352.似せたhere we go!(雨宙百考その1)
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
年末、最後のライブを納めてからあまり調子がふるわず少々こもり気味の年末年始を過ごしました。
調子がふるわなかったのは身体ではなく心で、けっこう頻繁にあるのと最近はライブがたくさんあったのでがんばれたんだなーと実感。
「ここにくるまでずーんってしてて家では身体も動かせないような感じ」
年末、ある日のライブの後の打ち上げでひとりが言った。
気さくで明るい人に見えていたので意外だったし、自分はなにも見えていなかったなぁと反省もした。
そして大きく共感した。
12月、「SPECTRUM」を発売し、超無敵バイブスツアー開始。2024年の大半を注ぎ込んだ作品が世に出て、ひとまず前半のツアーも無事に終えて一安心。
個人レーベルとしてのリリースもうたたねから数えれば「ぼくらのおんがく」「素粒子たち」「くしゃくしゃに笑えベイビー!」と積み重ねて4作品目となるのでだいたいはわかっているつもりだったけどやっぱりなかなか大変!
それでも流通という方法を選ぶのは先月『だ350.の老人』で書いた通りロマンを持っているからで、それでも流通を重ねていくたびに「まあやっぱこんなもんだよな」と数字によって「あなたはいまこの位置でーす!」と現実を突きつけられる。
リリースに伴う期待値は下がりつつあり、プロモーションの方法も成功体験がないので無知に等しいまま、トライ&エラーだよね人生( ✌︎'ω')✌︎スタンスでいる。
それでも内容に一切の妥協なく取り組めていることに希望を持っている。それは聴いてくれてるみんながわかってくれてると、ツアーを回っている今、各場所で深く実感しているので詳細はここでは省く(みんなありがとってはなし!)。
不思議なことに、ステージに上がるとすべてが嘘のようになる。
ライブすることが好きではなかった期間のほうが長いので、まだこういう状態の自分を消化しきれていない節があるようにも思える。
なんだか足元がふらついてるような感じで、ちょっとあやういなと自分でも思うんだけど、こうなってしまってるんだから仕方ない。
WWWの発表をするときに心がけていたことのうちのひとつに
「とにかくツアーが終わるまで弱音吐かないようにしよ」
というものがあって、でもツアー回るうちにやっぱ無理が出てきて、「なんでだめなんだっけ?」という思いが渦を巻いてきた。
こんな目標の設定をしたのには、恥ずかしながら”やっぱ達成感を爆上げしたかった”という思いに尽きる。
「数字目標を達成」
「自分に課した目標も達成」
となったらさぞルンルンで帰れるんじゃないかなと思っただけにすぎない。
2024年は、とても不安定な1年だった。
制作に力を入れていたので、その分経済面も苦しかった。
なにか自分の中で縛りを与えないと、あまりに自由な道のりは不安でしかない。
(計画性の欠如と言われればそれまで…無念_:(´ཀ`」 ∠)…ゴフッ)
ではなぜ自分に定めた縛りをいま解き白日のもとに晒すのか?ということに関しては“自分の努力のかけらをみんなに知ってもらいたい”という欲求もなくはない。が、それよりも純粋に、晒していくことのほうが重要だと思ったからだ。
いま自分に必要なのはたぶん物事をひとつひとつ整理して向き合う時間で、言語化していくことだ、といままでさんざっぱら繰り返してきた葛藤ちゃんたちが言ってくれている。彼らはずっと自分の前に広がっていたなにもない空間に生まれた縛りの成果であり、歩いてきた道のりである。
いつでもその時々の「今」を苦しめた敵であり、過去の葛藤ちゃんたちはいまや友達であり子どもであり、自分の音楽だ。
しばらくギターを触っても黒い靄が晴れないまま悶々としていたが、昨日思い立ってインスタライブをしてみて、ある確信を得た。
上にも書いたが、歌っているとやはり空は晴れたのだった。
「とにかくうだうだ言ってないでお前は歌ってろ」
と脳内丈造が言う。
この話は、語り口は一見暗いようだけど決して暗い話ではない。
きちんと得て、少しずつ進もうとしているひとりの人間の歩みの歴史を、もはや楽しんでもらえたら嬉しい。
もしかしたら自分を慕ってくれている後輩の立場になるような人たちも読んでくれるかもしれない。もしかしたら小野のようになりたいと思ってくれている変わった人もいるかもしれない。自分が先輩たちにたくさん教わってきたように、自分の活動が後続にいい影響を与えるようなことがあれば最高だとも思う。反面教師として受け取ってくれてももちろんかまわない。
渋谷WWWに対するスタンスは、「ライブハウスでやっているようなことをWWWでやっちゃう」である。
だからこそみんなに観に来てもらいたいとも思っている。がんばって足を運ぶだけの価値がある夜になることは間違いないと言える。
各地を回って心情がぐるぐるしていくのと同時に、機械の歯車のように歌も当然変化していく。
きっとWWWでは、今まで大きくて動いてるのかわからなかった大きな歯車が、小さな歯車のひとつひとつが動いた影響によってまた少し動き、そして仕掛けが動き出したら魔法のような夜になると思う!また新しい物語も動き出すことだろう。それがミラクル?
何遍もいうけど、歌うことでいま支えられてるのは自分自身で、ライブに来てくれたり、応援してくれるみなさんにはより楽しみにしてもらえるように精一杯やろう、と思ったのですが、昨日のインスタライブを終えて、寒すぎたのか風邪を引きました。
いつもの咽頭炎です。
インフル、コロナは陰性でした。
みなさん体調にはほんとうに気をつけて…。
そんなわけで、HPは減ったけどMPは回復してる、そんなところで今夜はお開きですm(__)mデデン!
また新たな葛藤ちゃんたちが未来、誰かに寄り添える歌になることを祈って。
NEWS!
小野雄大『プリズム』がUSENのさまざまなチャンネルに流れ始めました!
ぜひ街中で見つけてね〜