Skeeter Rabbit
2006年に亡くなった、PoppingのOGであるSkeeter Rabbitのインタビューです。
動画では、インタビューとレッスンの動画が合わさっているため、
インタビュー部分のみ(0:00~3:36)を抜粋して翻訳しております。
▽該当動画(~3:36)
▽このノートで主に学べること
1.Pop・Lockの、オンビートで踊ることの大切さ
2."スタイル"という言葉に関する誤解
※内容を損なわないよう、喋っていることをなるべくそのまま書き起こしているため、分かりにくい表現があることもございます。ご容赦ください。
ーーーーーーー〈インタビュー〉ーーーーーーー
《Pop・Lockの、オンビートで踊ることの大切さ》
そうだな、一つ気になることと言えば、
PopとLockをしているのに、
ビートに合わせて踊らないやつらのことだ。
Locking・Poppingはビートに乗ることが全てなんだ。
ほかのジャンルのダンスなら、
少しは誤魔化しがきくかもしれない。
けど、PoppingとLockingでは
(ビートに合わせて踊るという)リスペクトを誤魔化すことはできない。
ビートに乗らなければいけない。
特にPoppingとブガルーだ。
なぜなら、僕たち(OG)の創り上げてきたこと全ては、
音楽に合わせて描かれているからだ。
そして(ソロで踊っているときは)ビートが君のところに来る。
君がビートを探すんじゃなくて、ビートが君のところに来るんだ。(=ビートが先行している状態)
とても大事なことだよ。
たくさんのダンサーがそこ(ビートが先行している状態)から抜け出してしまって、
自分の知っているところ(自分が先行している状態)に行ってしまうのを見たよ。
彼らは音楽に来させようともしないんだ。
彼らはそこ(ビートが先行している状態)から抜け出して、ただ”ムーブ”をするんだよ。
踊ることは“ムーブ”をすることじゃない。
踊ることは音楽を感じて、音楽の通りに動くことだ。
それが一番大切なことなんだ。
たくさんの人が気づいていないけどね。
特に若い世代の人、そしてこれから踊り続けていく人。
僕は君たちのために今この映像を撮っている。
僕たちOGはまだ生きていて、(踊って)遊んでいる。
僕らは知識や全てを継承していける。
それが全てだ。
《踊りは"スタイル"ではなく"フレーバー"》
君は独自のフレーバーを持てるんだよ。
「なんで自分だけの"スタイル"がなくちゃいけないの」って言う人がよくいる。
だけど違うよ、これは僕のスタイルだ。
もし100人のPopperと100通りのスタイルがあるなら、
(スタイルの)始まりはどこになるんだい?
誰がこれ(このスタイル)がこれ(ほかのスタイル)につながったって言えるんだい?
「誰もが自分の"スタイル"がある」って言うのは正しくない。誤解だ。
誰もが独自の”フレーバー”、独自の”ムーブ”があるだけなんだ。
”スタイル”っていうのは、踊るための正しい道のことだ。
そしてあっち(「自分のスタイルを持つ」もいう言い方)は、間違っている。
今から君に4つの事実を教えよう。
服装、態度、音楽を聴くこと、
そして4つの中で1番大切なことは、
ビートに乗って踊ることだ。
これが本当に大事なんだ。
《コピーであるより、オリジナルであれ》
Popperは独特の服装があるって言うけど、まあ、基本的に僕の服装はこんな感じだよ。(立ち上がる)
分かるだろう、僕の服装。パンツはバギーのものだし、動けるようにフラットな底の靴。フットワークなんかでね(フットワークをする)。
こういうのが基本的に見せて…別に僕の服装を真似しろって言っている訳じゃないよ。
僕はただ、これがオリジナルスタイルって言っているだけだ。
服装がオリジナルのフレーバーを出してる。
誰かダンスのコピーになるより、オリジナルであるほうがいいだろう。
前にも言ったように、
breakerはbreakerらしく服を着る、
LockerはLocker、PopperはPopper、
House・フリースタイルのダンサーも…
僕が一緒に働いていたやつも、
彼らなりの服装がある。
Breaker、Locker、Popperみたいな恰好じゃない。
彼らのアイデンティティがあるからね。
だからPopperにもそのアイデンティティを持ってもらいたい。
ーーーーーーーー〈終わり〉ーーーーーーーーー
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