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Hoan 2/2

World Fame Us, Mo'higherに所属するHoanのインタビューを書き起こしました。
Street Dance Camp Japanで日本に来ていた時(2016年)の、対話形式で行われているインタビューです。

前回分からの続きになりますので、最初から読みたい方はこちらからどうぞ

▽該当動画(9:19〜)

▽このノートで主に学べること
1.韓国のダンスシーンについてHoanが感じること
2.Hoanが踊る時に大切にしていること
3.ダンスという職業への偏見について

※内容を損なわないよう、喋っていることをなるべくそのまま書き起こしているため、分かりにくい表現があることもございます。ご容赦ください。

ーーーーーーー〈インタビュー〉ーーーーーーー
( I=インタビュアー、H=Hoan)

《韓国人ダンサーの良いところ、悪いところ》
I:
韓国のダンスシーンについてちょっと話したいな。
韓国のダンサーってどんな感じなの?
何が一番素敵なことだと思う?

H:
そうだな、良いこともたくさんあるし、悪いこともある。
良いことと言えば、皆とてもよく頑張っている。
僕もまだ韓国だと若い世代だけど、
もっと若い世代の子たちは、本当によく練習している。

彼ら(の練習)を見ていると
「こんなことできない」って思っちゃうくらい。
毎日、毎深夜だよ。刺激になるね。

だから、韓国の良いところは、
皆がもっと頑張ろうとしているところ。
かっこいい曲を探すことにも。
全てにおいて頑張っていることが、いいところだ。

でも、悪いところは、
バトルに焦点を当てすぎているところ。
特に若い世代の子たち。
僕の世代にも、そういう人がいる。

僕だってバトルに集中するけど、
それがすべてじゃない。
そこ(バトルに焦点を当てすぎているところ)が、韓国の悪いところだ。

〜中略〜

《色々なスタイルを自分のものにするには?》
I:
そうそう、これも聞きたかったんだけど、
どうやったら色々な種類のスタイルを様々な音楽で踊れるようになるの?
あなたは音楽に合わせてスタイルを変えるでしょう。

H:うーん。
この答えを言うことで、(インタビューを見ている)誰かの踊りを
変えるようなことは出来ないと思う。
だって、(人からの言葉ではなく)自身の感情がダンスを創り上げるから。
だから(簡単には)言えない。

ただ言うとしたら、「君の持つものを信じろ」っていうこと。
もし信じなければ、
上手く踊りで表現できなくなると思う。

音楽を聴いたときの、
最初の感情を表現するようにしてみてほしい。

(音楽の細部である)曲のインパクトとか、
アクセントやエフェクトなんかじゃなくてね。

もし(踊っているときに)こっちやあっちに行きたい、
座ってみたい、立ってみたいと思うのなら、
何でもしていいんだ。

君の感情を信じて。君の持つものを信じて。

《HoanにQ&A!》
I:
今度はもっとあなた自身のことについて
教えてもらいたいと思うんだけど。(笑い)
暇なときは何をしてる?

H:本当に本当にリラックスしている。

I:具体的にはどうやって?

H:旅をすると、体が凄く疲れるから、
暇なときはリラックスするんだ。
ベッドで寝転がったり、
おいしい食べ物を食べるだけで幸せだよ。

彼女や友達に会ったり、
ダンサーに会ってビールを飲んで話したり、
とてもくつろいでいる。

I:じゃあ、あなたの最大の短所と長所は?

H:うーん、短所は飲みすぎちゃうところ。
長所は、いっぱい飲めるところ。強いんだよ。(笑い)
冗談、冗談。でも…真実だ。(笑い)

《ダンサーへの偏見がある状況を変えたい》
I:
最後の質問ね。
もし今の世界の状況を1つ変えられるなら、何を変える?

H:それなら、世界じゃなくて、韓国のことを話すとするね。
色々な国を訪れてきた中で、韓国の雰囲気や文化、人の感じは大好きなんだ。

でも、お年寄りの人とかはダンサーのことをよく思っていない。

「性格が悪い奴だ」とかまだ言っている。
今は2016年、まだそんな風に見ているんだ。

でも僕ら(ダンサー)は本当にいい人たちだろう?
いいダンサーだ。素敵な性格、関係性。
だから、(お年寄りのダンサーへの)見方を変えたい。

あと、将来的には親が子供のやりたいことを
サポートしてくれるような環境が望ましいと思う。
もちろん僕は(親がダンスに否定的だったことを)気にしてはいないけど。

(今現在は普通の)親は(子供に)しっかりした職に就いて欲しい、とだけ思うだろう?

I:会計士とか、弁護士、とかね。

H:親は子供のやりたいことを
もっと何でもサポートしてくれるといいね。

だっていつも日本に来ると、
たくさんの素晴らしいキッズダンサーがいる。
本当にクレイジーな。

それに、日本のイベントでは色々な年齢の人がいる。
こんなに小さい赤ちゃんみたいな子から、
お母さん、おばあちゃん、おじいちゃんまで。

本当にこんな雰囲気が好きだよ。
いつか韓国や中国なんかも、日本みたいになってほしい。

I:(子供の)信念をサポートするみたいな感じだよね。

H:そう。信念だよ。
ダンスの仕事に関しても、みんなが協力的であってほしい。

「え?ダンス?ダンスはあんまりお金が稼げないから、勉強した方がいいよ」
って言うような感じではなくて、

「信じるよ。そのまま頑張って。応援しているよ。」
って(言ってほしい)。

そういう環境が、もっと偉大なダンサー、偉大な人を育てると思うよ。

ーーーーーーーー〈終わり〉ーーーーーーーーー

読んでくださりありがとうございます。
もし翻訳希望のダンサーがいましたら、コメントにお願いいたします。
優先的に対応いたします。

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どうぞよろしくお願いいたします。

さて、明日に公開するのは💡
アニメーション世界を席巻した、
アメリカが誇るあのダンサーのインタビューです。
どうぞお楽しみに!

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