絶賛ヴィーガン生活中 - 「食べる」を考える[Denmark🇩🇰]
◯偶然訪れたVegan(ヴィーガン)生活
今までなんとなく興味はありながらも、詳しいことは全く知らなかったVeganについて、たまたま今お世話になっているファミリーがVeganと言うことで、絶賛Vegan生活を体験中🍅🥦🍆🧅
食に興味を持ちはじめた私にとって、またちがう角度から「食べる」について考えるチャンス。巡り合わせに感謝。
という事で、Vegan生活を送る中で感じることや、心身の変化に関して今日はまとめてみる。
・ヴィーガンとは
英国ビーガン協会によると、ヴィーガンの定義とは「可能な限り食べ物・衣服・その他の目的のために動物の搾取を取り入れないようにする生き方」
※Veganの考えはイギリス発祥。
ヴィーガンは、肉や魚はもちろん、動物性食品である卵やバター、はちみつなども使用しないし、食べない。なんとなく食べ物に関してはイメージがあったが、動物性由来の衣類(レザーや毛皮)等を使用しないこともヴィーガンの考えに含めれていることは知らなかった。
この記事読みやすかった⇓
ここで一度立ち止まり、今まで食べてたものを思い出してみる。
・・・・・・。
お米はヴィーガンでも食べられるな~。
みそ汁は、実家流の場合は煮干しと昆布のだし汁だから昆布だけになるってことか。かつお節に代えたらいけるか!いや、かつお節はかつおというくらいだから魚から頂いているものだ、ダメた・・・
肉じゃがは肉なしにすればOK🥔ハンバーグに焼き鳥、餃子、ミートソーススパゲティなんて論外。鮭おにぎりも、かまぼこも、豚骨ラーメン、煮干し出汁のラーメンも動物性由来だ・・・🍙🍜
待てよ。卵とか牛乳とかもだめなら、マヨネーズも、たい焼きも、ケーキ、プリン、クッキーも・・・ちなみにゼラチンも動物性由来だからゼリーもダメた。
おおおおおおおおおおおお。
はて、こうなると今まで動物性食品をとらなかった食事があっただろうか。
このお家に来る前に、ファミリーのママからメッセージで、うちはヴィーガン食だけど大丈夫?と聞かれ、「全然問題ないよ!むしろ私も野菜の方が好き!」と、やったーヘルシー食なら痩せるかも!なんて軽い考えでいたが、ここで一度立ち止まったことにより途方にくれます。
途方にくれた理由:
①えっ。私、今までめちゃくちゃ動物性由来もの食べていたんだ・・・という事実を知る。
②そして私は、自分が食べていた動物性食品などが、どのように出来ているのか、どんな影響を与えているのかなどを、何も考えずに知らずに、というより意識せずに「食べていた」という事実に直面。
いや、何も考えていなかったわけではない。
「この肉は国産で、こっちはアメリカ産、このサーモンはノルウェー産か~」、「チーズは発酵してできていて種類によって作り方が異なるんだよな~面白いな」、「やっぱ旬の魚は美味しい!」とか。そんなことはよく考える方だし、おいしく感謝して食べることは大切にしていた。2月に宮崎県で食べたチキン南蛮は、鶏肉のおいしさに感動すらした。
しかし、ここで問われたことはそういうことではない。「食べる」とは、どういうことか。もっと「食べる」の根本的なところを問われている気がして、答えのない迷路の中に入り込んだ気分になる。
この問いに関してこれと言った考えも浮かばず時は過ぎていく・・・
すると、次は衝撃が走る。
〇身体の変化
いくら食べてもお腹がいっぱいにならない!というよりなんだか満たされない!!!!(この時私はスーパーで買ったクッキーを一気食いする。)
ファミリーのママが作ってくれるごはんは全部美味しいし、ちょっとは遠慮した方がいいかなと思うくらい、たくさん食べさせてもらっている。だからこそ、なんだこの感じは・・・と不思議でしょうがなかった。飢えたようにクッキーを食べる日が2日に1度は訪れ、この現象はヴィーガン食になって最初の1週間ちょっと続く。
2週間が経過・・・・。
はい。人間の身体は本当に優秀ですね。環境に適応していきます。1週目のような無性に物足りない感じはなくなり、3週目にはお腹いっぱい!満足!って感覚も戻ってきた。
1ヶ月が経った今ではケロッとおいしいごはんをもりもり食べ、満たされている。笑
あと、ヴィーガンは便秘にいいってよく聞くけど、確かに便の調子は良い。でも私の場合、日本以外に住むとなぜか便の調子が良くなる傾向にあるので、あまり参考にはならなそう。(なぜか日本では便秘気味になる…。笑)
あとヴィーガン食って痩せそうとか思っていたけど、私の場合最近顔が丸くなってきた…。言い訳じゃないけど、こうなるのにも理由があって、ヴィーガンのごはんって美味しい!
という事で、次へ。
〇ヴィーガン生活、何を食べてる?
最初に立ち止まり途方に暮れら際に、ヴィーガンって一体何なら食べられるの?って思ったけど、意外と色々と作れることを知り、これまたヴィーガン向けの食材や食品も意識すればたくさんあることを知る。
・ファミリー定番のヴィーガン料理
・ヴィーガン食材
・ヴィーガン日本食も挑戦中
コツをつかめば代用したりアレンジしたりも。意外とそれがおいしいし、たのしい♡
〇Veganになるってどういうこと?
個人的に、Veganになるという選択はとても大きなものだと感じる。
ファミリーのママの話では、上の記事にも書いてあったが、ヴィーガンにも種類があったり、宗教のように信仰度合いはそれそれで、どれだけ徹底するかは人によって異なる様。
生活を一緒にしている中で感じることは、ヴィーガンに対して周りの人達の理解も必要だろうということ。
・例えば、
ヴィーガンの人たちもいるパーティーで、動物性由来のものを含む食べ物しかなければ、ヴィーガンの人は何も食べれない。だから全てをヴィーガン食にするという事ではなく、そこにいる人たちが楽しめる食事にする必要がある。これはきっとお互いを思いやる気持ちだろうな~って感じる。足を怪我した人や、妊婦さん、お年寄りがパーティーに来るのを知っていたら、どうするか?きっと椅子を用意しておくだろう。それと一緒の感じかな〜って思う。お互いを思い、尊重すること。
でもこれってやりすぎると、気疲れしたり、逆に居心地が悪くなったりもするから、このバランスが難しいだよね~。ヨーロッパではヴィーガンの人が多いこともあって、なんか自然体な感じもするけど、ママの話では意見の食い違いが起こることも多々ある様子。
(今のところ特に何も考えていないが)もし私がヴィーガンになると決意し、日本の生活に戻ったら・・・・と想像すると、結構難しいなって思う。それは、日本がまだヴィーガンにそれ程馴染みがない(普段スーパーやレストランでもあまりヴィーガンに関するものを見かけたりしない)のもそうだけど、
多分、ヴィーガンになるという事は、食べるものが変わるとかだけではなく、きっと行く場所の選択や、交友関係なども関連するだろうと思うから。でも、何か決断する時って、得るものもあれば、失うものもあって、それは変化であり、自然なことだとも思う。
今回この素敵な家族に出会い、色々と経験させてもらったおかげで(今もなお進行中ではある)、情報やイメージだけの色眼鏡を通してではなく、実際にヴィーガンを身近に感じられるようになったことが、個人的にはとても嬉しい。
〇最後に、私にとって「食べる」とは
「食べる」とは、どういうことか。
身体の変化を体験し、ヴィーガン生活にも慣れ、満たされていても、この答えはまだわからない。
きっとこの問いに正解はないから、私にとって「食べる」とは何か。ってことなんだと思う。
「食べる」を考えると迷路に入っていくのは、
動物との共存についてや、家畜の大量摂取•大量処分、環境問題、一方で人間の栄養的な側面から見たときに必要なもの、取り戻すことのできない社会循環など・・・私たちの「食べる」には実は、たくさんの事がが関わっているからなのだと感じる。
でも、
やっぱり、食べないと元気でないし、私食べること好きだし、美味しいごはん食べると、だれでもきっと幸せで、あたたかい気持ちになると思っているから!これからも「食べる」についてはゆっくりじっくり自分なりに考えていきたいと思う。
そして今も昔もこれからも、美味しく感謝して食べたい。と思う。
っていうのが今のところ、私の「食べる」の考え。
ちなみに、1ヶ月が経つ今、心身の状態はさらに変化を続けており、今はというと、ハンバーガーやチーズなどもを見ても全く食べたいと思わなくなっている。(二日酔いの後にお酒を想像して、「あっ、今はもういらない」ってなる感覚。)
果たして次はどのような変化を迎えるのだろうか。たのしみ。
以上、バルト海に浮かぶ島、ボーンホルムで絶賛Vegan生活中。森とサンドイッチと共に。Vi ses!