採用マッチングはビジョン・バリュー・スキルの3要素で考えたい
採用は頑張って目標人数に到達したけど、入社後にどんどん人が辞めてしまうという話しは珍しくありません。
特に、事業が成長フェーズにあり、経営計画として人員を1年で1.5倍とか2倍とかで見込んでいる会社だと、多少コストがかかっても良いから採用してしまえ!という指示が飛んでいるとか、いないとか。
ビジョン・バリュー・スキルの3つのマッチング
定着まで見越した採用においてはビジョン・バリュー・スキルの3つのマッチングが大事、と最近思っています。
ビジョンとは、目指す方向性です。いわゆる企業理念的なビジョンだけではなくて、採用に関して言えば例えば、海外市場をメインに事業展開するのか国内市場メインの事業なのかというのも進むべき方向性です。
例えば、海外事業に力をいれると聞いて社したら海外事業は中途入社の社員が数名、年に数回海外に出張するだけだった。なんてのはビジョンミスマッチでよく聞く話です。
他にも、バリバリ働きたい人が業務量が少なくて毎日定時帰りの部署に配属されるとか、たくさんの人とコミュニケーションをとりながら仕事をしたい人がほとんど話すことなく一日パソコンに向かい続ける仕事につくなんての広い意味でのビジョンのミスマッチです。
次にバリュー。バリューは日本語で言えば価値観と訳すとしっくりくると思います。仕事において何を大切にしたいのかです。
価値観というとかなり範囲が広いので、私は敢えて仕事における行動基準や判断基準と言っています。
例えば、仕事のスピードとクオリティどちらを重視するか、リスクとリターンのどちらを取るか、お客様の利益と自社の利益が相反するときにどう対応するかなどです。実際にはシチュエーションによって人の行動や判断は異なるので、一概に「必ずこれだ!」とは言えないと思いますが、それでもこれまでの人生で「そういう時にどうしたか」は行動基準や判断基準を知る上でのヒントになると思います。
最後がスキルです。これは言うまでもないですね。知識や能力などです。実績も広い意味ではスキルと言ってしまって良いと思います。
3つの要素はどんな割合が良いのか?
3つの要素でマッチングすると言っても、すべてを完璧に満たした人はなかなか現れません。どのくらいの割合でマッチング度合いを見たらいいのでしょうか?
私の感覚では、新卒の場合は
ビジョン 3
バリュー 6
スキル 1
くらいで良いんじゃないかと思います。
新卒の場合、ビジョンも今後変わっていく可能性がありますし、スキルは専門職を除けばそこまで重視していない会社が多いと思います。
中途社員になると、スキルの割合が上がっていくと思いますし、専門的な仕事になるとスキル割合が5割を超えるかもしれません。それでも、この3つのどれかを0にすることは辞めた方がいいんじゃないかと思っています。
カイラボはビジョン&バリューマッチングを重視した組織にしたい
最後に、私が代表を務めるカイラボはどんな考えなのかをお伝えします。
カイラボは
ビジョン 4
バリュー 5
スキル 1
くらいの割合のイメージです。
実際、カイラボのYoutubeのサムネイルデザインをやってくれている方はデザインはまったくの初心者で、インスタを見ながら独学でデザインを研究してくれています。スキルがあったから仕事をお願いしたわけではありません。
何を重視するのかに正解はありません。だからいろいろな組織があって良いと思います。いろいろな組織のあり方の中で、カイラボはバリュー・ビジョン・スキルの順で大切にする組織にしたいです。