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まとめ 急成長を導くマネージャーの型 後半 第7章~第12章まで

前回に引き続き

急成長を導くマネージャーの型 ~地位・権力が通用しない時代の“イーブン"なマネジメント

こちらの後半 第7章~第12章をまとめていきます。
本エントリーは読者にとって購入のきっかけとなることを目的としておりますので、すべての章をまとめるものではありません。ご理解ください。

「当エントリーの読み方」
※エッセンスだけ→引用だけ拾ってください。
※△=いしたかの考え、お時間あれば是非。
※自分の組織はどうか?と思考を巡らせてください。

前半はこちら
スキありがとうございます。励みになります。

第7章~12章までの構成

大事なのは「マネジメントの地図」と「それを使いこなす力」

序章より

とあったように、前半はその「地図」要素が多いように感じました。
後半の章は

  • 7章 初期の成果とモメンタムをつくりだす

  • 8章 改善で継続的に成果を出し続ける

  • 9章 個人目標設定で成長のきっかけを与え、評価で努力に報いる

  • 10章 ピープルマネジメントでメンバーを動かす

  • 11章 3つのコミュニケーション技術を使いこなす

  • 12章 マネージャーの立ち位置と心得

と続いていきます。
全体的に、「使いこなす力」に寄ってるような感じがするのですが、特にそのように構成されているとの記載はなかったと思います。

全ての章ではありませんが、ピックアップしてご紹介します。

第7章 初期の成果とモメンタムをつくりだす

初期の成果を早めにあげる

成果にも4種類あります。
結果というのは、何らかのKPI・KGIのような指標を達成する、あるいは内科が完成するなど、「アウトプット」的な成果になります。
(中略)
短期では非常に難しいです。中長期的に野心的な結果を狙う場合も同様、簡単に出るものではありません。
(中略)
行動というのは、何らかのアクションのことを指します。これであれば、短期的にすぐに変えられるところはたくさんあります。

第7章より

△著者は成果を「結果」と「行動変化」、「短期」と「中長期」の2軸マスに分け、まず「短期的な行動変化」をチームの初期の成果として組織に伝えることで、信頼も権限もリソースも獲得していくべきと書いてます。
これは、自分も結構ハラオチした部分でして、組織から「結果」を求められていると焦ってしまい、(もちろん求めれていないわけではないのですが)「行動変化」を成果として捉えないとチームに勢いが生まれて来ませんよね。

モメンタムを生む


momentumは、運動量という意味もありますが、ビジネスの場においては
「推進力」「勢い」という意味です。
市況や企業の業績、社内において特定のチームやプロジェクトの推進状況などについて言及する際によく使われます。

マルチリンガルQOL(グローバリンガライフ)

△モメンタムは、自分は聞き慣れない言葉でした。

初期の成果のあげることと並行して、「モメンタム」を生みにかかります。「モメンタム」というのは、チームに流れる、「自分達は必ず成功できる」と信じる気持ちから生まれる「勢い」のことです。

7章より

モメンタムがあるチームは、メンバーの自己効力感が非常に高い状態です。そのようなチームは、苦しい時も暗くならずにみんな踏ん張れますし、アイデアも活発に出ますし、動きも素速いです。
(中略)
ないチームは、雰囲気がf暗く、苦しいときには弱音がたくさん出て、それがチームメンバー1人1人の自己効力感を下げます。

7章より

△これどんな組織であれ、チームを率いたことがある人なら必ずこの「モメンタムがない状態」に陥ったことがあるんじゃないでしょうか?売上が上がらない、メンバーがやるきがない、それによってまた売上が・・・著者はそのような「モメンタム」を生み出す正体についてこう書いてます。

モメンタムというのは「野心的な目標に日々近づいているなという実感」です。成果がまだ出ていなくても、この実感があればモメンタムは生まれます。この実感創出と関係のないかけ声や飲み会などの盛り上げ施策は無意味です。
(中略)
「目標を達成するための方針・KPI・重要アクションが進捗している実感」
とも言い換えることができます。

7章より

△痛烈ですね。変なかけ声いらないんですよ。飲み会もモメンタムという意味では必要なし!いいですね!進捗している実感。みなさんの組織に当てはめたときに、進捗している実感はありますか?売上目標と進捗シートはあるでしょうけど、方針・KPI・重要アクションの進捗シートです。この辺、前半のまとめにも書きましたので、是非参考にしてください。
△そして、あると答えたマネージャーさん、それって伝わってますか?

方針・KPI・重要アクションの進捗を伝える方法

①目に見えるものを変える
└座席を変える。会議体を変える。新しいツールを入れる。ZOOMの背景を変える
②外部にチームの取り組みを発信する
└チームの取り組みをプレスリリースにして配信する。採用広報記事を配信する。マネージャーがブログを書く
③新しく関わる人を増やす
└副業・業務委託・顧問を採用。インターンを採用する

7章より

△②に大きな学びを感じました。外部に発信することで、実はターゲットは「チームメンバー」であること。外部の人がだれも見ていなくても、自分たちの取り組みが外部に発信されることで、チームにモメンタムが生まれる。という考えは新鮮でした。このnoteもある意味、チームの学びに対してのモメンタムになりえるのかな?本書内では、成果を勢いに変える方法についても記載があるので是非、読んでください。自分は次のミーティングから実行するつもりです。

第8章 改善で継続的に成果を出し続ける

「このまま同じことを続けて、望む成果は得られそうか?」を問う

ここまで、現状把握とスタートさせるポイントの振り返り

・チームの役割・目標・意義を設定する
・方針・KPI・重要アクションを設定する
・チームのハード・ソフトを設計する
・推進システムを構築して運用する
・初期のせいかとモメンタムを創出する
(中略)
ネガティブな発見もたくさんあります。
(中略)
ベンチャーとは「そんなもの」です

8章より

△ここまで積み上げた準備をしてなお、「そんなもの」って考えを持つべきというは、非常に大切なポイントだと思います。人間誰しも、ここまで構築したことが有る人なら、これで絶対にうまくいくはず。とまではいかなくても自信をもってチームに展開しているはずだからです。ただ、ここでうまく行ってないなら見直す必要がある。当たり前なのですが、日々走り続けていると、これが本当に難しい。

答えがNOであれば、活動を見直しにかかります。
答えが「わからない」であれば、「もう少し様子を見よう」ではありません。「YES」と言い切れるように活動を見直しましょう。
(中略)
躊躇なく変えます。

8章より

振り返りをおこない、マネジメントシステムに反映させる

取り組みの振り返りをおこないます。
良かったこと、改善すべきこと、それぞれ自由に出します。
(中略)
それらの改善案を「マネジメントシステム」に合わせてロジカルに整理します。
・役割
・目標
・意義
・方針
・KPI
・重要アクション
・組織体制
・アサインメント
・権限設計
・リクルーティング
・相互理解
・ルール
・推進システム
(中略)
改善ポイントを「正確に」「完全に明確に」するためです。

8章より

△これは項目が少なくなるかもですが、プレイヤーだったとしても自分の振り返りとして使えますね。ついやりがちなのが、振り返り→即改善。ここを「正確に」「完全に明確に」して改善するのと、感覚的にするのでは、改善策の解像度と、その後の推進力に大きな差がありそうです。

第12章 マネージャーの立ち位置と心得

△ここまでに学びの終着点とも言える章です。まさに「心得」ですね。どれも非常に丁寧に言語化されており、学びになりますが、ピックアップしてご紹介します。

立ち位置

マネージャーは経営陣の一員である。
(中略)
経営者と直接会話できるだけの視座を持ち合わせなければならない。
(中略)
メンバーに対しては、会社の目指す目標や戦略を自分の言葉で語れなければならない「経営者に聞いてくれ」ではなく、マネージャーが向き合う

12章より

マネージャーは地位ではなく役割である
正解が見えないプロジェクトに向き合います。マネージャー1人のアイデアで乗り切れるわけでもなく、チームメンバーが堂々と意見を延べ、その意見を十分活かしながら正解を見つけていきます。
(中略)_
「イーブンな」関係性を保つ必要があります。
(中略)
「メンタリティ」としてイーブンな関係でいられるかどうかがポイントです。

12章より

心得

「かんたんに理解なんてできない」という謙虚さ
人が人の考えをすべて理解することなど不可能です。
(中略)
だからこそ、必死でわかろうとします。そのわかるという態度を見て、メンバーは「この人なら信用できる。一緒に仕事がしたい」と思うわけです。

12章より

終章 マネージャーにとって一番大切なこと

「成果を残さなけらばと思ってること自体がバカバカしい」ということばの 自分なりの解釈
(中略)
まず目の前のメンバーに執着しなさい。
成果を作るのはマネージャーであはんく、メンバーです。
そのメンバーを大事にする、そのメンバーの本質的な成功・成長にコミットする、まずはそこ。

△12章から終章は、実は自分(いしたか)がこの本を目次を読んだあとにどの章も非常に重要だと思いどこから読むべきか悩んだすえに、1番はじめに読んだ章なので、最も印象深く本当は全文載せたいぐらいなのです。本当の意味での「イーブン」な関係をどう築くのか。そこに向けた金言が沢山ありましたので、いま本当に大変な立場で歯を食いしばっているマネージャーに、また、組織をもっと盛り上げていくと考えてるフォロワー(メンバー)に届けば、当エントリを書いた意味があります。
読んだ際には、ぜひ感想など聞かせてください。ディスカッションしましょう。

読後感 まとめてみて

※ここからはいしたかの感想です。

書籍の内容を真剣に、かつオープンにシェアする機会、その熱量をくれたこの本に感謝しつつ、ここまでお付き合いありがとうございました!

前半・後半にわけましたが、それでも、多くのポイントをスキップしてます。辞書のように傍らに置いて長く付き合う本にしたいなと思ってます。

9章~11章のピープルマネジメントに関わる部分こそ気になったという方も多いと思います。実は自分自身ここの領域は本当に弱くてまだしっかりと紐解けてません。また機会があったり、お声いただいたらシェアするエントリをしようかなと思ってます。

前半もよかったら読んでくださいね!
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