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自死について、母について、私について ときどきフィルムカメラと旅行記 自分自身と切り…

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自死について、母について、私について ときどきフィルムカメラと旅行記 自分自身と切り離せないほど大切な存在を自死によって失った人のために、wish you were hereという活動をやっています

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wish you were hereという活動をはじめます

■wish you were hereとは  wish you were hereは、大切な人−家族、恋人、友人、好きな芸能人−を自死によって亡くした人たちが出会い、お互いの体験を分かち合い、一緒に生きのびていくための活動です。ここは、サークルでも団体でもありません(私自身が組織に属することが苦手だからです)し、物理的な空間としても存在しませんが、気が向いたときに出入りして、あなたが苦しいときには心の隙間にすこし外の空気を入れられるような場所でありたいと思っています。  身

    • 花ひらくまで

      しばらく忙しない日々が続いていて、noteを全然書けていなかった。 昨年の秋から同居を始めたパートナーと、来月入籍することになった。 結婚式を挙げないので記念写真だけは撮っておこうということになり、5月の頭に二人の母校で写真を撮ってもらった。 その前日、撮影用の小さなブーケを用意するために私は一人で梅田の花屋さんに行った。 ところが、週末に母の日を控えていたこともあり、店頭に置いてあるのはカーネーションばかりだった。 辟易とした気分になりながら何軒か花屋さんをはしごする。

      • 対話その14|ゲスト 五藤広海さん|グリーフケア・サポートについて、仏教と自殺

        wish you were hereの対話その14。 久しぶりの収録でした。noteもお久しぶりです。 今回は、もりもとくんが参加しているグリーフサポートの団体とのご縁で、五藤広海さんにゲストに来ていただきました。 五藤さんは一般社団法人リヴオンの常務理事で、岐阜県にある浄土真宗本願寺派のお寺のお坊さんでもあります。 もりもとくんから五藤さんにゲストに出てもらえることになったと聞いたときは正直すごく緊張しましたが、実際にお話してみるととても気さくで楽しい方でした。 ラジオの

        • 年末(2022年12月31日)

          去年書いた年末の日記みたいなやつを、今年も書く。 去年の記事を読み返してみたら、去年は年末年始も働いていて大掃除ができなかったことを思い出す。夜勤明けに4回洗濯機を回すとはなかなかの根性である。 今年は年末に3連休をとった。3連休最終日のきょうは目覚ましをかけずに昼前に起きて、去年できなかった大掃除をやる。 まずはキッチンの掃除。換気扇のフィルターを外してお風呂場で洗い、シンクをぞうきんできれいにする。そのあとはお風呂場。床も壁もぴかぴかに磨いて排水溝もブラシでゴシゴシ

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          対話その13|おすすめ本紹介

          wish you were hereの対話、その13。 今回はもりもとくんと私のおすすめ本を一冊ずつ持ち寄って、それぞれの感想を話しました。 私からは岡真史さんとそのご両親が執筆した『新編 ぼくは12歳』、もりもとくんからは東畑開人さんの『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』を紹介しました。 『ぼくは12歳』は大学を卒業する頃に出会って繰り返し読んでいた本なのでラジオでぜひおすすめしたいと思っていたのですが、もりもとくんがおすすめしてくれた本も面白くて夢中で読

          対話その13|おすすめ本紹介

          『鈴木家の嘘』|嘘なき自死遺族の物語

          Amazonプライムで『鈴木家の嘘』という映画を見た。 引きこもりだった長男の浩一が自宅で自殺し、第一発見者となった母はショックで倒れてしまう。母は意識が戻ってからも浩一が亡くなったことを忘れてしまっていて、残された家族は浩一が引きこもりをやめてアルゼンチンで働いているととっさに嘘をついてしまうというストーリー。 予告編を見たらコミカルな雰囲気で、『グッバイ、レーニン!』みたいな感じかなぁと思いながら軽い気持ちで見てみたら全然違った。 映画のなかで自殺というテーマがただのセ

          『鈴木家の嘘』|嘘なき自死遺族の物語

          対話その12|活動1周年の振り返りと名刺の紹介

          wish you were hereの対話その12。 去年の11月20日に放送をはじめてちょうど1周年。たくさんの方に聴いてもらったり、ゲストに来てもらったりしながら楽しく続けてこられました。本当にありがとうございます。 ラジオで紹介したYUKOさん(gagaさん)作の名刺のデザインはこちらです。 wish you were hereに込めた想いがこんな形で名刺になるなんて一年前には想像もしていなかったので感動です。デザインが可愛くて感動したのはもちろんですが、gagaさ

          対話その12|活動1周年の振り返りと名刺の紹介

          モノクロ写真

          いつもnoteのヘッダー画像は自分で撮ったフィルム写真を密かに使っている。中学生ぐらいのときにヴィレッジヴァンガードで110フィルムのトイカメラを買って以来、ゆるく細く続けている趣味。技術は全然進歩していないけど、現像するときのワクワク感が好きで、フィルム価格が高騰している今になってもやめられない。 普段はカラフルな色彩の写真が好きだけど、白黒の写真にもちょっと憧れていて、初めてモノクロのフィルムを買って撮ってみた。 その名も上海。なんとイカしたネーミング。痺れるぜ。 そ

          モノクロ写真

          対話その11|ゲスト 中村さん|自殺はダメなことなのか

          wish you were hereの対話その11。 ゲスト回が続いていますが、今回は友達の中村さんが来てくれました。 中村さんとは職場の同期ですが、周囲の人の自殺や自分自身の自殺未遂についてこんなにじっくり話したのは初めてです。リアルな距離感がある人にこういった話をするのはなかなか勇気のいることですが、ラジオに来てお話ししてもらえたことがとてもありがたいです。 特に私自身の自殺未遂経験についてはnoteでもこれまであまり深く話したことがなかったので、中村さんがいたからこそ

          対話その11|ゲスト 中村さん|自殺はダメなことなのか

          対話その10|ゲスト らっきーさん

          wish you were hereの対話その10。 今回は石垣島でパイナップルやカボチャを育てる農家のらっきーさんがゲストに来てくれました。 前回ゲストに来てくれたMoさんと同じく、らっきーさんは樋口塾というpodcastのコミュニティに所属している方です。 らっきーさんもお父さんを自死で亡くしておられますが、石垣ラジオというラジオでうつ病に関する発信もしておられます。 石垣ラジオの通称「うつ回」は、うつ病当事者やその支援者の方をゲストに招いてうつ病について語る回です。

          対話その10|ゲスト らっきーさん

          家族の映画|『スープとイデオロギー』、『沈没家族』

          先日、ヤンヨンヒ監督の映画『スープとイデオロギー』を観に行った。 映画の余韻が覚めやらぬまま映画館を出たところで、いきなり中年の女性(同じ映画を観ていたらしい)から「どうでした?映画」と感想を求められた。にこにこと微笑みながら私の答えを待つ女性を前にして、この女性は私がなんと答えるのを望んでいるんだろうか、政治的にあまり踏み込んだ感想は言わない方がいいのだろうか、でもとてもいい映画だったので正直な感想を言いたい、とぐちゃぐちゃ考えた挙句、「泣きました」と咄嗟に答えた。そした

          家族の映画|『スープとイデオロギー』、『沈没家族』

          対話その9|ゲスト Moさん

          wish you were hereの対話その9。 いつも月1のんびりペースで収録していますが、今回は素敵なご縁があったのでその勢いのまま爆速収録しました。 ゲストは私たちの配信を聞いて興味を持ってくださったMoさんという方です。 Moさんは自死遺族当事者の方ではないので、配信をする時もとても気を遣わせてしまったと思いますが、自死遺族や精神疾患を抱える方との関わり方について真摯に向き合おうとしてくださっているのがよく伝わってきました。その気持ちがとてもありがたく、嬉しく、心

          対話その9|ゲスト Moさん

          番外編 in 福岡

          今回のwish you were hereの対話は番外編で、福岡のいいかねパレット(の駐車場)で収録しました。 もりもとくんと二人で福岡に住んでいるYUKOさんに会いに行って、初めて対面でゆっくりお話したり遊んだりしてとても楽しい時間を過ごしました。 *以前YUKOさんがゲストに来てくださった放送と、YUKOさん(gagaさん)のnote、stand.fmもよければ覗いてみてください。とても素敵な方です。 wish you were hereの活動はもともと自死遺族の方

          番外編 in 福岡

          対話その8|「自殺」を「自死」と呼ぶべきか

          wish you were hereの対話その8。 今回は、同じ自死遺族の方の言葉をきっかけに、「自殺」という言葉をすべて「自死」に言い換えるべきかなのかということについて考えました。 *放送中に紹介した全国自死遺族総合支援センターの「自死・自殺の表現に関するガイドライン」についてはこちらのリンクを参照。 今回の出来事を通じてこのようなガイドラインがあることを初めて知りましたが、それだけ多くの人たちが「自殺」と「自死」の言い換えについて関心を、あるいは当事者としての問題意

          対話その8|「自殺」を「自死」と呼ぶべきか

          母への手紙

          母が亡くなる少し前、一度だけ「ママなんていなくなればいいのに」と思ったことがある。母が寝込んでいて夜ご飯を作れなかったので、いつものように兄弟3人でコンビニにお弁当を買いに行った帰り道だった。 なぜそのときの情景を今でもはっきり覚えているのかというと、たった一度でも母に対してそんなふうに思ってしまった後悔がその後何年間も私を苦しめ続けたからだ。 大学2回生の夏、心のバランスを崩して生まれて初めて心療内科を受診した。ちょうどその頃、母が通っていた精神病院に連絡して母のカルテを

          母への手紙

          夜行列車に乗って

          最近夜ベッドに入ったら天井にプロジェクターを投影して、動画を見てから眠ることにハマっている。 ちなみに、使っているのはNebula CapsuleⅡというポータブル式のプロジェクター。家にテレビがないので大画面で映画や動画を見るために2年前に購入して以来愛用している。 片手に収まるコンパクトサイズなので気軽に持ち運べるし、場所を気にせずどこにでも映像を投影できる。旅先やキャンプにも持っていけるというのが売りだ(持って行ったことないけど)。 最近好んで見ているのは、電車やフ

          夜行列車に乗って