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COVID-19ワクチン接種記

世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルスCOVID-19。パンデミックから約1年半が経過し、世界は大きく変わってしまいました。

まさに歴史の転換期。そんな中でも医療従事者やエッセンシャルワーカーと呼ばれる人たちが日々コロナと戦い続けています。

実は私もそんな環境に身を置いているひとり。医療従事者なんて言葉を使うのはおこがましいのですが、一応最前線。コロナに感染した人と接触することもあります(すみません、職名はあえて伏せます)。

感染症との戦いの歴史は長く険しいものです。天然痘に始まり、ペスト、結核、インフルエンザ。挙げたらキリがありません。記憶に新しいものとしてはSARSや新型鳥インフルエンザといったところでしょうか。それらの感染症は多くの命を奪い、今なお苦しんでいる人がいます。

そんな深く暗い闇に一筋の光が差しました。それがワクチン。

世界中の製薬会社や研究機関が新型コロナウイルスに打ち勝つためのワクチン開発を進めました。そして次々に完成した”人類の叡智の雫”は世界各地で接種が始まっており、その真価が問われようとしています。

世界で最もワクチン接種が先行しているイスラエルでは16歳以上の人口の8割以上が接種を終え、その効果が数字となって表れています。集団免疫が出来上がっているなんて報道もありました。

さて、我が国に目を向けてみるとファイザー・ビオンテック製のmRNAワクチンが2月から医療従事者先行で接種開始となっています。現時点で医療従事者の希望者ほぼ全ての方が1回目接種を終えました。65歳以上の高齢者接種も始まっています。

冒頭で申し上げましたとおり、私も医療従事者。多くの方より先に接種を受けることができました。前置きが長くなりましたが私が体験した2回のワクチン接種と副反応などについて書きたいと思います。

まず1回目の接種について。

今回のワクチン接種の特徴は筋肉注射であることと2回打たなければならないということです。それ以外は他の予防接種となんら変わりはありません。あとは変な緊張感があることくらいですかね。

事前に配布された予診表に記載し、受付を済ませて問診します。あとは上腕に筋注。私は看護師さんに打っていただきました。これから打ち手不足となる可能性が指摘されており、歯科医や救急救命士も打ち手として従事することになるそうですね。

接種後は副反応に備えて待機となります。通常は15分とのことでしたが私はアレルギーを持っているので倍の30分待機となりました(会場によって待機時間は違う場合があります)。

打った瞬間は確かに針の痛みを感じましたが、その後に痛みや痺れはありませんでした。接種から20分くらい経つと段々と腕が重い感じがしてきました。腕だけ怠い感じ。それは時間が経つにつれて強くなっていきました。

帰宅し就寝するまで腕の怠さ意外の症状は何もありませんでした。

次の日、接種部付近が少し痛いくらいで腕の怠さは気にならなくなっていました。揉むと少し痛いくらいです。この痛みは翌々日には無くなっていましたので1回目の接種は特に強い副反応が出ることもなく、普段通りの生活を送ることができました。

そして3週間後の2回目接種。

2回目の副反応は若年層で強く表れているそうです。私も20代。少し怖いなと思っていましたが、あまり気にはしていませんでした。

そんな中、現実を目の当たりにします。

私よりも先に2回目の接種を受けた人たちが軒並みダウン。ひどい人は39℃オーバーの発熱により早退していきました。

これはやばいんじゃないのか。そんなような嫌な予感がプンプンしました。

そして迎えた当日。前回とは違う緊張感があります。

接種自体は前回と全く同じ手順で進んでいきます。前回と違ったことと言えば問診してくれた先生がアレルギー記載を見落として待機時間が15分になったことくらいでしょうか。

あとは打った瞬間の痛みが前回より強かったこと。でもその後の怠さは感じませんでした。

帰宅し夜になっても至って健康。ただ他の人も次の日に症状が出ていたので明日が怖いなと思いながら就寝しました。

戦いはその夜更けから始まりました。

ふと目が覚めるとなんとなく体が怠いように感じたのです。

これは副反応来ちゃったかな?

そんなこと思いながらトイレに行こうと思い立ち上がると頭がガンガン。そしてクラクラします。

なんだこれは⁉︎

想像以上の症状に混乱しました。なんとかトイレを済ませて布団に戻ると今度は猛烈に寒い。布団プラス毛布という真冬の防具に身を包みなんとか耐えていましたが今度は暑い。布団をひっぺがしてしばらくすると今度は寒い。また真冬セット。また暑い…

これを繰り返しながら、熱っぽいので眠りも浅くなり永遠に朝が来ないんじゃないかと思われました。

寝返りすら腕の痛みで憚られます。もうなす術なし。

そんなこんなで朝を迎えました。この日は休みになっていたので自分のシフトに感謝しながら体温測定すると38.4℃。久しぶりの38℃オーバーの発熱に目眩がしました。

この時点の症状としては、倦怠感と頭痛と腕の痛みでした。中でも頭痛が一番辛かった。

解熱剤としてカロナールが有効だと聞いていたのですが残念ながら手元にありません。アセトアミノフェンを含んだ薬を探して市販の風邪薬を飲みました。それからしばらくすると症状が良くなった気がしました。

頭痛はどうしようもなかったのですが、アイスノンという氷枕がありましたので試してみるとこれが冷たくて気持ちいいではないですか。アイスノン恐るべし。

食欲はガタ落ちで何も食べたくないのですが、脱水にならないよう水分だけは取るように心がけました。頭が痛いので起き上がるだけで辛いのですが。

やはり薬が切れると症状がひどくなるので、定期的に服薬しながらその日は1日中布団にいました。布団とトイレの往復だけ。

夕方、流石に何か食べないとまずいと思いパンをひとつ食べたのですが、食べている途中でいらなくなるという有様。なんとか水で流し込みました。

夜になって頭痛は治りましたが倦怠感だけはそのままでした。明日には治るだろうと考えながら眠りにつきました。

次の日の朝、症状はだいぶ良くなっていたのですがまだ倦怠感が残っています。何もしたくない。私より先に接種していた人たちは次の日にはケロッとしていたので、私も治っているだろうと思っていましたがとんでもない。まだまだ怠さは続きます。

いつまで続くかと申しますと5日くらい続きました。怠さとフラフラ。私の職場でもこんなに長く症状が続いた人はいません。私の体が弱いだけなのでしょうか。

これを書いている今現在、症状は全くありません。ただ気になる点として挙げるならば平均体温が下がったことくらいでしょうか。

職場からの指示で毎日2回、朝晩に検温しているのですが元々平熱が高めの私は36.9℃くらいが平均でした。それが今は36.6℃ほどになったのです。

一時的なものかもしれませんが少し気になります。

ただこれでコロナに対して不安が少し減りました。このまま接種が進んで、少しでも早くパンデミック前の元の生活が送れるようになる日を心待ちにしています。早くライブに行きたい。

ワクチン接種をしたからといって油断は大敵です。100%感染しないわけではないですし、無症状のまま周りの人にうつしてしまうリスクもあります。

引き続き新しい生活様式を守りながら、ステイホームを続けていきます。

今回のワクチン接種で学んだことは、

⑴ 2回目は発熱すると思っていた方がいい(発熱なかったらラッキー)

⑵ ゼリー系飲料を用意した方がいい(マジで食欲なくなります)

⑶ アイスノンが神

この3つですね。

これから接種を受ける方、参考にしてください。

なお、副反応の出方には個人差があります。モデルナやアストラゼネカなど他の製薬会社のワクチンでは違いが出るかもしれませんし、その日の体調でも変わることが考えられます。ずべての人に私のような症状が出るとは限りません。私の職場でも無症状だった人がいました。

あくまでも一例として参考にしてください。よろしくお願いします。





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