3ベットポット×ローボード時のIP・OOPのフロッププレイ方法(6maxキャッシュテーブル)
1.IP3ベット側の場合
BTNでAKoが配られました。
COまでフォールドで周りCOからオープン。
BTNから3ベット。
COコールでヘッズアップになったとします。
フロップで8d6h4sが落ち、COはチェック。
この時BTNの最適なアクションはどうなるでしょう?
答えは、AKoは67%の頻度でチェックします。なぜでしょうか?
これはCOのチェック/コールレンジにグッドハンドが多いためです。
どれくらいCOにグッドハンドが多いかというと、下のレンジのキャプチャの左側のハイライトの通りレンジの67.4%も占めます。
またレンジEQもCOの方が高くなります。
このことから、ポットを小さく保ちIPからショーダウンを目指す方が利益的になるので、チェック頻度が高くなるというロジックです。
もちろんナッツ級ハンドも含まれるので、ポーラライズしてポットの75%ベットを利用することも効果的ですが、COのフォールドレンジは少なく、51.9%はコールされます。
この時のCOのレンジ構成は下記キャプチャの通りなので、ベットすると逆にタフなシチュエーションに追い込まれるでしょう。
(補足)
ただし、ボードにないAcやKcを持っている場合は、相手のバリューハンドもトラッシュハンドもブロックしないことから、ポーラライズさせた方が利益的となります。
ただし上級者向けのアクションなので、基本はチェックで十分かと思います。
2.IP3ベットコール側の場合
BTNでAsJsが配られました。
BTNまでフォールドで周りBTNからオープン。
BBから3ベット。
BTNコールでヘッズアップになったとします。
フロップで8d6h4sが落ち、BBはチェック。
この時BTNの最適なアクションはどうなるでしょう?
答えは、AsJsは69.4%の頻度でチェックします。なぜでしょうか?
理由は、下のレンジキャプチャからわかる通り、ナッツはBBに多いものの、フロップチェックで回ったことによりグッドハンドが多くなりEQも拮抗したため、ショーダウンを目指した方が利益的になったためです。
(補足)
BBからポット75%のCBを受けた場合はどうすれば良いでしょうか?
この場合はコールすべきです。
ただし、ターンでダブルバレルを撃たれるケースが多いので、ターンで改善しない場合はターンでフォールドを視野に入れてコールしましょう。
3.OOP3ベット側の場合
BBでAKoが配られました。
BTNまでフォールドで周りBTNからオープン。
BBから3ベット。
BTNコールでヘッズアップになったとします。
フロップで8d6h4sが落ちた場合、BBの最適なアクションはどうなるでしょう?
答えは、72.9%の頻度でチェックします。
理由は、BBの3ベットレンジにナッツレンジが88しか存在しえず、それ以外の強いハンドとグッドハンドでレンジの49.4%を構成することになるためです。
その結果、EQとEQRが低くなり、さらにポジションがないことからチェック頻度が高まりました。
(補足)
では、BBチェック後にBTNがポット33%のプローブベットをしてきた場合のアクションはどうなるでしょう?
正解は、92.5%の頻度でコールです。
理由は、レンジ全体で見た時、BTNのに強いハンドとグッドハンドが多く残るものの、Aハイは十分に強いハンドなためです。
しかし、ターンで改善しない限りは、ターンではフォールドすることもあることを視野に入れてプレーしましょう。
4.OOP3ベットコール側の場合
COでAsQsが配られました。
COまでフォールドで周りCOからオープン。
BTNから3ベット。
COコールでヘッズアップになったとします。
フロップで8d6h4sが落ち、COはチェック。
BTNからポットの75%のベットを受けた場合の最適なアクションはどうなるでしょう?
正解は、65.4%でコールし、31.5%でフォールドです。
理由は、OOPで3ベットにコールしたため、レンジ構成が非常に弱くなっているためです。
下のキャプチャの通り、BTNに強いハンドとゴミハンドの割合が高くなり、ポーラライズドレンジになったためです。
そのため、ポーラライズドレンジに対してコンデンスドレンジでOOPから戦うことが困難になり、結果としてフォールド頻度が高くなるということです。
5.まとめ
総じて、3ベットポットのローボードフロップでは、チェック/コール頻度が高くなることがわかりました。
そのため、これらのシチュエーションでは、相手のミスが多く発生するので、ミスをエクスプロイトしていくとスタックを大きくすることが可能になります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?