝負強さを発揮し始めている。体が重く今季は所属クラブでポジションを奪われるも、今回のチームでは年長で経験豊富であり、引っ張る存在になりそう。
10 张稀哲(Zhang Xizhe)北京国安 1991/1/23 27試合5点 CM,AM,LM
中国有数の攻撃的MF、テクニシャンタイプでトップ下またはウイングでの起用が予想される。北京国安生抜き、2014/15に半年ウォルフスブルクに在籍したが公式戦出場は無し。その後国安に戻って年俸は倍になったと報じられている。実際そうならリスク犯してまで欧州挑戦しなくなるのも理解できる。モデルの嫁さんが良くインスタで仲睦まじい様子をアップしている。
20 李行(Li Hang)武漢卓爾 1989/9/19 初 武漢卓爾 DM
クラブでの活躍認められ30歳にして初招集。地元武漢出身でクラブではキャプテンを務める。プロデビューから地元に、一度河北華夏に在籍してから再度武漢へ復帰。組み立てられるタイプで、時折強烈なミドルをぶち込む印象。李鉄とは河北でも同僚で、信頼が厚い。
16 曹赟定(Cao Yunding)上海申花 1989/11/12 2試合 LM,RM,AM
迫力あるドリブル突破やクロスが武器で、今季11アシストを記録したウイング。まだ2キャップしかないのが意外な実力者で、リッピ時代再三待望論が沸き起こった。今大会は大きなチャンスだが彼ももう若くない。U23代表では10番を背負ったが大一番で退場しチーム敗退するなどナショナルチームに縁薄い印象。申花の宿敵上海上港(当時上海東亜)の下部組織出身、16歳で3部リーグで得点記録。当時のチームメイトだった武磊との不仲説が。
17 金敬道(Jin Jingdao)山東魯能 1992 10試合 CM,RM,LM
朝鮮族、見た目も朝鮮族っぽい純朴な感じ(中田カウスに似てる)。170cmと小柄、豊富な運動量で相手のチャンスを潰すいかにも朝鮮族って感じの選手。元々はボランチだったが攻撃面も評価されシャドウストライカーや右MFでの起用も増えた。年始のアジアカップも参戦したが怪我もあって今季はイマイチ。
13木热合买提江·莫扎帕 “买提江”(Mirahmetjan Muzepper)天津泰達 1991/1/14 7試合 DM,LM,LB
买提江と表記される。新疆・カシュガル出身で2018年にウイグル族初の中国A代表に。山東魯能の下部組織出身、天津泰達ではインサイドハーフでゲームメイクもこなす、オールマイティな選手という印象。サイドバック出身で左足精度高くプレースキックも魅力。クラブではキャプテン務める。
7 冯劲(Feng Jin)重慶斯威 1993/8/14 1試合 LM,RM
重慶生まれで生え抜き、「重慶のメッシ」と呼ばれるドリブラーで6月に代表デビュー。今夏には13連勝中だった広州恒大相手にスーパーゴールを決め連勝をストップし(1-1)評判になった。175cmはこの国では「小柄なウイング」の部類か
FW:
19 韦世豪(Wei Shihao)広州恒大 1995/4/8 13試合2得点 CF,LM
若くしてポルトガルリーグでプレイ、中国復帰後は伸び悩んだが今年広州恒大ではリーグ戦11得点6アシストを記録しブレイク。十八番は再度からサイドから切込んでのミドル、3月に代表戦のラフプレーで相手選手を負傷させクラブから1か月出場停止食らうなど精神面で向上の余地あり。日本に相性が良くU19アジアユースで2得点、U23アジアカップ予選でも得点。カタールW杯予選3/4試合に途中出場、1軍でもスーパーサブに定着、今大会のメンバーではエース格か。今冬に欧州移籍の噂あるが、本人は広州に高級マンションを買ったこともありあまり乗り気でないとい噂が。
https://www.bilibili.com/video/av17128872/
9 董学升(Dong Xuesheng)河北華夏1989/5/22 5試合 CF
河北華夏で2年連続二桁得点を記録したCF、遼寧出身で申花、深圳、大連、広州恒大と渡り歩きイマイチぱっとしなかったが河北で一皮むけた印象。後述の谭龙同様若くないが待望論が高かったCFで、楊旭や帰化したエウケソン(“帰化”でなく“同化”してしまったと揶揄されている)がイマイチなA代表の救世主に期待される。まあクラブで良くても代表のユニフォームに袖を通した途端みんなおかしくなるのが常だが・・
8 谭龙(Tan Long)長春亜泰1988/4/1 3試合 CF
中甲(2部)所属ながら今季19得点を挙げ中甲リーグMVPに輝いたCF。2部は1部以上に外国人FW依存が激しく、見事な成績。今季で契約満了で移籍先が注目され、A代表の楊旭が微妙なこともあり今大会にかける意気込みはかなり強いと予想。父がアメリカ人で2009-14,14-16年にアメリカでプレイ。2011年バンクーバー・ホワイトキャップス時代に中国人として初めてMLSでプレイし得点も決めている。
18 王子铭(Wang Ziming)北京国安 1996/8/5 1試合 CF
187cmながら頭より足でファインゴールを決めることが多い印象。国安ではバカンブらがおり専らスーパーサブながら7得点と結果を出した。最終節でも終了間際に投入されロスタイムに決勝弾を上げた。
・フォーメーション
全然わかりません!
明日の日本戦をお楽しみにっ!
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