「社会の変化と統計データ」エッセイのサンプル①(女性の眉毛の太さ)
この記事は短大生活創造学科で開講している「日本語表現法(文章表現法)」の課題のサンプルです。サンプルなのでこじつけが強いです,と言い訳しておきます。
「上級編」と書いていることから分かるように,初級編があり,それを踏まえています。初級編では「何か(写真,映像,歌詞など)に表れているモノ」を見つけ,それが20年前と今でどう変化したか,さらに,変化が意味することや,変化の原因を(こじつけでいいので)書くことを課していました。
それを受けて上級編は,初級編で指摘した内容を統計で見られる変化に関連付けることを求めています。
以下では初級編でサンプルとして書いたエッセイ「女性の眉毛の太さ」の続きという設定で書きました。
女性の眉毛と「素のまま」嗜好
変化の紹介
以前の記事では,成人式での女性の眉毛が20年の間で細くなっているということでした。
分かりやすいように上の記事にある写真を再掲します。
上の記事ではこの変化の背後には「ありのまま」や「素の自分」での勝負を好む社会への変化の可能性をあげました。
変化の説明
この変化との関連で考えたのは,有機農産物の出荷量です。有機農産物は化学肥料などを使用しない農産物で,「そのままの姿で変わらず生きる」という志向も反映されていると考えました。
使用したデータは農林水産省の「有機食品等の認定事業者、格付実績、ほ場面積」です。
このデータにある2002(平成14)年と2022(令和4)年における有機農産物の格付実績(生産量)を比べると,量が大きく増えていることが分かります。
このように,女性の眉毛が細いものから太いものへ変化したことは,「ありのまま」であることを望む社会へ変化と関係していると考えました。