勝どきを歩いて
勝どきに泊まった。ライヴに行けることが決まったのが公演2日前。海外だけでなく国内旅行も多い中、飛行機はこのためにと言えるぐらい貯めたマイルでどうにかなるとしてホテルは正直絶望的だと思ってた。
しかし折しも台風10号が九州で猛威を振るっており、東京も直撃の予想円が出ていたためかキャンセルが出たのだろう。某天トラベルを何回かみているうちに勝どきのホテルに悪くない値段で泊まれるプランが出た。
そして今朝、いつもだと泊まって朝5〜10キロほど走るのだけど、予報が最悪だったので諦めで何も持ってこなかったら思い切り外れて空の綺麗なこと。まあこれは台風の余波で、外れたというより不安定極まりないだけで、おかげで昨日の帰りもほぼ濡れずに来れたのだから良しとしよう。
そんなわけですることもなくホテルの窓から外を眺めていたら景色が妙に気になった。
手前のグレーのマンションと奥の橙色のマンションの間隔が狭く思えた。僕はこういう感覚の狭い建物を見ると東京に(帰って)来たなぁと実感する。これは僕が育ったのが葛西という住宅街なことに影響されているような気もする。
(再?)開発の進む中で昔の街並みもたくさんあるとされる勝どきならこういう風景はたくさんありそうなんで、ホテルの周りをいくらか歩いて帰ることにした。
これは一軒家の間だけど、典型的に見て来た風景だと思う。
路地裏とタワマンの共存はこの町ならではという気がする。もちろん地元(というより都民?)には見慣れた光景でもはやよそ者の僕だか「おおっ」となるのかもしれない。
はじめに出したマンションは実は道からは取れなかったので代わりを探したがけっこう難しかった。そんな中見つけたのがこれ。「ちょっと手を伸ばせばぼくらは手を繋げたさ」(愛し愛されて生きるのさ)というわけじゃないけどそれくらいの距離。窓があるかは知らないけど。
月島の隣だからもんじゃ焼き屋もあるし、築地の隣だから水産卸もある。
ちなみに無節操に政党ポスターの貼ってある事務所らしきところなんかもステレオタイプな今の下町っぽい。