【アジアカップ2019】タイに逆転勝利で2大会連続ベスト8入り
【アジアカップ2019】決勝T1回戦 2019.1.20
中国2-1タイ 肖智67郜林71pk Supachai31
■スタッツ・概要
C組2位通過の中国はA組2位通過のタイと対戦。タイは初戦でインドに1-4で敗れライェバッツ監督解任も、代行監督Sirisak Yodyardthai の元でバーレーンに勝ち、開催国UAEと引き分けて通過してきた。
中国VSタイは通算成績では勝ち越しているし、2018年6月にアウェイ・バンコクでも武磊の2得点で2-0で快勝しているが、中国側にとっては【1-5】のイメージが強く、決勝Tの各国では世界ランク最下位ながら不安視する声もあった。
*なお1-5とは2013年にホームで実質U23代表のタイに1-5で惨敗し、カマーチョ監督退任に至った試合(だから逆にタイに感謝する向きもある)
スタメン↓左肩負傷が気になる武磊ら韓国戦で休めた主力も復帰し、ベストメンバーと思われる陣容
前半31分、CKからこぼれ球をSupachaiに決められ0-1。前半やたらセットプレーを与えており既にこの試合5回目のCK、張琳芃の軽率なプレーからのもので嫌な予感がしていたが的中してしまった。
前半0-1で折り返し、キルギス戦と同じパターン。ハーフタイムにリッピは選手交代は無しも蒿俊闵を右サイドに張らせ、3-4-3気味に変更。タイの5バックに対してミラーゲームのフォーメーションを取った。
そして64分189cmのCF肖智とMF金敬道を投入すると、その3分後に右から鄭智のクロスに肖智が合わせ、GK一度弾いたボールに詰めて同点。
更に71分、武磊の折り返しを受けた郜林がPA内で倒されPK獲得。自ら決めて2-1で逆転。
その後も局面を支配するも怪我の影響もあってか武磊が本調子でないなど追加点ならず、ロスタイムにタイに決定的シュートを浴びるもしのいで2-1で逃げ切った。
試合終了の瞬間、38歳鄭智が地面に座り込んだのがこの試合の困難さを象徴しているようだった。
中国(4-3-3):1-颜骏凌/5-张琳芃、6-冯潇霆、4-石柯、19-刘洋(63' 16-金敬道)/10-郑智、11-蒿俊闵、15-吴曦(81' 8-赵旭日)/7-武磊、22-于大宝(64' 9-肖智)、18-郜林
Thailand(3-4-3):23-Siwarak Tedsungnoen/4-Chalermpong Kerdkaew、6-Pansa Hemviboon、16-Mika Chunuonsee/3-Theerathon Bunmathan、8-Thitipan Puangchan、17-Tanaboon Kesarat(80' 21-Pokklaw Anan)19-Tristan Do/10-Teerasil Dangda、22-Tanaboon Kesarat(62' 12-Chananan Pombuppha)18-Chanathip Songkrasin
■雑感
何はともあれ2大会連続ベスト8は大会前に掲げた現実的目標であり、
最低限のノルマは果たしたかなと。来るW杯予選のシード権確保を鑑みても大きな勝ち上がり。
それだけでなく、2005年を最後にA代表から各年代別代表はアジア・世界の国際大会で決勝トーナメント未勝利だった。15年ぶりの勝利となるのだ
■A代表
アジアカップ2015 0-2豪州🇦🇺
■U23代表
アジア大会
2018 3-4サウジアラビア🇸🇦
2014 0-2タイ🇹🇭
2010 0-3韓国
2006 2-2(pk3-4)イラン🇮🇷
■U20代表
2005U20W杯 2-3ドイツ
■U19代表
アジアユース2014 2-4カタール🇶🇦
2010 0-2北朝鮮🇰🇵
2008 0-0(pk3-4)ウズベキスタン🇺🇿
2006 1-2ヨルダン🇯🇴
■U17代表
2005U17w杯 1-5トルコ🇹🇷
■U16代表
2006 1-2北朝鮮🇰🇵
キルギス戦同様にリッピのフォーメーション変更、選手交代があたり後半形勢を一転させた。同点ゴールの肖智はいうに及ばず、金敬道も穴だった劉洋に変わり左サイドで攻守に奮闘し実力を示した。イラン相手に劉洋はいい加減しんどいので左サイドでスタメン起用もありうる。
張琳芃は前半警告を受け出場停止も、今大会の彼のパフォーマンスは全く期待以下で残念。肩の負傷を押して強行出場の武磊はパフォーマンスへの影響は顕著。彼がベストな状態であれば・・と思わざるを得ない。
よく言えば臨機応変だが、ならなぜそれを最初からできないのか。キルギス、タイ相手に幸い逆転できたが次の相手は現時点アジア最強のイラン。アジア大会では04年大会準決勝で1-1(PK戦で勝利)、07年GLで2-2。ロシアW杯最終予選ではホーム0-0,アウェイ0-1と接戦演じているが、先のW杯でポルトガル、スペインに善戦し世界ランクアジア1位の本命との実力差は歴然。
今大会で代表を去るリッピ、鄭智らの代表最終戦はいつになるのか。
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